【感想・ネタバレ】シャングリ・ラ 上のレビュー

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ネタバレ


加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。(上巻)

ついに反政府ゲリラは政府に宣戦布告。國子はブーメランひとつで戦車部隊に立ち向かう。だが地上の森では政府とゲリラの戦争をあざ笑うかのように、想像を超えた進化が始まっていた。究極のエコロジー社会がもたらす脅威とは?國子たちは生き残れるのか?アトラス計画の真の目的とは?(下巻)

近未来的なSF小説。2004年につくられた作品とは思えない、2020年現在で起きているゲリラ豪雨や気温上昇による地球温暖化。さらには、石油価格の上昇などなど、予言にも近い小説で非常に面白かった。
アトラス計画が、江戸・東京に隠されているとされる霊的な結界が元ネタだったり、日本神話がモチーフにもしてたりと面白かった。

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2020年01月21日

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気になっていた作家。内容は、それなりに定番のディストピア小説。オカマをメインに持ってきたり、10代の少女が最強だったり、人物の造形は魅力的。いかにもありそうな近未来の東京の不気味さも迫力満点で、状況設定も言うことなし。武力戦争だけじゃなく、経済戦争的側面も貪欲に取り入れられていて、読んでいて飽きさせない。これでつまらない話になる訳ないってことで、前半が終わった時点で素晴らしい作品には間違いなし。ここからの盛り上がりにも期待大。

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2017年10月24日

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読み進む速度がどんどん上がっていくのを感じた。書き出しは地上にいる反政府ゲリラとアトラスに住む政府との抗争という構図に、やや期待外れ感があったが、ゲリラと政府と公社と、カーボニストを巻き込んだ陰謀にはまっていく。下巻に突入~!

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2017年09月06日

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これは面白いぞ~。
見たことないけど、ちょっとリアルな設定。とっても魅力的なキャラクター。
下巻も楽しみだ!

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2012年12月04日

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面白い!だけど、なんだか読みづらいなぁと感じてしまうのは私だけなのだろうか?なんというか読んでいて落ち着かないというか、よくわからないんだけど。それもひっくるめて、ずば抜けた発想力が活きているのかも。物理的にも縦長な建物が舞台だけれど、時代設定の面でもなんだか縦長なイメージ。近未来のはずなのに平安貴族だったり、階級制度だったり、環境保護なんだけど、環境破壊するゲリラだったり。ここまでぐっちゃぐちゃなのに物語になっているのがすごい。

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2011年07月17日

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法螺の広げっぷりは素晴らしいが
文章が酢薔薇しい
まとものキャラ造形ができて風呂敷をたためるなら凄いが
下巻はどうかな

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2019年01月12日

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圧倒的スピード感。環境破壊の進んだ未来で編み出されたカーボンテクノロジーとそれを軸とした炭素経済が支配する世界。発想とその設定もしっかりしているが、何よりキャラクターの多様性とエンターテイメント性が素晴らしいの一言。
キチンと映像化されるなら観てみたいと思える作品です。

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2018年11月11日

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最初は風の谷のナウシカみたいな話だなぁと思いつつ、中盤あたりからそうでもないかなと思い、結局はやっぱりナウシカっぽいなと思った。

キャラクターの設定が人間らしくなくぶっ飛んでいる。
炭素税の話はこれから真実味を帯びてきそう。
物語も作り込まれていて、アクションやビジュアル面が強烈なこともあって、映画にすればかなり面白そう。

どうなるのか期待しつつ下巻へ!

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2017年01月03日

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温暖化、政府の政策、新しい経済概念
同じ東京での格差
それぞれの立場で生きている感情が絡み合って面白い

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2015年05月12日

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ネタバレ

地球温暖化のために、超高層建造物へ都市機能を移行させた未来都市の東京。
いかにも、SFライトノベルやハリウッド映画にありそうな設定。アニメっぽいと思ったが、もともとアニメ雑誌連載だからと納得。実際、アニメ化もされてるらしい。

『テンペスト』が面白かったので、期待。
少年院帰りのヒロイン國子がジャンヌダルクよろしく反政府ゲリラの旗頭となる。

主人公よりも、ビジネス手腕に長けた香凛、姫君風なのに残忍な美邦のサイドのほうが面白い。この作者はオカマが好きなのか?

かなり荒唐無稽なお話で、ぶっとんでる。

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2015年04月29日

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ネタバレ

温暖化が進み、炭素経済が支配する近未来の設定。東京では高層化人工地盤「アトラス」が建設され、地上の市街地の強制的な森林化で熱帯病の温床の死の森に。抵抗する住民は政府に対してゲリラ活動…、というかなり殺伐したストーリー。しかし、主人公や登場人物の設定は、いかにもアニメの原作で、スケールの大きな世界観とはギャップありです。
上巻ではまだまだ「アトラス」の謎の半分も見えていない感じ。下巻を読んでみないと…。

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2014年02月23日

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かいつまんで概要を説明すると、物語は近未来の東京です。
世界はCO2作減のために、炭素主導の経済に移行。炭素税が導入され、炭素の排出量によって税率が大きく変わってくるという、炭素が経済に大きく影響を与えていく世界。
そして、日本は膨大なCO2作減のために東京一帯を森林化し、かわりに超高層都市「アトラス」を建築する。
しかし、東京都民全てがアトラスに入居できるわけではなく、あぶれた人達は難民となって、森の中で反政府ゲリラとして生活していく。
そして、主人公はそんなゲリラの若き女総統。政府への反乱を通して、自分自身の存在やアトラスの真の意味が明らかになっていく。

というようなストーリーなんです。
最初は近未来の危機を描いた小説かなと思ってましたが、読んでいるうちに壮大なSF小説であることが分かってきました。
上巻では、まだ展開もありえる範囲のものばかりでしたが、下巻になると、もう展開が性急すぎてついていけない。
あれやこれやと色んなものが、ありえない接点で繋がったりと、もうビックリです。
はっきりいってほとんどマンガの世界です。

実際にこの小説が原作のアニメが既にできているみたいです。
多分、アニメでやったらこの話はかなり面白くて見応えありそう。

でも、この小説自体は決して面白くないわけではないよ。
世界観はかなり壮大やから、物語に入ったらおもしろくて抜け出せんかもね。
ほんとはゆっくり時間をかけて読むつもりだったんですが、あれよあれよという間に手が進み、気がつけば二日で上・下巻、合わせて1000ページ超を読破してしまいました。
まるで、ドラクエを徹夜でクリアしたような感じですな(´∀`)

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2014年01月09日

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分厚さに持ち運びがおっくうになって積読されてた本。ようやく読みました。

久しぶりに当たりのファンタジー本を見つけた気分。
設定も良いし。書き方もうまい。
「炭素経済」は実際に起こりうる未来だし、実際に環境税(炭素税)を導入している欧州では、排出量取引はそれなりの市場になっている。たぶん、そのあたりの現実を踏まえての、この作品なんだろうな、と思う。

池上さんは初めて読んだけど、なかなか好みの作風だったので興味が出てきた。テンペストも読んでみようかなぁ。
でも、まずはシャングリ・ラの下巻を買わないとね。

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2013年06月15日

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この作品が初池上作品ですが、説明文が多くてちょっと読みづらい文章だなあと思いました。
内容的には環境第一という思想へのアンチテーゼのようなお話でとても興味深く読めました。
ハイテクあり、呪術的神話的要素あり、と盛り沢山の内容ですが、ブーメランで戦車真っ二つにするってのはちょっとリアリティなさ過ぎって思ってしまいました(笑)。

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2012年07月20日

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世界観としては、リアリティがありつつも少々ファンタジック気味に感じますが、そういうものだと受け入れてしまえば、素直に楽しめる気がします。
なかなかイメージしにくくて理解しづらい炭素経済も、なんとなくの流れを感じる程度で、十分ストーリーは楽しめます。
実際、私もあまり理解できていませんw
経済用語、難しい...。
物語の展開としては、主要人物個々の人間関係を書き、伏線も多く出てきたところで...下巻でそれぞれがどう繋がるのか、伏線にまつわる謎がどう明かされるのか、期待が膨らむところです。

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2012年05月27日

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難解&リアルでグロテスクな描写が特徴的なお話でした。
ただ、「炭素税」という今最も地球全体として話題になっていることがメインテーマとなっていて、感心する場面も多々ありました。
経済の勉強にもなるような、ならないような・・・

アニメ化もされているみたいなので、ちょっと見てみようかと思います!!

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2011年09月23日

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【上下巻】
久し振りに面白いファンタジーに出会えました。
最後まで疾走感を失わず、最後の一頁まで駆け抜けるように読みました。

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2011年12月26日

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上巻の時点でどうなるのか予想は付くけど、最終的にどう持って行くのか気になる。登場人物はぶっ飛びすぎて、話もぶっ飛びすぎてるから余計におもしろくなってしまう。

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2011年07月25日

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この頃どこの企業でも環境経営ってやつに躍起で温暖化阻止のためその元凶と見做されるCO2削減に努めているけれど、11年周期で増える筈の太陽の黒点が増えず、実は長〜い目で見ると地球は寒冷化に向かっているという説もあったりするのをご存知?てな具合で最近は何をおいてもエコ、エコだけど、とまれ、この小説、温暖化の果てに再び起こった関東大震災で壊滅した東京が森林化され、その上に築かれたアトラスという超巨大高層都市に首都機能と一部の裕福な人間が移転、アトラスに移転出来ない難民は熱帯雨林と化した地上でゲリラとして政府に立ち向かう、といった設定。そうしたハードな社会、経済、文化的問題を背景に堅い話と思いきや、そこに展開されるはアニメも顔負けのSF的設定に呪術や医学や兵器や小ネタもテンコ盛りのストーリーで、反政府ゲリラの若きリーダー・國子、アトラスの新迎賓館に幽閉される美邦、炭素が支配する経済を逆手にビジネスに走る香凛の3人の少女を中心に、彼女らを取り巻く脇役のキャラ立ちも賑々しく、凶暴な森やアトラスの威容、國子の信じられないような戦いっぷりには、頭の中にビジュアル思い浮かべながら読みつつ、想像力乏しくて文章の中身に絵が追いつかないくらい。舞台設定は整い、太陽と月になぞられる國子⇔美邦、凪子⇔タルシャン⇔香凛、モモコ⇔小夜子⇔ミーコ、それぞれの対峙も散りばめられ、漸う國子がアトラスへ乗り込む。続く下巻でどう展開?期待料込みでの☆4つ。

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2011年07月18日

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近未来のディストピアSF。
炭素社会という新しい価値観が支配する時代、世界や日本の立ち位置や権力構造も大きく変化しています。
政府、ゲリラ、アトラス公社、炭素社会にマネーゲームを仕掛ける人、太陽と月、更に思惑をもった黒幕と思われる人など、様々な要素が複雑に絡んで物語を構成しています。
主人公を取り巻く登場人物も実に個性的です。
物語を読み進める中でのイメージは、モモコの精神性とミーコはマツコデラックスさん、小夜子が小池栄子さん(^^)。感想は下巻にて。

作者は「テンペスト」の方だったのですね。
守備範囲の広さに驚き(^^)。

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2022年02月19日

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アトラスという巨大な居住区が建設される一方、過剰な緑化で都市部が森に沈んだ東京が舞台となるSF。
炭素社会、マネーゲーム、国生みの神話、不死身の性悪女が入り乱れ、エネルギッシュな展開が進んでいく。

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2021年05月06日

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書き出しは政府VS反政府ゲリラでロースタートの印象。
徐々に話が動き始め、政府VS反政府ゲリラVSアトラス公社VSカーボニストとスピード展開に‥。
個々のキャラも強く下巻に期待。

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2020年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

炭素が通貨となった世界
東京は変貌していた。

世界観などおもしろくて目からウロコだったが、
最後の場面は死んだり生き帰ったりなりふり構わずのドタバタ感が否めなかった。

ゆえの☆3つ

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2012年10月02日

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賛否両論あるんでしょうね。
ワタシは結構楽しく読んでいます。
ただ、ちょっと長いかなー。
ようやく、「何が問題なのか」が見えてきた上巻。
下巻にいかないと感想は何とも言えないなー、でも、下巻は評判悪いようで・・・

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2012年07月08日

Posted by ブクログ

読む本ないな~って言った時の,同僚からのおすすめ
時は,炭素を資本とする新しい経済で動く時代
温暖化する地球に対して,東京は超巨大&高層建造物「アトラス」に都市を移転
元の街を森林に変えて二酸化炭素吸収をさせようとするのですが,地上にはアトラスに行けない人々が難民となり,森林に呑まれようとしているかつての街にキャンプを築いています。
で,そんな難民キャンプのボス國子がアトラスへ戦争を仕掛けるのですが・・・

地球温暖化をテーマにした本格SFかと思いきや,メイン武器が超でかいブーメランとか,人柱や御託宣とか,当初の予想とは違う方向に話が進んでます(笑)
しかも長い!
上巻を3分の2くらいに纏められてれば,☆4でもよかった
まぁ,話の筋は面白いんで下巻に読み進めるとしましょう。

とりあえず,自分の中でオカマの二人は雲霄三姉妹(from藤崎版「封神演技」)のビーナスとマドンナで脳内再生されてますw

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2012年05月28日

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So once again, I have tried reading another book from this author and once again, I am disappointed. Am I surprised? No, I am not.

I don't think I want to say anything further here. I'll write the rest after I finish reading the second half.

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2012年01月20日

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この人は『テンペスト』を書いて話題になった人です。
まだ読んだことはないので、ものは試しということで読んでみました。

この作品は設定が未来のSFファンタジーです。
地球温暖化を阻止するために、政府は東京をそのまま超高層建築物である『アトラス』に移行して、地上を森林化する政策を取ります。
世界は炭素排出量を証券化して、それを指標とした経済である炭素経済へ移行し、炭素を削減することで利益を生み出し、日本はいつの間にか資源国となっております。
東京は森林化で難民が続出して、その難民が政府と激突します。
難民のリーダーが、元女子高生、少年院から出所したばかりの少女です。
その少女が実は…、というお話です。

結構設定が凝っております。
主人公の少女の育ての親が、実は伝説のニューハーフ。
お祖母さんが難民の反政府組織のリーダー。
いろいろなキャラが出てきて話を盛り上げるのですが、実はそんなに盛り上がらないっていうのが問題です。引き出しは多いのですが上手く料理出来ていないっていう、新人作家にはよくあるパターンです。
解説でも、かなりオブラードに包んで、そのようなコトは言っておりましたが…。これ、上手い作家がマンガの原作にしたら結構良いのでは?と思ってしまうのでした。

ひとつ一つのエピソードをもう少し突っ込んで書いて、更にキャラをもう少しだけ追っていけば、ずっと良い作品になったのでは?と思います。

ホント、もうちょい!ってかんじの作品なのでした。

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2011年10月02日

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森林化した今わたしたちが暮らす東京。
超高層建造物を造り、そこに都市を創りはじめた人類。
上にいけば行くほど個人の持つ位も高くなっていく。

今ある価値がなくなり、今ない価値が存在する。
そして結局技術文明を求めた先にあったものは未開文明の文化だった。
なーんていう環境問題を書いてるかと思えば、経済、社会、文化、人間心理のお話へと転がっていく。
現実的で非現実的なおはなし。

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2011年07月18日

Posted by ブクログ

 東京が大地震に襲われ壊滅的ダメージを追った後の近未来小説だ。地球温暖化が深刻で世界各国が二酸化炭素の削減に乗り出す。東京では一部の特権市民が天空に巨大な人工地盤を築き優雅な生活をしている。一方、地上で生活をする難民は疫病の蔓延に苦しめられるのだった。

 炭素経済に移行することで、核戦争による世界の終焉は前世紀の幻になるのだが、反面、炭素指数の上昇に一喜一憂することになる新たな弊害もうまれる。二酸化炭素排出量の削減に成功した先進国の日本は明るい未来が開けているような様子に見える。下巻でいよいよ人工地盤であるアトラスに地上の政府反乱軍が宣戦布告をするのだった。

 アニメで放映された小説だ。平行してアニメも観てはいるが、ブレイクしなかった理由がなんなのか。ストーリー性は十分にあるし、近未来のテクノロジーについても興味を引かれる。答えは下巻を読み終えたあとはっきりするだろう。

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2015年05月11日

Posted by ブクログ

近未来の東京が舞台の物語。
森にのみこまれるあたりがナウシカを思い出させます。
近い将来ここはいかなくても、何か強行な対策をしなければいけないのかなぁと考えさせられたり。
この物語の最大のポイントは脇役の女性達がものすごく強い!
彼女達は個性ありすぎて、主人公の存在が薄くなってしまったと思う。
主人公は特別な女の子なのだから、もっと特殊な能力や姿をしてる設定のほうがしっくりきたかも。

話自体は自然の驚異、アクション、経済の恐ろしさなどを盛り込んでグイグイ引き込まれる面白さ。
でも…最後の設定は気に入らない。
古いものを脱ぎ捨てて新たなステップを踏む未来が欲しかった。

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2013年08月13日

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