小林美希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
働く女性のために保育園の拡大を急激に推し進めた結果のレポ。よくまとまっているとはいえ、一面的な見方にも感じる。子供をぞんざいに扱ったり、子供を無理やり集団行動に従わせたりといった例が挙げられる。しかし確かに子供を大事にとはいえ、子供を集団行動させるには、全てが子供中心に出来るわけではないと思う。もちろんそれが理想とはいえ、それを追求することがこの本で指摘する保育士への過剰な労働に繋がってしまうのではないか。保育園に子供を預ける母親は心配になってくるので、あまりオススメしづらい。
とはいえ保育士が薄給であることはその通りだし、改善しなければいけない。現状を知らしめるということにおいては価値がある -
Posted by ブクログ
シングルマザーともいうだろう、このタイろトル。
ルポなので、緻密な取材をかさねて書かれた本だと思う。
さまざな理由で「母子」となった女性たちの
その後の生活の苦労が詳細に描き出されていた。
死別はもちろんだが、
DVや浮気など、夫側のどうしょうもない理由で、
一大決心をしてシングルとなった女性のなんと多いこと。
子どもがいるために思うように仕事ができない、
仕事ができないから、子どもが寝ている時間の仕事につく。
忙しくなると子どもとのかかわりが少なくなってくる。
子どもは寂しい思いを抱えて育っていく。
母子である家庭を守るための法律も
細かい規制があったり、地域によって異なったりするた -
Posted by ブクログ
医師不足が問題になっているけれど、じつは看護師不足も深刻な事態になっている。法律の改正などにより、看護師の労働環境は以前より悪くなり、激務が原因で流産してしまう看護師はちっともめずらしくないような状況になってしまった。
看護師というのは比較的めぐまれた職種だと思っていたけど、それは思い違いだったと知らされた。若干バイアスがかかっているような印象もあるけれど、考えてみれば、医師があれほどの激務で、看護師が楽だという方が不自然だ。
章のおわりごとに医療業界の人が自分の意見をのべているコーナーがあって、著者以外の視点から見た医療業界の問題点が分かる。