石川博のレビュー一覧

  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    吉田兼好こと、卜部兼好とされている。兼好法師の死後、草庵に残っていたものを、まとめたもので、243段あり。

    ビギナーズ・クラシックスは、よい部分の抜粋で、しかも、現代訳と原文、解説となっていて、比べながら読める。

    文庫版もあって、すきなところ、感じるところ、ぱらぱらと辞書感覚で気軽に読めるのがい...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    やわらかく、日本人らしい奥ゆかし表現で、初夏から、晩秋にかけての風情がよい。

    「おくのほそ道」とも、「奥の細道」とも。本書は前者を採用している。松尾芭蕉と、弟子曾良との、俳句付きの旅行記である。

    1689年元禄2年3月27日深川を出発し、日光、仙台、鳴子、酒田、新潟、直江津、高岡、敦賀、大垣、を...続きを読む
  • 土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    平安時代の大歌人、紀貫之が女性になりすまして土佐から京の自宅を目指す旅を描いた日記文学の名作だ。

    編者の「はじめに」を引用すると“笑いあり、涙あり、スリルあり、そして作品全編にただよう水の匂い。それが『土佐日記』の魅力”

    時にはデーブ・スペクターにも負けないようなダジャレを繰り出し、紀貫之の堅い...続きを読む
  • 紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    清少納言曰く「派手好きな旦那」を持ち、華麗なる宮廷ロマンス文学を執筆した紫式部のことだから、見た目も性格も男女関係もさぞかし華やかな人物だろうと想像していた。紫式部日記を読むまでは。

    イマイチ乗り気じゃない宮仕えが、やがて自分の得意分野(物語執筆活動や出産時の記録係、彰子への漢文講義等)を活かして...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    芭蕉がおくのほそ道の旅に出た3月下旬(陽暦では5月中旬だが、原文尊重で)になると、読みたくなる(仕事の繁忙期で、とても旅行などに行ける時期でもないこともあり)。

    訳者の絶妙な補足や解説もあってか、ひとつひとつの句に、人間らしさ、もっと言うと人間臭さが感じられる。
    俳聖・芭蕉といっても、どこか遠くの...続きを読む
  • 古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    原文の和歌、訳文、寸評の順に、丁寧に解説される。四季や心情を織り込んだ和歌を音読しながら味わうので1カ月以上かかってしまった。ビギナーズとあるがなかなか読み応えのある内容。コラム欄も勉強になる。
    藤は春の終わりを飾る花とのこと。菊は中国から輸入、古今和歌集から盛んに詠まれるようになったとのこと。和歌...続きを読む
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ダイジェスト版で読みやすかった。入門に良い。
    平家の栄枯盛衰、また各登場人物の散り際の哀しく儚い様に心が打たれる。
    今も昔も、大切な人を想う心は変わらない。
  • 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    時代こそ違うが、同じ人間、思考する内容感じる内容は現代人と変わらず、驚くほどに共感できる。
    1000年前と比べて間違いなく文明は発達しているものの、自然災害を前にすれば今も人間は無力である。
    また、見栄や虚勢に左右され疲弊する様も同様である。
    自分はどのように生きるのか、生きるべきか、現代人の我々に...続きを読む
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    一度は読んだことのある竹取物語。
    別名:かぐや姫。
    具体的な解説とわかりやすい現代語訳付きで
    今まで気がつかなかった事がたくさんあった!
    解説者の言葉選びがなかなか面白い♪
  • うつほ物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    きん〔琴〕をササン朝ペルシア辺りから持ち帰った。
    森の熊のねぐらの、うつほを熊に譲られる。あらゆる森の動物たちが、きん〔琴〕の演奏にききほれる。やがてきん〔琴〕の演奏での第一人者が誕生する。
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    奈良で橿原神宮と仁徳天皇陵を見たことがこの本を手に取ったきっかけでした。
    分かりやすく現代語訳、解説されており良く理解できました。
    解説もかなり砕けた解説で読んでて楽しかったです。

    個性的な神様がたくさん出てきますね。
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    五十数歳にして「おくのほそ道」ビギナーにとって、素晴らしい入門書。これをきっかけにより詳しく知りたい人向けに、色々な参考資料も載っている。

    自分的にはこれ1冊で「おくのほそ道」のエキスパートにでもなった風にすら感じている。
  • 古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    好きな歌が新古今和歌集だったのでそちらを先に読んでしまったが、新古今和歌集と比べるとこちらの古今和歌集の方がやわらかい印象。

    今回この本に取り上げられていた歌の中で一際心に残った歌が、

    しののめの ほがらほがらに 明けゆけば おのがきぬぎぬ なるぞかなしき

    なのだけど、夜が明ける様子を「ほがら...続きを読む
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    言うまでもなく、最古の当時の全層の人々から収集した歌集である「万葉集」の入門書というか、「ビギナーズ クラシックス」な、ガイドブックである。
    義務教育にも、万葉集を取り上げられていて、今さら入門もないとおもうし、日本史史上初の、五経四書以外で、万葉集から引用された年号の令和の出典元であることから近年...続きを読む
  • 古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    ビギナーズと謳いながらも、なかなかの内容だと思う。和歌の意味も技法についての解説も適切。はたと膝を打つことも多かった。頭の整理にもいい。非常に読みやすい本だ。古今和歌集がその後の和歌のお手本とされたことがよく分かる解説だ。理知的というか理屈ぽいが、和歌の技法の基本的なことはここで出尽くしているのだろ...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
     神田の古本まつりに行ったときに100円で売られているのを見つけて、松尾芭蕉かあ、人生で一度は読んでみたい気がしなくもないなあ、ということで購入。俳句なんか中学のときに夏休みの課題で覚えた「月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど(大江千里)」くらいしか知らないし(いや待てよ...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    栃木県大田原市へ林業体験した際に訪れた雲巌寺をきっかけに芭蕉の足跡を知りたくなり手に取った。東北から北陸へ旅をしたくなる。
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    つまみ読みだけど、とても面白かった。手にとって良かったと思える一冊。

    印象的なのは特にこの二つ。

    ●人生は、長くも思えるが、実際は今この一瞬の積み重ねである。何かしたいのであれば、今日の夜、明日の朝と思わず、今この一瞬に行動せよ!

    ●目の前の一事に全力であたれ
    (弓2本のくだり)怠け心が出てく...続きを読む
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    源氏物語の全ての話を網羅できるが、とても読みやすく、そして面白かった。
    ビギナーズと書いてある通り、現代の話と同じ感じになっていて、読みやすかった。
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    いとおかしだった。

    深夜アニメの平家物語がおもしろくて、原文も読んでみたくて読んだ。昔から世の中に残って人々に読まれ続けているのがとてもわかる。