小林美希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段新書には馴染みがないが、本書は読みやすくてすんなりと読めた。
というか、自分にとって身近な内容だったからかもしれない。
第1部、第2部のルポについて、
それぞれの生活の現実が、切実に伝わってきた。
こんなに厳しい現実なのに、
「いつかはこうしたい。こういうことをやりたい。」と言った想いを持つ方もいて、本当にすごいと感じた。
とにもかくにも、これが今の現実なのだろう。
この先、希望をもつにはどうしていったらいいんや?
その回答が書いてあるわけではないが、
まずは「なんかこの状況、おかしくない?」と気づくことが、本書の目的なのかな、と思う。
また、筆者の私見で、原点回帰、つまり、日本の -
Posted by ブクログ
2021年度の国民の平均年収443万円
正社員に限って言えば508万円
住む地域や家族構成、借金の有無によって、捉え方や価値観は違ってくると思う
世帯年収が1000万円以上の人たちもいれば、平均年収200万円以下の人たちのルボも登場する。ここに登場するひとたちは、生活が厳しいひとたち。スタバの注文も躊躇するひと。ランチ代500円のひと
生まれながらの環境や運もあると思いますし、理不尽な出来事に遭遇し同情することもあると思います。
但し、現実的な話として捉えられないのは、まわりにそのような人がいないというのもあるのかもしれません。
勿論、自分の生活環境が大きく変われば、自分もまた、そのような立 -
Posted by ブクログ
前半部分は日本の平均年収443万円ぐらいの人の実際の生活状況が書かれていますが、共働きで世帯年収1000万円ぐらいの話で、率直な感想は「思っていた内容とズレているな」と思いました。
私は氷河期世代で確かに就職も苦労したし、ブラック企業に勤めて残業ばかりで疲れ果てていましたかが、かと言って1970年代の高度成長期やバブル時期を経験したかったのか?と言われると別にそうとは思いません。
技術の進歩のおかげもあり、今の日本では安くて幸せに暮らすことができるようになりました。
本書に「スタバのフラペチーノを我慢する」や、「お高い板チョコを買うのを我慢する」等の記載がありましたが、今やコンビニでどこでも