あらすじ
バイト3つを掛け持ちして休みゼロの43歳男性、「妊娠解雇」で虐待に走った41歳女性、手取り17万円で地方医療を支える臨時公務員37歳男性──。非正規雇用で働く35~54歳の「中年フリーター」が、この国では増加の一途を辿っている。なぜ彼らは好景気にも見放されてしまったのか?フリーターを救う企業はあるのか?豊富な当事者取材から「見えざる貧困」の実態を描きだす。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分は就職氷河期世代でもなく、正社員として働けていて、すごく恵まれた環境にいるなと思った。前半に出てきた人たちのような生活に自分だったら耐えられるかな、、と思ってしまう。富山県が就職に力を入れていることを初めて知れて勉強になった
Posted by ブクログ
タイトル惚れ。就職氷河期と言われた世代が、中年期に差し掛かった現代。統計上は現れにくい、この世代の非正規雇用から抜け出せない現状を抉り出している。
非正規雇用から抜け出せない現実と、それに対応する自治体や企業の取り組みを取材し、解決策を提示している。
雇用は企業にとっても雇用される側にとっても一大事でありすぐの改革は望めないのかもしれないが、行く末が見えているだけにベーシックインカムのような政策も絡めて対応しないといけないのだろう。
Posted by ブクログ
まさに自分は就職氷河期世代。
なので読んでみたのだけど、、氷河期云々より、選ぶ会社が悪かったんじゃないの?って思ってしまった。その本に出てくる人たち。
氷河期だから、非正規だから、正社員だけど、ではなく、ブラック企業に勤めてる人たち、のルポだ。
Posted by ブクログ
明日は我が身…
バイトを3つも掛け持ちしても不遇な生活とは憲法にも反しているような気もする。
日本の年齢差別やシングルマザーへの不理解は反吐が出そうだがこの状態で生きなければいけないのも確かな事。
Posted by ブクログ
厳しい実例を挙げ、政治の貧困が原因だと説く。
一方で好例とできる企業の取り組みを示し、希望があるかのような書き方をする。
就職氷河期に就職できなかった人たちが苦しい人生を送っているのは書かれた通りだろう。
が、一旦正規雇用の流れから外れてしまうと這い上がれなくなるのは、今も変わらない。
いかにも今の政府に問題があるように書いているが、派遣法を改定して三年以上同じ職場に働けないようにしたのは時の民主党政権だ。
Posted by ブクログ
企業の搾取にも近い利益至上主義の実態に絶望的な気分にさえなった。
全部の会社とは言わないけれど一部正社員を除き労働者は所詮使い捨てなんだね。
これだけ労働環境が劣悪ならば、主旨は違ってくると思うけど企業に頼らない生き方みたいな内容を織り込んでも良かったのでは?
終始企業におんぶに抱っこ的な発想が気になった。