榎本憲男のレビュー一覧

  • 巡査長 真行寺弘道

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    榎本憲男著「巡査長 真行寺広道」
    故あって巡査長止まりの真行寺と天才ハッカーのニコイチが繰り広げる違法性たっぷりの事件の捜査は、スマホ依存の現代社会に生きる私たちには改めて情報漏洩の恐ろしさを感じさせます。
    著者は映画監督でもあるそうで、そんな先入観からか、登場人物の会話で発言者が誰なのかはっきりしないところがあるなあとアラを拾いながら読み始めたのですが、そんな事は吹き飛ぶほどニコイチの「やり方」に引き込まれて一気読みでした。
    自由とは何ぞや、という難しい命題を提示しながら権力に立ち向かう二人に拍手です。

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    2018年09月19日
  • 巡査長 真行寺弘道

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    なんほど、レビュー評価も高いだけあって面白くて一気に読んだ。夢中になりすぎて電車乗り過ごして隣の駅まで行ってしまった。
    自由とは何か?がテーマなんだけど、内容はともかく、これからの日本人が突き付けられる事柄ではあると感じた。
    フォローさせていただいている方のレビューを参考に選んだ。普段は注目していない著者なので思わぬ巡り合いに感謝。

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    2018年07月13日
  • 巡査長 真行寺弘道

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    ここ何ヶ月か刑事ものにハマっている。今回は献本で頂いたこの作品だが、結果めっちゃ面白かった〜!
    真行寺の自由すぎて協調性のない姿も、警察らしい真っ黒な内部も、黒木の賢すぎて飛び抜けている考察も最高にクールだった。文庫本450ページを超える大作なので読み切れるか正直不安だったけど、飽きることなくあっという間に読めた。ここ最近の出来事もちょこちょこ出てくるので、現実からかけ離れた感じもせず、そういう意味でも読みやすかった。私は途中まで完全に騙されていたので、ぜひ同じ体験をしてほしい。

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    2018年06月16日
  • 巡査長 真行寺弘道

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    また一人、変わり者の刑事が登場した。

    「巡査長」真行寺弘道。五十三歳。
    本庁捜査一課の刑事だ。

    警察の階級には「巡査長」はない。
    だが、こう呼ばれるのは。

    単独捜査を好み、休みたければ休む。

    自宅では、オーディオでロック三昧。

    上からの指令に従うより、自分のひらめきや思いつき、
    疑問を徹底的に追いかける。

    それは、一匹の猟犬だ。

    といっても、ギラギラ感はない。

    だからか、いつまでたってもヒラの刑事。

    だが、必ずや事件の真相を掴んでくる。

    といって、よくいる性格に難ありの天才というわけではない。

    ただただ、自然体。

    警察組織にあっては浮きそうな存在なのだが、
    疎んじらられていることもなさそうだ。

    上司も「一応本部の捜査一課にいる。刑事部長賞なんか
    もらってやがる」。そんな男が何で、ヒラなんだと、不思議がる。

    喰いついてしまいそうな魅力やオーラを放っているとは
    いえないが、じわじわと気になり、クセになる。

    そんな人物だ。

    そして、ニコイチをしない真行寺に相棒ができる。
    この黒木という男も面白い。

    ハッカーなのだが、謎を含んでいる。

    物語は、真行寺が影の相棒、黒木と知り合う第一の事件。

    衆議院議員が新宿のホテルで変死する第二の事件。

    この議員は、なぜ、殺されなければならなかったのか。

    捜査の中で、巨大な陰謀が浮かび上がってくる。

    大胆で、面白く、かつ、恐ろしい。

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    2018年06月13日
  • エアー2.0

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    題名であるエアー2.0、これが主題かと重いきやこれは物語のベースのベース部分でしかなく、主題は福島の復興、もしくは復興を題材にした資本主義経済の再構築だった。
    ディープラーニングの研究が進んでいる今、エアー2.0の設定は決して絵空事ではないと思う。
    これもしも映像化されるとしたら、主人公は山田孝之しか思いつかないなぁ。あと、こんな話がもしも現実で進行したら、TOKIOが黙ってないな。

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    2016年11月06日
  • 相棒はJK

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    榎本憲男さんのファンなので、タイトルと表紙にひるみつつも購入。
    でも、うーん…。ちょっと軽すぎるかな。まぁ、もちろん軽く書いたのだとは思いますが。『真行寺シリーズ』や『エアーシリーズ』で榎本さんにハマった方は、だいぶ肩透かしをくらいそうです。

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    2026年06月18日
  • テロリストにも愛を

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    テロは誰がどうやって起こすのか?

    イスラム教に関して、どういうものなのか、が
    少し分かった状態でした。
    表面だけだとは思いますが、なぜ自爆するのか、は
    理解できたような気もします。

    テロリストはどこなのか、人数はどうなのか。
    山のような謎もありましたが、それもお告げで…。
    相変わらず、女子高生は好き放題。
    どう考えても、勝手に鍵のコピーとか犯罪ですけど。
    そこ放置していいのでしょうか??

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    2025年11月03日
  • アガラ

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    《あらすじ》
    DAIと呼ばれるAIが管理する、国家も宗教も消滅した世界を舞台に繰り広げられるディストピア小説。

    《感想》
    説明につぐ説明で、読むのが苦痛に…。あと、やけにフランクな口調の語り手が個人的にすごく苦手なので、それもあってなかなかページが進まなかった。榎本憲男は真行寺シリーズがめちゃくちゃおもしろくてファンになったのだけど、アガラは残念ながら私にはあわなかった。
    著者が考えた設定についていくのに必死で、物語を味わったりキャラクターに愛着を持ったりする暇がないからかなぁ、つかれました。博学な人は楽しく読めるのかも。

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    2025年09月01日
  • アガラ

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    近未来をさらに未来から振り返って書いたと言う設定での本。私はアガラと言う言葉さえわからなかったので調べたら和歌山県の方言、わたしら、と言う意味らしい。が、調べずとも本文の中程で説明してあつたのだが…
    もの凄く深い内容を持った本。何年か先、アメリカと中国が世界を収める様になる。戦争もなく国境もない、イマジンで謳われる様な理想の社会がDA Iと言う組織の元で統制されて理想郷を作っている。維持する為には人間に埋め込まれたチップを監視しなければならない。その為に派遣されたケイとエレナを主人公に、榎本氏らしく音楽が方向性の役割を示しながら現世を憂いている。

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    2025年05月20日
  • ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道

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    インド人の変死に関する捜査からインドの身分制度に関係する原因を探り出す。インドの社会的問題もあれば、国際的な自動運転開発プロジェクトあり、ロックあり。
    森園、サランとの出会い。黒木、水野とお馴染みの登場人物あり。

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    2025年05月13日
  • DASPA 吉良大介

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    官僚と政治家の駆け引き、何かを成し遂げるために他の省庁と足をひっぱりあう世界、インテリジェンスの世界と官僚ぽくない官僚吉良の行動がスピード感もって進んでいくところがよかった。

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    2025年04月21日
  • アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿

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    榎本憲男の作品は、巡査長真行寺弘道シリーズ2作につづき3作目。
    先の2作でリベラル系の作者との印象を持ったが、この作品はLGBTも筋に絡んでくる。2020年代を感じさせるのは、警察小説にあまりないこのリベラル臭ゆえか。
    主人公の女性刑事の相棒となる訳アリの田舎の中年刑事は、人物像が真行寺と似ているが悪くない。事件の動機に係るお宝の価値(説得力)がもう一つピンとこなかったが、人物・展開ともに楽しめた。

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    2025年04月13日
  • アガラ

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    p.322 "[..]このウィルスという細菌に感染して死ぬ[..]"
    という点が気になりました、些細な点ですが。今と同期した話で面白かったです。ただ、読むタイミングが大事なのかも。
    小川哲の『ゲームの王国』で感じた、話中の時期と読んだ時期のズレを思い出しました。

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    2025年03月15日
  • ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道

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    巡査長真行寺弘道シリーズ第2作目。
    第1作と比べると面白さがだいぶ劣る。真行寺がインドのヒンドゥー教・カーストにかかわる事件に対するが、宗教・カーストに関する考察は長く面白味もない。自由を信条とする主人公は作者の投影で、信条に沿わないものとの対決をテーマにするのは1,2作とも同様で、作者の意思を感じる。(今作は生まれながら身分が固定されるカースト制)
    最後の終わり方は、ひねりが効いてなかなか良かった。

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    2025年01月29日
  • サイケデリック・マウンテン

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    感想
    正直な所感は一言。疲れた。

    1章は脳科学やら心理学やら難解だが、2章は被害者どのようにして這い上がったかみているようで楽しい。

    3章も謎解きだが、普通に2章だけでも面白かった。


    あらすじ
    日本が軍事研究に力を入れるようになり、井タニは兵士の気持ちを強くする精神の研究をしていた。

    同期の警視庁の弓削が、一真行というオカルト教団の捜査をしており、バーで殺人を行った犯人の三宅が一真行によって洗脳されていたのではないかと疑う。

    三宅を心理カウンセラーの山咲に託して、心の中のロックを外す依頼をするが、動機について自白しない。そうするうちに一真行の元信者2人が新たに外資系役員を刺殺する事件が起きる。

    こちらの二人についても動機がはっきりしない。やがて加害者が口にしたグリーンコールという言葉から、その証券を鷹栖が売っていたことが分かり、被害者に接点が生まれる。

    2章は被害者の鷹栖の人生について。家出して詐欺の片棒を担いで17歳まで生き、その後、詐欺を抜け出すために和歌山の一真行に入信。勉学と経済学、英語などを身につける。

    グリーンコールとはケナフ竹を原料として遺伝子組み換え技術を使ったものあり、エネルギー効率の良いバイオマスエネルギーだった。鷹栖は日本をエネルギー大国にすべく、アジア開発銀行に入り、投資でお金を集める。

    3章は再び警視庁も捜査で犯人探し。ケナフ竹と鷹栖の狙いに気づいた警察の捜査が進展する。真犯人は意外な人物だった。井タニの同僚の弓削が洗脳にかかっていた。井タニは弓削の洗脳を解くべく尽力する。

    弓削が狙うのはグリーンコール債を買っていた首相だった。しかし、そこには意外な結末が待っていた。

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    2024年09月19日
  • テロリストにも愛を

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    ネタバレ

    概ねおもしろいんだけど、視点がよく変わるしそれと一緒にキャラの呼び方も変わるから、読みづらい時がある。
    鴨下さんは超真面目だけどちゃんと賢いところがいいね。

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    2024年08月08日
  • サイケデリック・マウンテン

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    殺人事件の犯人はすぐに捕まったけれど、どうもマインドコントロールされているもよう。
    じゃあ、実行犯を洗脳した真犯人は誰?という話でした。
    エネルギー問題や環境問題、量子物理学に気功他。色々な事柄が出てきて、難しかったです。
    あの事件を彷彿とさせるところがありました。

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    2024年03月09日
  • 巡査長 真行寺弘道

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    期待は高く、導入も魅力的な滑り出しだったのだが、後半やや失速したかな。ラストには明らかに不満。どっちでもいいけど、これだけ長い物語に付き合った読者にカタルシスをもたらして欲しかった。というか、カタルシスを感じる物語が好きです。
    文庫解説は北上次郎氏。彼が解説を書いた文庫にも限りはあるが、まだまだ未読作品があるのがうれしい。

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    2023年09月05日
  • マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白

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    ネタバレ

    すらすら読むことができた。
    ハッカー黒木が金融資本主義に抗うために、日本の伝統工芸を守りたい大学院生 柴田澪に手を差し伸べ、伝統工芸を継ぐ若者を支援する卸業者ツタエテを起業する。
    黒木が抱えるバックグラウンドや見てきたものや考えていることがあまりにも私の範疇を越えすぎていて、半分理解できていないような気もする。
    世界の金融市場や武力が何者かにコントロールされていると思うと恐ろしいなと思った。
    そのあたりは勉強になった。

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    2023年04月27日
  • マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白

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    03月-06。3.5点。
    巡査長真行寺、ハッカー黒木のスピンオフ。熊野古道近くに住む、伝統工芸を残そうとする大学院生女子、黒木と偶然知り合い、伝統工芸のためのプロジェクトを。。

    面白い。黒木の先読み、用意周到さが良く出来ている。真行寺シリーズの次作も楽しみだ。

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    2023年03月13日