新津きよみのレビュー一覧
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主婦の喜代美は、親友の秀子の発言に戸惑いを隠せなかった。ダンサーになる夢に再挑戦するというのだが、彼女は自分と同じく、夫も子供もいる平凡な41歳のただのオバサンなのだ。必死に考え直させようとするが秀子の決意は変わらず、謎の手鏡を喜代美に渡したまま、いなくなってしまった。そしてその後、死体となって発見される。彼女の突然の行動の原因、そして犯人は一体誰なのか?手掛かりはまさかこの鏡なのかと改めて見た喜代美は、そこにうつっていたありえない光景に言葉を失う。どうして鏡なのに、うつるものが反転していないのか!?
鏡というのは確かに考えようによってはとても不気味で恐いもの、こういうホラーにはもってこ -
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仁科里美としてようやく1冊本を出し、ミステリー作家としてデビューした坂井美佐。しかし雑誌のエッセイで、作家になったきっかけを"中学生の頃に出会った先輩の影響。彼女は恩人"だと書いたばっかりに・・・。届いたファンレターはまさにその先輩からのもの。実はそこまで恩人とは思っていなかった美佐は気がすすまなかったが、せっかく手紙をくれたのだしと会ってみてびっくり。彼女は里美の作品をびっしり校正したものを持ってきただけではなく、すでに専属モニターきどりであった。
昔の後輩と自分の亡くした子供や妹を重ねて執着する柚子の狂気(気持ち悪さ)はよく出ていたと思うのだが、この美佐の中途半端 -
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【2004.08.04.Wed】
狂気とはどこからどこまでをいうのか。そんなことを考えさせられる作品だ。由紀子が思う妄想に近い賢一との強い結びつき。それは13歳が故の無邪気な思いで済まされるのか。由貴が最後、由紀子に乗り移り見せた執着。しかしそれも愛が強すぎた故に表れたものか。いずれにせよ、恋愛をすることによって人間は自分の中に狂気を住まわせるのかもしれない。あの人を手に入れたいという気持ちが強ければ強いほど自分の行動が見えなくなる。大抵それは理性で抑えられるのだが、この2人の「ユキ」は抑えることが出来ない。むしろこれは何ものにも揺るがせられない純粋過ぎる愛なのかもしれない。