あらすじ
それは、恋とは違う。
もっと神聖な気持ちだ。
私は神様を慕うように、ライトに夢中になったのだ。
だから、いつも、近くにいたかった。
誰よりも、そばにいて、もっと心を通わせたかった。
高校生になった今でも、あんなに誰かに夢中になることは、もう、二度とないだろうと思っている。
私にとってライトは、今でもそういう特別な存在だ。【菜摘】
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あの瞬間、僕の味方は、ライトだけだと思った。
この関係を絶対に大事にするんだと、切実に思ったことを僕は今でもよく覚えている。 【リク】
(本文より)
ライトは神様。ライトは天使。人間のふりをしているだけで本当は……。リクと菜摘はそれれのぞ心の中を瞬時に見抜いたライトに強烈に惹かれ友達になりたいと願う。そして、学校では互いに知らん顔、でも放課後はライトの家で集まる3人の秘密の友情関係が始まる。
1 リクの野望
2 菜摘の衝撃
3 リクの歓喜
4 菜摘の幸福
5 リクの絶望
6 菜摘の努力
7 リクの憂鬱
8 菜摘の後悔
9 リクの熟考
10菜摘の困惑
11 リクの暴露
12 菜摘の本心
13 リクの最悪
14 菜摘の変化
15 十七歳のリク
16 十七歳の菜摘
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
草野たきさんの本、好きでよく読みます。今作はかなり重たい内容だけど、サクサク物語が進み、ページ数も少なめなので読みやすく、一気に読みました。ハラハラしたけど偶然にもすごいタイミングで転換点があり、皆前に進むことができてよかった。各章の最初に現在の視点が書かれているので安心できた。最後、連絡取ったのかな。会えなくても、お互い今も大切に思っていることが伝わってほしい。
Posted by ブクログ
独特…なんというか、児童書っぽくないまとめ方?というか…。3人が再会しないところとか、後半怒涛の展開だった。
リクちゃん、なっちんの目線で交互に書かれていたけど、ライトはどんな風に思ってたんだろう。みんな子どもだけど、彼らなりにいろんなものを抱えてるんだよなぁと考えさせられた。あの頃の自分たち、その仲間を最高と言えるなら、今の自分で生きていけるのかな。
Posted by ブクログ
児童書だけど、登場人物たちの性格がくせがありすきて、、、子どもたちにこのビミョーな感じが伝わるかは疑問だが。
大人になると忘れてしまうが、12歳の頃は、案外いろいろなことをわかりきったつもりで生きていた。そんな気持ちを思い出させてくれる物語だった。
Posted by ブクログ
6年から。リク、なっちん、ライトの3人のクラスメイトが、理解してくれる友達を求め合い、「新しい世界に行きたい」と気持ちを固める。
ライトの存在がぞくぞくとさせるが、危機迫る中なぜか爽やかでいて、スリルと安堵に常に心を揺さぶられる。
Posted by ブクログ
なっちゃん、りくちゃん、ライトの3人が主人公です。小学六年生の3人はそれぞれ大きな悩みをかかえています。3人には、ドキドキしっぱなしでした。
ハッピーエンドで嬉しかったです!