石川博のレビュー一覧
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後白河法皇が心血を注いで書き残した「梁塵秘抄」「梁塵秘抄口伝集」合わせて20巻だが、欠けた形で4巻しか残っていないとは、後白河法皇は泣くに泣けないだろう。いつか残りの巻が発見されるのを望む。
とにかく今様は素晴らしい。平安時代末期ながら、諦観めいたものはなく、庶民の持つ活力に満ち、その面白さは比類が...続きを読むPosted by ブクログ -
これは、面白かったです。
これは、中学生のときに出会いたかった!
すべての意味をしらずに、テストに出るようなところだけを勉強してました。
早くに出会いたかった!Posted by ブクログ -
『平家物語』は、貴族社会から武家社会への変革の中で滅びていった平家一門への「長大な弔辞」「慰霊の深い祈り」であるという。
平家一門が主人公であるため、とにかく登場人物が多い。何度も巻末の「桓武平氏系図」を参照しながら読んだ。有名な部分はいくつか読んでいたので知っているつもりでいたものの、初めて知...続きを読むPosted by ブクログ -
アニメ平家物語が非常に面白く、河出書房の原作を読む前の予習として。
いつも通り訳文・原文・寸評・コラムで理解が深まりつつ原文にも触れることができる。
しかもこの平家物語に関しては、重要な部分は原文訳文が出るものの、他の部分もあらすじを書いてくれてるので途中の流れが切れずに理解できる!とてもありがた...続きを読むPosted by ブクログ -
THE 漢の生き様。
大学受験で平家物語を読んで号泣してからいつか平家物語をしっかり読みたいと思っておりました。
安徳天皇の最期と敦盛の最期が好きです。悲しすぎます。
これが戦争なのかと。Posted by ブクログ -
正直、私の中の松尾芭蕉のイメージは『ギャグマンガ日和』の芭蕉でしかなかった。
改めてこの『おくのほそ道』を読むと、松尾芭蕉というひとの人間性の一端が垣間見える。
’俳聖’と呼ばれるような人物でも愚痴も溢すし疲れもするし気の合う人と会えばちょっとだらけもする
し師匠リスペクトが過ぎる面もあるし…なん...続きを読むPosted by ブクログ -
平家物語は鎌倉時代、日本を代表する最高に面白い古典物語だと思う。鎌倉歴史ヲタクには必見で涙無しでは読み終えることが出来ない。最高の傑作Posted by ブクログ
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何となく読みたくなって気まぐれで購入。
面白い。
1話ずつ現代語訳→原文→解説・註釈の順に並んでおりとにかく読みやすかった。
多分最初に原文だと嫌になってたかも。好みの問題かもしれないが。
この作品は平安貴族・紀貫之による’女性になりすましたおじさんの旅行日記ブログ’。
高知から京都までの55日...続きを読むPosted by ブクログ -
ラジオ高校講座で新古今和歌集の歌がとてもいいなと思って、こちらを読んでみました。
和歌の意味に加えて背景や言葉の意味も詳しく書かれていて、意外なことに挿絵(写真)もあり、名前の通りビギナーにも優しいとっつきやすい一冊でした。
この本からでも楽しめますが、新古今和歌集は本歌取りなどの以前の歌を下敷きに...続きを読むPosted by ブクログ -
うつほ物語
源氏物語の先駆けになったとも言える初の長編小説。四代に渡る秘琴の伝授を中心とした宮廷の物語。
秘琴の伝授した俊蔭、尚待、仲忠、いぬ宮と宮廷での皇位継承問題が一見乖離したストーリーになるかと思いきや、どちらものストーリーもそれぞれの内容を深めるために必須でこれまでの長編物語にできている...続きを読むPosted by ブクログ -
一部ご紹介します。
『炎に飛び込み、身を焼いて食事に差し出したウサギ』:昔々、とある場所で、行き倒れた老人を、ウサギとキツネとサルが見つけた。
キツネとサルは、食べ物を探してまわり、老人に与えた。だが、非力なウサギだけは、何も与えることができなかった。
そこで、ウサギは、キツネとサルに焚き...続きを読む -
性とは一体どうあるべきなのかを強く訴えかけている本だと思う。
所謂男らしさ、女らしさに縛られているこの社会で兄弟はそれぞれの性格とのギャップを感じ、父親が性を偽装し別々の性別で人生を送っていく。
女君は男の姿であるときの果断に富んだ性格が本来の女君の姿になることで一変しステレオタイプの男を待ちわび...続きを読むPosted by ブクログ -
菅原孝標女作ということしか頭になかったが、実際読んでみて何よりも印象的だったのが田舎から京への旅路を細かく書いている点にある。
日記文学であれほどまでに細かく旅の描写があるのはみたことがなかった。
また、この作品のタイトルをつけるとすると'諦念を知った少女"だと自分は思う。
源氏物語などに魅了され、...続きを読むPosted by ブクログ -
原文も現代語訳文も解説も図説も載っていてとても丁寧な本だと思った。高校一年生の時に古文の教材として配布されたけど1ページも読まずにしまってあった。そして今年、高2の3学期に「読書を日課にしよう」と思い立ったはいいが本がなくて渋々読み始めた本。
絵本では知ることのできない「かぐや姫」の真髄を知ったよう...続きを読むPosted by ブクログ -
びっくりするぐらい現代的だなと思わせる箇所があり、それだけでも読んでよかったと思う。作者不詳とのことだけど、男性によって書かれたなんてありえないと思う…。Posted by ブクログ
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学校で必ず習う冒頭の「月日は百代の・・・」以外の部分を初めてまともに(大半は現代語訳で)通読。
風情ある景色の移ろいを書き留めているのかと思うとそうでもない。土産を持たされても重たいだけだし、宿だって道中どこにでもあるわけではなく、冷たい土間で一夜を明かすこともある。奥羽の関所では旅人自体が珍しく...続きを読むPosted by ブクログ -
正岡子規が好きなので、万葉集はいつかちゃんと読みたいと思ってるけど、全部読むと、他の読書が止まり過ぎる予感があるので、これでひとまず誤魔化す。
中平卓馬は万葉なんだな、とか。誤解を恐れずにいえば、日本の詩の歴史における縄文土器。ドカッとした塊の迫力よ。Posted by ブクログ -
わかりやすい!読みやすい。訳の後にある一言が、おもしろかったり新たな視点だったり解説だったり。それが、読者にとっての徒然草に幅をもたせてくれる。
繰り返し読んでもっと咀嚼してみたい。Posted by ブクログ -
これでもかっ! という現代語訳の後に古文を配し、そして解説文が続く構成がとても良かった。源氏物語の作者として教科書でも有名な彼女の、中宮彰子に仕えた女房としての記録とエッセイと言える日記を楽しむことができた。天皇の後継者を生んだ彰子に仕える女房のあり方に対する熱い想い、そして枕草子の作者・清少納言へ...続きを読むPosted by ブクログ