石川博のレビュー一覧
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楽しくも深い視点の解説のおかげで、今さらながらちゃんと竹取物語を知ることができた。かぐや姫に対するイメージが一新。日本に残る最古の物語がこのお話なんて!日本の先人はすごいな。Posted by ブクログ
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俳聖・松尾芭蕉の五ヶ月に渡る奥羽・北陸の旅日記。崇拝する西行の面影を偲び、雄大かつ過酷な自然に対峙し、源平合戦の昔を想う。紀行文に留まらない俳諧の真髄を貫く。
理由あっておくのほそ道を読もうと思ってそういえばビギクラにあったような……と思い手を取ってみた。文化文政の頃の文章は八犬伝読んでるけど元禄...続きを読むPosted by ブクログ -
「 今昔物語集 」 古典を読むときは 角川ソフィア文庫から。読みやすくて 1冊で終わるので、入門書として最適。
1冊の中に 笑いあり、驚きあり、下品あり、愛あり、人生訓ありの飽きないチョイス。説話のタイトルづけも上手い。芥川龍之介がモチーフに使った説話や インドや中国の説話も押さえている
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原文(書き下し文)と現代語訳が並んでいて、話しの内容を現代語で楽に読みつつ、面白いと思った個所は原文に当たって、言い回しを比べたり、音読したりできる。
学生時代に好きだと思った個所と、今回再読して、同じところを変わらず好きと思った段もあったし、当時はあまり惹かれず今回惹かれた段などもあって面白い。季...続きを読むPosted by ブクログ -
世界的に有名な日本の古典文学なのに、授業で習う部分くらいしか読んでこなかったなぁと思い手に取った本です。
初心者向けに解りやすく書かれているので最後まで読み終えることができたのですが、略されている部分も多いので、いつか全編読んでみたいなと思います。
内容や感想をまとめるのは難しいのですが、ひとつ言え...続きを読むPosted by ブクログ -
初めて粗筋把握した。こんな話しとは知らんかったわ。
ストーリーも凝ってるし文章もこなれており、これは源氏なんかよりよっぽど中高生に読ませるべきなんじゃないかと。Posted by ブクログ -
現代語訳、原文、軽い解説という構成。 教科書に載るような古典だし普通だったらあえて手を出そうと思えないけど、内容は「うらべかねよしのエッセー」といった感じで今読んでも古さは感じない。 700年前のものとは思えない。 なかなかおもしろい。Posted by ブクログ
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恋多き女性といわれる和泉式部。
和泉式部が手がけた『和泉式部日記』は、現代のドラマの脚本にも勝るのではないかと思うほどの恋模様が描かれている。
愛する人が亡くなった後に、その弟である敦道親王と和歌のやりとりをする部分からは、和歌の教養が伺えると同時に、恋多き女性と言われる所以が垣間見られる。
返歌...続きを読むPosted by ブクログ -
日本古典文学大系や、日本古典文学全集で読めば、全部読める、わけだが、あの漢字片仮名表記の本文に気持ちが萎えること早幾度。
ダイジェストでのおつきあいばかりとなっている。
田辺聖子さんのものは、本朝部を扱っていたと思う。
本書では、やはり本朝部が大半を占めるけれど、天竺部、震旦部からも採録されている...続きを読むPosted by ブクログ -
あらすじ、通釈(意訳+説明)・原文、寸評が載っていて、全体の筋をつかんだり、原文の雰囲気を楽しむのに良い感じ。文庫本1冊組ですが、一応54帖全体から抜粋して載っている。原文にはルビもふられていて音読もしやすく、コラムも面白い。
角川のビギナーズ・クラシックスのシリーズは他にも何冊か持っているが、どれ...続きを読むPosted by ブクログ -
かなり面白く読みました。
読み手によって感じるところが結構変わるんじゃないかと思いました。
私には、いろんな敗北感とかトラウマを感じながら喧騒を離れて、これでいいんだ、これがいいんだ、と書き付けているように感じました。そうだとしたら、いたく共感します。
そう思いたくなるときもあるし、心の奥底には...続きを読むPosted by ブクログ -
物語が好きになり、読みたくてたまらなくなる純粋だった主人公が、現実を知り、埋没していく中、運命の出会いをして、でも現実は物語のようにうまくいくわけでなく。ただ夫は冷たい訳ではないのでそこは蜻蛉〜の兼家とは違う部分です。Posted by ブクログ
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平家の栄華と没落を主題とした『平家物語』は、「祇園精舎の鐘の声・・・」という書き出しがあまりにも有名だが、平易かつ流麗な名文で、平氏と源氏及び平安貴族の盛衰の中に見る人間模様を描き出した作品である。
本書は、一般に全12巻とされる大部の各章段を縮約するとともに、各巻を代表する説話を選び出して収め、『...続きを読むPosted by ブクログ -
出た! 平安朝こじらせ女!!
溢れる才知、輝く美貌、そしてむやみに高いプライド。
一体どういう扱いなら、この人満足するんだろう、と思ってしまう。
町の小路の女への「命はあらせて、わが思うふやうに、おりかへし物を思うはせばや、と思いひしを、さやうに(兼家の愛を失う)なりもていき、果ては、産みののしりし...続きを読むPosted by ブクログ -
読書録「ビギナーズ・クラシックス徒然草」4
編・出版 角川書店
p210より引用
“ 何事も、自分の外に向かってあれこれ求
めてはならない。自分に目を向けて、自分が
やるべきことに全力を注げばよいのだ。”
目次から抜粋引用
“自己発見の道へ
旅は心のシャワー
独善の悲哀
利に群がる蟻人間...続きを読むPosted by ブクログ -
平安文学の最高峰、枕草子。
古典作品なので、読みづらいのではないかと思いましたが、軽やかな現代訳と解説のおかげで楽しく読むことができました。
平安貴族の暮らしは、もっと堅っ苦しいものだと思っていました。でもこの1冊を読むと、それが自分の思い込みであることを気づかせてくれます。
人々は生き生きとし、...続きを読むPosted by ブクログ -
大宅世継と、夏山繁樹という二人の語り手についての解説から始まる。
世継の名前はいかにもな感じがしていたけれど、皇統を語る役回りであり、光孝天皇后斑子女王に仕えていた設定もそのことと関わっているという説明に納得。
夏山繁樹は、歌語「夏山の繁き」からきている、その時々の繁栄を表す名であり、ゆえに藤原忠平...続きを読むPosted by ブクログ -
元禄文化期に活躍した松尾芭蕉が、1689年5月に江戸深川を出発し、東北・北陸を巡る約2,400km、約150日間の旅を経て、美濃大垣を再び発つまでを描いた、日本の古典における代表的な紀行作品。芭蕉がこの旅で訪れた国は、武蔵、下野、岩代、陸前、陸中、出羽、越後、越中、加賀、越前、美濃である。
本作品は...続きを読むPosted by ブクログ -
現代語訳のおかげでやっと源氏物語の概要を知りましたが、やはりたらしですね、光源氏。源氏が死んだあとのひとたちの話は何となく尻切れトンボでしたが、実際現実なんてこんなものでしょとも思えます。Posted by ブクログ