小林美希のレビュー一覧

  • ルポ 保育崩壊

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    保育園の実態を赤裸々に語る本。

    待機児童をゼロにするというところに注目が集まっているが、その中で保育の質がかなりヤバいことになっている。まるでクロークにコートを預けるが如き保育施設が増えており、その実態には衝撃を受けた。
    本来は、子どもの発達に合わせた保育をすべきだが、実際はそうなってない。また、保育士の離職率が高くなっている現状など、親、子どもだけでなく働く側にとっても地獄である。

    こんな中で親が子どもを育てるには、常にアンテナを立てて情報収集し、最適な答えを見つけること、時には仕事を諦めるといった勇気も必要なのではと思った。

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    2015年06月02日
  • 看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく

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    ネタバレ

    人手不足による長時間労働、流産、過労死、自殺。労働基準法など法令遵守が不十分で、労働者の権利が守られていない労働環境。患者の「療養上の世話」が十分に達成できずバーンアウト、看護師長のパワハラ、国の医療費削減が人件費に影響を与えているなど、かなり重い内容。特定看護師(NP)に医療行為をさせるより、医学部編入の制度緩和が必要。認定・専門看護師は、多くの病院で専門性を低評価され、賃金にも反映されていない。看護師・介護士などの医療従事者の地位向上・賃金・労働条件の改善が、医療の貧困化を防ぎ、患者の利益になる。

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    2012年03月06日
  • 看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく

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    看護師の世界は元々夜勤があり、不安定な職場としてとらえられている。

    その上、人手不足、人手不足から来る余裕のなさから、職場を辞める看護師が後を絶たない。残された人で支えるがそれにも限界があり、結果、過労死や流産などの危機が迫る。

    今後、看護師不足が起きる前に手を打とうとしているが、なぜか特定看護師制度によって医者の医療の一部分を看護師が行おうとしている。

    いろいろな意味で、未来をにらみ、適切な政策が必要だと感じた。医療崩壊がここでも進んでいるのかと思わされた。

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    2011年08月02日
  • 看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく

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    全国の看護師が過酷勤務してる実態や、それによって実際に過労死や流産していることがわかった。看護師を支える仕組みを作らないと、看護される患者もあやういし、病院自体が経営できなくなるため、地域住民も困る。看護師不足はみんなの問題だと思った。是非、看護師に関わらずいろんな人に読んでもらいたい。

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    2011年08月04日
  • 看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく

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    関係者なら読んでほしい。
    一般の方にも、専門的な部分もあって分かりにくい部分はあるかもしれないがぜひ読んでほしい。
    医師不足が世論化される中で看護師不足はこれほど慢性的で深刻にも関わらずあまりにも注目されていない。政治から変えていかなければいけないのだ。一人ひとりが意識を変えなければいけないと思う。
    自分自身2交代に満足していたが、指摘の通り「3交代の劣悪な勤務体制と比較すると」だと思う。
    2交代に潜在する心身ともに及ぶ危険性を知れば処遇改善を求める看護師も増えるのではないか。。
    特定看護師の問題に関しては、羽生田俊氏の[看護師に診療行為をさせるなら、医学部に編入しやすい制度を作り、医師の国家

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    2011年02月03日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    失われた期間が長すぎて経済が30年前と変わらない国
    壊れた社会では平均年収でもそれ以下でも将来に希望が見えない
    人それぞれ違った苦しさがあることを学んだ

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    2025年11月30日
  • ルポ 学校がつまらない 公立小学校の崩壊

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     最終章以外で紹介される事例の酷いこと。ベテラン教師による生徒イジメや中学受験へのストレスから学校で荒れる子どもたちの実態が悲惨で、そんな環境に放り込まれ傷ついている子どもを想像すると胸が痛い。小中一貫校への異動が島流しと揶揄されるほどハズレくじだったなんて。一概に言えないとは言え、衝撃が大きい。アタリかハズレかなんて実際に通わないとわからない部分があまりにも多く、親は祈るしかできないのか。都市部に住んでいなくて本当に良かった。中学受験がこんなに恐ろしいなんて。これぞ手段の目的化と言える。

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    2025年05月20日
  • ルポ 学校がつまらない 公立小学校の崩壊

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    小学生の不登校の数が増え続けている。型にはめ込む管理型の教育現場では、少しでも「普通」から外れると「公立に合わない」「普通の学級に合わない」と「烙印」が押される・・・。教員たちも過酷な労働環境のもとで疲弊していく・・・。格差の再生産のような全国の公立小学校の実態を明らかにし、あるべき教育の原点を問う。

    小学校だけでなく、中学校、高校の話題も盛り込まれていることに注意。

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    2024年12月11日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    平均年収やそれ以下の年収のリアルな生活や考えてることについて、生の意見を拾えると思い購入した。
    しかしながら、前半のインタビューについては果たして本当にそうだろうかという細かい記載が気になって、あまり信用できなかった。
    一方で後半の著者の意見は読む価値があった。労働関連法の歴史から派遣雇用の問題点、家計状況の変化等についてこの30年に何が起こったのか、コンパクトにまとまっている。
    私にとって一番インパクトがあったのは、老後破綻と隣り合わせの財政破綻という内容で、就職氷河期世代のうち高齢貧困に陥る可能性があるのが約135万人に上り、存命のうちに生活保護を受給し続けると約27兆5000億円ものお金

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    2024年11月27日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    生まれた年、就職活動をした年の景気で、その後の生活に格差が生まれ、そこからなかなか抜けられないのは理不尽すぎる。

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    2024年04月27日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    就職氷河期世代として考えさせられる本。一般論として語るには紹介された世帯数は少なく、全体的なデータも不足していると思う。でも将来への不安、昨今のインフレによる家計打撃は皆が感じるところ。リアルな声だけに、ダイレクトに心に響くところがあった。

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    2024年01月12日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    一気に読んだから、たくさんの人の不満を同時に聞いた気持ちになった
    こういう生活の人多いんだろうなぁと思った。実際平均年収だし
    自分は氷河期世代じゃないからどうにか生活できているだけな気がした

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    2023年12月05日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    たった2年だが景況が大きく変わったので、本書も古臭く思えてしまう。アルバイトやパートも含めて賃上げが続くなか、インフレに対応できない等の話には続くかもしれない。

    全体にわたるインタビューは淡々としていて統一感があったが、まとめの最終章はどこかで聞いた話に感じてしまい、それがもったいなかった。短期間で景況がガラッと変わったしまうと尚更かもしれない。

    ただ、その時代の雰囲気に触れられるという意味です貴重だと思えた。

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    2023年09月28日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    30年前の就職氷河期、若者の非正規雇用化による人件費・社会保障負担削減のツケが回ってきた。雇用や所得の二極分化、中間層の崩壊。平均年収443万円、中央値は300万円。日々節約に励む生活のディテール、平均年収では「普通」の暮らしができない。

    人件費を削ると、消費者がいなくなる。安いものしか買われない。30年間も放置されて、今も放置されて。

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    2023年08月23日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    年収443万というのは高いのか?それで普通の生活が送れるのか?という問いのもとにまとめられたと思われ、作者としては「平均年収がこんなでは今の日本で満足に暮らすなどできない」と結論づけたかったのだと思うけれど、評価にも賛否両論あるとおり、結論に至るには弱く、かといって、いや大丈夫だよ、とも言えない中途半端な印象になっている。

    しかし、それもまた現実なのだと思う。
    今はなんとかなってるし、満足とはいかずとも生活できてるけどね、という層が大きく、小さな不安と不満を抱えているけれど現状を変えるほどでもない人が多いから、日本は変わらないのではないかと思わせられた。

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    2023年07月18日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    ネタバレ

    良い。
    日本は、貧富の差が大きくなってきており、貧しいと分類される人が増えている。政治、社会に問題はある。
    マクドナルド、スタバに行くのが幸せの尺度なのか。違和感がある。お金がある範囲で暮らす。衣食住が足りてれば良しとしたいが。もっと賢く生きたい。

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    2023年07月08日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    とにかく暗い話が延々と続く、気が滅入りそうになる新書。ただ、これが日本の現状であることは間違いない。あとがきに、「この現状に気づかずに、思考停止になってくれることが、為政者や経営者にとっては都合がいい」と書かれている。多分、その通りで、思考停止人間はこういう本を読むこともないから、ずっとそのままなんだろう。

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    2023年05月11日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    なんかこう、悲しいね。
    なんでこうなっちゃったのかね。
    つか、その裏で、のうのうと搾取してる人たちがいるのは、確かにムカつくんだよね。

    でも、半分以上が、当事者の声なんだが、サクッと政治が悪い、アベが酷いって持ってってるのが気持ち悪いんだよね。

    その前ってもっとどん底でしょうが。

    でもって、実際、非正規使い倒してるのは経済界で、何より、経済が活性化しないと何も改善しないのは事実。
    気になるところもいっぱいあって、大学ってそこまでして行かさなあかんか。その、中流云々言うてた頃って、そうやったか。今の大学って、そんな命かけてまで行かなあかんとこか。そんなとこに無償化するのは、ぼくは反対。そう

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    2023年05月11日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    個別のエピソードは悲壮感を煽れば煽るほどこちらとしてあまり共感するには至らず、結論部分は複眼的とは言えない立場に収まっているように思う。
    貧困ルポのようなものと比べればより地続きの対象を取り扱ったものと言えるのだろうが、かような存立のあり方も可視化・意識化されていない場所にあるのだということは頭の片隅に入れておいてもいいか。

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    2023年03月27日
  • 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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    ルポなので読みやすかった

    自分はこの本に出てくるほど生活に逼迫感は感じていないけど、普通に生きてるだけで収入と支出がトントンになる
    節約しないといけないのもわかるけど若い今だからこそいろんな経験のためにもお金を使いたいと思って一生堂々巡り

    お金だけが幸せではないけどお金がないと心も豊かになれないと思う、今の日本はそんな人で溢れているのではなかろうか

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    2023年03月21日