池上永一のレビュー一覧

  • シャングリ・ラ 上

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    この作品が初池上作品ですが、説明文が多くてちょっと読みづらい文章だなあと思いました。
    内容的には環境第一という思想へのアンチテーゼのようなお話でとても興味深く読めました。
    ハイテクあり、呪術的神話的要素あり、と盛り沢山の内容ですが、ブーメランで戦車真っ二つにするってのはちょっとリアリティなさ過ぎって思ってしまいました(笑)。

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    2012年07月20日
  • シャングリ・ラ 下

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    ネタバレ

    長かった。解説にもあったけど、すごく面白いコンセプトなんだけど、何となく劇画的、というかご都合主義というか。
    東京、という街が力を持っていて、そのキーとなる部分が皇居であり、またこの血筋、というのも。
    考えられているシステム、というか未来像としてはあながちない話でもないと思うし。
    楽しく読めましたが、もうちょっとすっきりしてくれたら本当にすごいのに。。
    テンペストのほうが長かったけど、こなれていたかなー。

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    2012年07月15日
  • ぼくのキャノン

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    豊かで美しい村の守り神は何故か旧帝国陸軍の九六式カノン砲「キャノン様」。

    ハチャメチャ度がかなり高い!

    後の「レキオス」や「シャングリ・ラ」の原型となった可能性もあるかも?

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    2012年02月06日
  • バガージマヌパナス わが島のはなし

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    働きもせず島でぼんやりオバァと過ごす綾乃。きれいなせいか周囲の人からも注目はされているよう。
    ある日夢に出てきた神様が
    「ユタになれ」
    という。
    最初は、全然話も聞いていなかったのに幼い頃に亡くなった友人の姿を見たらそれもいいかもと安易に飛びつく。
    結果、それらしいユタに成長してくのだから不思議なもんだ。
    素質のある人が選ばれているということか。

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    2012年01月09日
  • ぼくのキャノン

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    後半からの徐々にこれまでの歴史と秘密が明らかになっていく展開から熱さが増す 池上氏の沖縄小説はどれも濃い

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    2011年12月14日
  • シャングリ・ラ 下

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     まず大前提として、面白いのである。
     しかして、カオス過ぎて中盤以降はもうなにがなんだかわからない状態だった。
     科学的かと思いきや呪術やUMAみたいなのがでてきて、しまいには神話まで挟みこむ。正直、恐竜が出てきてもそこまで驚かなかっただろう。
     おまけにヤンキー漫画みたいに次から次へと「伝説の○○」みたいなのが登場してきて、身内から敵まで名前のある登場人物はみんな化け物状態。
     一昔前のジャンプみたいに強さのインフレが半端じゃない。

     でも、そんな混然一体とした姿が世界の姿かもしれません。確かに科学は世の中の不可思議を少しずつではありますが、照らしていってる。けれども、それでも説明できな

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    2011年10月15日
  • シャングリ・ラ 上

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    難解&リアルでグロテスクな描写が特徴的なお話でした。
    ただ、「炭素税」という今最も地球全体として話題になっていることがメインテーマとなっていて、感心する場面も多々ありました。
    経済の勉強にもなるような、ならないような・・・

    アニメ化もされているみたいなので、ちょっと見てみようかと思います!!

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    2011年09月23日
  • シャングリ・ラ 下

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    昭和=人がいっぱい殺されて、その十倍は生まれて、地球をガンガン温めてた悪魔の時代。

    今の地球型経済は人間の都合で動かされているに違いない。
    そして人間を動かすには動機がいる。欲望こそ最大の動機となりえる。
    だから地球が人間に共存の道を提示した。
    自然が人間のエゴを理解し、それに合う形に進化する。

    いつまで人間は地球に甘えるんだろう。
    作者はこの方法でしか解決策を見いだせなかったのか、
    それともその方法を考えてほしかったのかな。

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    2011年07月18日
  • やどかりとペットボトル

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    さすが、不思議ワールド炸裂の作家さんだけあって、
    幼少時代からオモロイ人生を過ごしてる!

    そして、石垣島好きなワタシにはたまらん♪

    思わず声を出して笑ってしまうので、外で読むときは気を付けましょー^^

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    2012年01月31日
  • ぼくのキャノン

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    沖縄が舞台ということと表紙に惹かれて購入。

    序盤はコミカルだったけど、登場人物に愛が持てなかった。
    でも島が危機に立たされてからは、どの登場人物も島をほんとに愛してるんだなって思えて泣きそうになった。
    大切なことがたくさん詰められた本です。

    樹王と博士が切なかった。あと雄太が「泰典ニーニー」って呼ぶのがかわいかったww

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    2011年04月03日
  • やどかりとペットボトル

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    感受性、文化、生活が沖縄フィルタを通した視点からのエッセイ集。旧盆派と新盆派、70年代の石垣島、台風の備え、近所のラーメン屋などなど。風車祭、シャングリ・ラ、テンペスト、夏化粧などの話の元も読み取れる。

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    2011年03月18日
  • シャングリ・ラ 下

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    個人的には、池上永一はファンタジーなんだが

    ちょっと前にアニメ化されたんで遅きに失した感もある。
    池上永一としては初の沖縄を舞台としない長編。
    舞台は変われども、なんか浮ついた感じの池上ファンタジーは健在という感じだ。
    モモコさんがいいよなぁ、、、アニメの中田譲治さんも!

    何とも表現しがたいものの、そこまでやってええんかいみたいな、神武天皇の扱いが、そこは沖縄出身というのかも。
    今年は、正月にえべっさん訪問しまくりだったので、えらく水蛭子に詳しくなってしまった、、、アニメの朋先生もよいなぁ

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    2021年02月20日
  • 風車祭 下

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    キャラが個性強すぎてウザいと感じたり、ストーリーが強引過ぎると感じたりするけど、それでも読ませる力を感じた。方言、伝承、伝統、民謡、諸々が混じり合った独特の世界観。

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    2010年06月20日
  • 風車祭 上

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    沖縄の人が長生きな理由が分かる気がする。


    おばあの長寿に掛ける執念と、豚をも巻き込んだ恋愛あれこれ。

    島の文化や方言にも詳しくなれます。

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    2010年03月11日
  • あたしのマブイ見ませんでしたか

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    ウチナー物とナイチの物と半々なんだけど、おかしくて切ない・・・コミカルだったり幻想的だったり・・・幅がひろい人だなぁ~~ってのが率直な感想なんですが。
    8つの中でどれも印象的だったんだけど、特に!!
    「サトウキビの森」は圧倒的な沖縄の景色(色)が浮かんできて、まぶしかったです。
    少女マンガ世代なんで、この感覚・・私は好きです
    「復活、ヘび女」やっぱり面白かった!!夜ごと添い寝をしていく彼女の正体を、大学生の武山君が探る・・・添い寝は自分が寝ている間のことなので、相手の正体を知ろうと、敷布団に落ちた人型のくぼみを検分して名付けた「ソイネサウルス」爆笑。笑った~~ナイスネーミング!!妄想しまくりの

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    2010年02月06日
  • 風車祭 上

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    面白かったー。沖縄、アニミズムの現代へのよみがえり(マジックリアリズムというらしい)、少年の成長物語などなどが好みなこともあり。長いけど、いろんな祭りや習俗の描写も丁寧で、ストーリーも飽きずに楽しめました。池澤夏樹の「マシアス・ギリ~」に雰囲気が近いかも。

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    2009年12月29日
  • シャングリ・ラ 上

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    【上下巻】
    久し振りに面白いファンタジーに出会えました。
    最後まで疾走感を失わず、最後の一頁まで駆け抜けるように読みました。

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    2011年12月26日
  • シャングリ・ラ 上

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    上巻の時点でどうなるのか予想は付くけど、最終的にどう持って行くのか気になる。登場人物はぶっ飛びすぎて、話もぶっ飛びすぎてるから余計におもしろくなってしまう。

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    2011年07月25日
  • シャングリ・ラ 上

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    この頃どこの企業でも環境経営ってやつに躍起で温暖化阻止のためその元凶と見做されるCO2削減に努めているけれど、11年周期で増える筈の太陽の黒点が増えず、実は長〜い目で見ると地球は寒冷化に向かっているという説もあったりするのをご存知?てな具合で最近は何をおいてもエコ、エコだけど、とまれ、この小説、温暖化の果てに再び起こった関東大震災で壊滅した東京が森林化され、その上に築かれたアトラスという超巨大高層都市に首都機能と一部の裕福な人間が移転、アトラスに移転出来ない難民は熱帯雨林と化した地上でゲリラとして政府に立ち向かう、といった設定。そうしたハードな社会、経済、文化的問題を背景に堅い話と思いきや、そ

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    2011年07月18日
  • やどかりとペットボトル

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    『レキオス』の池上永一のエッセイ集。

    沖縄発のパワフルな作品を紡ぎ出す彼の身辺雑記だ。

    母親の子育てに対するハチャメチャぶりがすごい。そういうものを超えていくことが今作家として立っていることにつながっていったのだろうと思えた。
    作成日時 2007年10月13日 14:31

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    2009年10月04日