東郷えりかのレビュー一覧
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タイトルに惹かれて。
この世界が消える、とは。
完全に消えれば再建しようもないし、そしてこの世界の「大破局」という壮大な思考実験の前提も、非常に大きな幅がある。
映画「マッドマックス」から「アイ・アム・レジェンド」まで?「渚にて」から漫画「Dr.STONE」「望郷太郎」そしてドラマ版の「漂流教室」まで?
線引きがハッキリしない。この世界が消える、そこが抽象的で、想像していた作品とは違った。
ただ、ボヤかすしかないとも、読みながら思った。
専門知識は疎いので正確さは分からないし、読みづらい部分もあったけれど、科学と化学において先人たちの(主に西洋の)類稀なる努力や、偶然において今、私たちが生 -
Posted by ブクログ
読みたかった内容とは違い、途中で読むのをやめてしまった。
人間社会が終わりを告げたあと、スマートフォンは勿論、一本の鉛筆すらつくることはできなくなる。
それだけ、現在、買えるものは複雑な工程と様々な原材料、大勢の人間、発電所や長距離輸送、などからつくられている。
日常生活のなかのごく単純な小道具の生産を隔てる溝は広く深い。
人間社会の大破局、直後はむしろ豊かに暮らせるかもしれない。
人間が少なくなったことで、資源が有り余る。
しかしその資源は腐りかけ。
劣化し続ける。
分散化、分業化が進んだ社会において、例えば1つの製品のすべての工程を知っている人は一人もいない。
大破局のあとに、知能 -
Posted by ブクログ
荒天による食糧不足がフランス革命を引き起こしたと通常の歴史学では言わないように、歴史の変動を気候だけで説明することはできないが、昔であればあるほど人間の生活が気候に大きく影響を受けたことは間違いないだろう。
本書はだいたい10世紀から19世紀ころまでのヨーロッパにおける気候変動が、海岸線や氷河など地形を変化させ、あるいは食糧の豊凶によって人口の増減を生じさせたかを明らかにしていく。昔になればなるほど、気温や海洋に関する正確な統計データは存在しないが、雪氷コア、樹木年輪その他の研究手法に拠って復元されてきた当時の状況に基づき、著者はその筆を進めているようだ。
〇興味深かった内容
「第1章 -
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Posted by ブクログ
「科学道100冊2021」の1冊。
著者は英文学と環境学の教授。
人類の辿った道が地球環境に与えた影響はどのようなものであったか、さまざまな文学作品への連想も絡めた思索集といったところである。
タイトルの「フットプリント」とは文字通り足跡のことで、序章は、イングランドにある、85万年前の初期人類の足跡化石の話題で始まる。アフリカ以外で見つかった人類最古の痕跡である。嵐の後、海岸で見つかったその痕跡は、そこに人類が確かに行き来していたことを明らかにし、過去から現在へと続く、人類の歴史を思わせる。
一方で、この「フットプリント」にはもう1つ別の暗示もあり、それが「カーボンフットプリント」である