石川博のレビュー一覧

  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    短編集

    一部ご紹介します。
    『炎に飛び込み、身を焼いて食事に差し出したウサギ』:昔々、とある場所で、行き倒れた老人を、ウサギとキツネとサルが見つけた。
    キツネとサルは、食べ物を探してまわり、老人に与えた。だが、非力なウサギだけは、何も与えることができなかった。
    そこで、ウサギは、キツネとサルに焚き...続きを読む
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    『平家物語』は全十二巻+灌頂巻という大変長い物語です。
    貴族社会から武士社会への転換期。そのなかで、台頭してきた平家一門の盛衰。
    なぜ戦いに勝った「源氏」の物語ではなく、敗者の「平家」が物語となり世に広まったのか。なぜ栄華を極めた組織が必ず衰退へと向かってしまうのか。帰するところ『平家物語』がわたし...続きを読む
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    原文も現代語訳文も解説も図説も載っていてとても丁寧な本だと思った。高校一年生の時に古文の教材として配布されたけど1ページも読まずにしまってあった。そして今年、高2の3学期に「読書を日課にしよう」と思い立ったはいいが本がなくて渋々読み始めた本。
    絵本では知ることのできない「かぐや姫」の真髄を知ったよう...続きを読む
  • とりかへばや物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    びっくりするぐらい現代的だなと思わせる箇所があり、それだけでも読んでよかったと思う。作者不詳とのことだけど、男性によって書かれたなんてありえないと思う…。
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    学校で必ず習う冒頭の「月日は百代の・・・」以外の部分を初めてまともに(大半は現代語訳で)通読。

    風情ある景色の移ろいを書き留めているのかと思うとそうでもない。土産を持たされても重たいだけだし、宿だって道中どこにでもあるわけではなく、冷たい土間で一夜を明かすこともある。奥羽の関所では旅人自体が珍しく...続きを読む
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    正岡子規が好きなので、万葉集はいつかちゃんと読みたいと思ってるけど、全部読むと、他の読書が止まり過ぎる予感があるので、これでひとまず誤魔化す。

    中平卓馬は万葉なんだな、とか。誤解を恐れずにいえば、日本の詩の歴史における縄文土器。ドカッとした塊の迫力よ。
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    女も男も自分を飾ることなく、おおらかで素直な歌なんだなぁと、読み終えたとき一番に思い浮かびました。訪れない愛する人を待つ歌でも、人の噂にのぼる燃えるような恋愛の歌でも、地に足がついているような感覚です。揺るぎない想いが込められているのでしょう。
    歌には、ちょっぴり拗ねたような素振りを見せたり、捨てぜ...続きを読む
  • 和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    嫉妬と謀略渦巻く王朝の恋は煌びやかでスキャンダラス。
    恋多き女、和泉式部はかつての恋人、為尊親王の死に悲嘆にくれつつ徒然と日々を過ごしていました。亡くなった為尊親王は天皇の子ども。この身分違いの恋に世間は黙っていませんでした。親王は和泉と出会ってから一年後、たった26歳の若さでこの世を去ります。伝染...続きを読む
  • 紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    これでもかっ! という現代語訳の後に古文を配し、そして解説文が続く構成がとても良かった。源氏物語の作者として教科書でも有名な彼女の、中宮彰子に仕えた女房としての記録とエッセイと言える日記を楽しむことができた。天皇の後継者を生んだ彰子に仕える女房のあり方に対する熱い想い、そして枕草子の作者・清少納言へ...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    中学、高校などで古典に触れた方は一度は聞いたことがあるはずの『奥の細道』わたしも知ってるはず。だけど、うん?旅の日記だよね~俳句詠むんだよね~くらいの知識。おじいちゃん2人が黒っぽい着物を着て歩いている絵をぼんやり思い浮かべる程度。
    改めて今回手にとってみたビギナーズ・クラシックスシリーズ。このシリ...続きを読む
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    平安時代に興味が出てきたので、何か読んでみたいと思っていた。源氏物語は長くて導入部分でつまづくことが分かっていたので、もっと簡単なものを探していたところ更級日記に行き着いた。

    作者である藤原高標の娘とは、簡単に言うと文学オタクの中学生女子。京都で流行りの源氏物語を読みたくて、ウズウズしている田舎の...続きを読む
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    上巻は国生み、神生みから始まる神話の世界。神武東征の物語から神代を終えて人代に入る中巻。仁徳天皇から始まる下巻。神道的天皇から儒教的天皇に変化したこの境界で中、下巻に分かれたよう。何だか政情的なものがあったらしい。
    古事記で圧倒的に面白いのは、上巻だと思った。さまざまな神が生まれ騒動を起こす。父親に...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    断片的には読んできたが、今回初めて通して読んだ。
    内容はあまりにも有名だが、こうやって通して読むと、松尾芭蕉という一人の天才の魂の軌跡みたいなものが浮かび上がってくる。すでに俳諧の世界ではトップに君臨しながらも全てを捨てて旅を続ける心境がなんとなく分かることで、その俳句の精神世界が少し理解できたよう...続きを読む
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    最近、「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ」という歌が、脳内でリピートされている。

    ということで、その出典の「梁塵秘抄」を読んでみることに。

    梁塵秘抄は、当時の流行歌ともいうべき「今様」を集めたもの。今様は、いわゆる流行りもので、和歌と比べる...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    一応中学・高校で古文はやったが、あまり馴染むこともできず、その後はすっかりご無沙汰、でも古典にまったく興味がないわけでもない……といった向き(つまり僕だが)にはありがた過ぎる角川文庫の「ビギナーズ・クラシック」シリーズの中の一冊。

    「おくのほそ道」自体は短い作品なので、全文が収載されているが、本書...続きを読む
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    清少納言とオンナ友達になり、毎晩、ガールズトークする気分で、楽しく読んだ!/一途に夫にすがり、★「偽りの幸せに」安住しているような女を見ると、鬱陶しく、馬鹿みたいと思える。宮仕えする女は、「擦れっ枯らし」で悪ろきと言う男は、いと憎けれ!宮仕え経験ある女は、★「世の中を知る女」であり、田舎モノ丸出しに...続きを読む
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    冬は早朝(つとめて)。雪が降り積もっているのはもちろんのこと、はりつめたように寒い朝、火などを大急ぎでおこして、炭火を部屋から部屋へ運んでまわるのも、いかにも冬の早朝らしい。昼になってだんだん寒さが緩むと、火鉢の炭火も白く灰をかぶってしまって間の抜けた感じ。
    今朝の大雪を見たら、清少納言はどういうか...続きを読む
  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    この時代の上流階級の女性の結婚と、その生活について、描かれた日記。兼家さんの悪びれない女好きに作者はプライドが許さずに苦しんだり喜んだり、また凹んだりと、躍らされてしまう人生を送ります。最後のあたりではもう兼家さんは来なくなり、悲しさ切なさひとしおで日記が終わり、何とも言えず後に残る話でした。
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    旅行記書きとして、そして俳句の読み手として(どっちも中途半端ですが)、一度は読んでおかねばとかねがね思っていた古典。
    平泉のような有名なくだりは勿論読んだ事がありますが、通して触れてみると、なぜ芭蕉があんなにも平泉に思い入れがあったのかよく理解できます。

    それにしても、驚くほどの簡にして要を得た文...続きを読む
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    兼好さんの考える生き方考え方振舞い方指南本。今に通じる話ばかりでなかなか刺さるものがあります。ちょっとひとと話すときに気をつけねばと考えさせられました。