榎本憲男のレビュー一覧

  • ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道

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    大学内傷害事件とインド人男性殺害事件。意外過ぎるストーリー展開。

    インドの宗教や社会、自動運転のネタがパンパンに詰め込まれ、めっちゃ面白かった。功利主義などを考える哲学的小説。

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    2025年03月28日
  • エアー2.0

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    ネタバレ

    新国立競技場の工事現場で出会ったおっさんと中谷は、おっさんが馬券であてた資金を元に福島で地域復興のビジネスを起こす。おっさんの開発したシステムを政府に提供して、そこから上がってくる資金を様々なスタートアップ等に投資して、帰宅困難地域に人の流れを呼び戻し、福島発のお金の流れを作り出す。既得権益を握る政府との認可をめぐるやり取りや地域マネーの経済圏をつくり、どんどん投資をして事業を前にすすめて行く中谷たちのスピード感が面白い。

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    2025年03月22日
  • エアー2.0

    購入済み

    次回作も期待

    3.0が話題になっていたので調べてみたら、前編があったので先に読んでみました。

    テンポの良い展開で一気に読み進められます。

    3.0も読んでみたいと思います

    #スカッとする

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    2025年02月08日
  • 巡査長 真行寺弘道

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    50を過ぎても巡査長の刑事が、議員殺害事件の謎を解く。天才ハッカーの助けを借りながら。

    面白かった。読んだことのないタイプのミステリーで意外なストーリー展開と個性的な人物造形がいい。分厚いのに読みやすく飽きない。

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    2025年01月13日
  • 巡査長 真行寺弘道

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    榎本憲男の小説を初めて読んだ。ここ5年ほど、年末のこのミスを見ているが、70数人の投票者の内、3,4人だけが榎本憲男を強力に推しており、気になっていた。
    主人公は出世を拒否した53歳の平刑事。ロックと自由が好きで若いころの気分から抜けられない。ひょんなことから凄腕のハッカーと知り合ったことで、政治家の絡んだ犯罪を追う羽目になる。
    違法ハッキングによる捜査という点でこれは普通の警察小説とは毛色が違うが、面白いし、なにより全編を通して現代性がすばらしい警察小説である。現代性・時代性は読んで感じてもらうしかないですが、お勧めです。

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    2025年01月12日
  • ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道

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    2024.11.10
    わたしはこの本が好きです。
    でもそれは私の嗜好にたまたま当てはまっただけなのに、こうした本が商業ベースに乗って文庫書き下ろしとはいえ商業出版されていることに驚きを禁じえないです。
    おもしろいけど難解だと思うからです。
    まあ深く考えず、楽しむ読者がひとりでも多くなり、このシリーズに続いてほしいと願うばかりです。

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    2024年11月10日
  • ワルキューレ 巡査長 真行寺弘道

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    2024.11.10
    このシリーズは警察小説でありながら読者を選ぶと思っている。
    今回も主題は科学と哲学、そして女性と男性、親子関係のあり方と多岐に渡る。
    私はそのいずれにも関心を持って読めたが、この本を受け入れる読者がどれだけいるか心配している。私はこのシリーズ続いてほしいから。

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    2024年11月10日
  • ブルーロータス 巡査長 真行寺弘道

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    カレー屋の小さな事件から、最新情報技術が脅かす未来につながる流れが見事で中盤までぐいぐい引き込まれていった。音楽好きの読者であれば、主人公に共感する面も多々あると思う。

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    2024年10月27日
  • エアー2.0

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     榎本憲男さん初読みです。異色の経歴で、映画館支配人、プロデューサー、脚本家、監督経験を経て、自作映画のノベライズで作家デビュー。2016年、本作が大藪春彦賞候補となっています。

     復興五輪を掲げ、建設が進む新国立競技場。謎の老人と中谷との出会い、老人が開発した市場予測システム「エアー」、巨額の利益、中谷の福島帰還困難地域を経済自由区とする政府への要求‥。近未来的経済サスペンス小説と呼ばれる所以も頷けます。

     不思議な老人は一体何者なのか、何を企んでいるのか、破綻した経済や資本主義は変えられるのか、多くの謎とともに物語が進みます。そして、経済に疎い私のような者にも、中央銀行制度、税徴収や再

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    2024年08月12日
  • エアー2.0

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    北上次郎氏(RIP)推奨。読みやすい文章と意表をつくストーリー展開。登場人物の姿がもっと具体的に見えると、さらに魅力的だったと思う。しかしそれを差し置いても国産小説としては高レベル。他の著作も読んでみたい。3.8

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    2024年02月24日
  • サイケデリック・マウンテン

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    新興宗教の元信者でマインドコントロールが疑われる容疑者がアジア開発投資銀行の鷹栖祐二を視察した事件を国家総合安全保障委員会(NCSC)の井澗紗理奈と弓削啓史が調査する中で日本の今後を左右する国家的背景が明らかになっていくという長編サスペンス。
    マインド・コントロールやその解除法、脳科学、仏教など様々な知識が織り込まれ、勉強にもなり、考えさせられる、読み応えのある小説だった。
    ミステリーとしてのオチも思いもよらないものだったが、その具体的方法については本当にそんなことができ得るものなのかとちょっと疑問に思った。
    ストーリーのカギを握る国家的プロジェクトについて、本書の主要登場人物たちはおしなべて

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    2023年11月04日
  • サイケデリック・マウンテン

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    榎本氏の作品は全て読んでいるが今作は扱うテーマが大き過ぎて私には難しく感じた。とは言え昨今の日本の不安定さがうまく描かれていて、宗教、経済、国民不在の政治など目の付け所の鋭さが冴えていた。

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    2023年07月15日
  • 相棒はJK

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    ネタバレ

    最初は独特な女子高生のノリと、鴨下のお堅いかんじがしんどかったけど、真理1人ならそうそう女子高生ノリも出ないし、鴨下はガチに優秀なタイプで、なんやかんや面白かった。

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    2023年07月07日
  • サイケデリック・マウンテン

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    東アジア一帯の安全保障が日増しに厳しさをましている中、自衛隊が自衛軍と改められ、防衛のみならず経済、エネルギー、食糧、テロ対策など幅広い分野での安全保障強化のため内閣府に設置された国家総合安全保障委員会(NCSC)。
    NCSCの兵器開発セクションで脳科学専門の井澗とテロ対策セクションの弓削は、新興宗教のマインドコントロールが疑われるある殺人事件を調査し始める。調査が進むにつれて明らかになる事件の背後に隠されたある恐ろしい謀略とは‥‥。


    面白い!
    500ページ超えの結構なボリュームですが、一気に読み終わりました。
    マインドコントロールと洗脳、宗教の功罪、科学への盲信とその政治利用、経済発展か

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    2023年07月03日
  • 巡査長 真行寺弘道

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    映画監督が書いた警察小説。
    政治家の巨大陰謀を、53歳で「巡査長」という肩書きながら警視庁捜査一課でバリバリ捜査する主人公の真行寺弘道が何とハッカーと一緒に暴くというストーリー。
    但し、他の警察小説のような最後に犯人をきちんと裁く「勧善懲悪」的な終わり方ではなく、それを匂わすところで終わるという映画的な(?)結末。

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    2023年06月16日
  • エアー2.0

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    とにかく盛り沢山!
    技術、経済、政治と多方面で考えさせられる。
    最初はSF小説なのかな、という印象で読み進めていたが、次第に上記の面が浮き彫りになっていく。
    自分はエアー2.0を手に入れたら、何に使うだろう?ろくでもないことになりそう。

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    2023年06月11日
  • アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿

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    なかなか含蓄のあるストーリーだった。ここで終わってもいいし、続編が出るならそれもよし、なキャラクター

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    2022年11月24日
  • アクション 捜査一課 刈谷杏奈の事件簿

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    『真行寺弘道』や『相棒はJK』のシリーズで知られる榎本憲男の新たなシリーズ(?)作品。
    これまでの他のシリーズでも特徴的なキャラクターが多かったが今回も面白い。
    捜査一課に所属しながら、それなりに知られる映画監督兼女優として活躍している主人公で、刑事としての推理力、監督としての想像力、そして女優としての演技力を駆使して、ある事件を探っていく。
    その時その時の時事問題を扱った作品が榎本憲男作品には多いが、今回はLGBTQ問題と中国、アメリカの世界の覇権を巡る争いの中で日本がどちらに従うのかというセンシティブな問題についても触れられている。
    相変わらずの面白さ。そして知的好奇心も満たしてくれる作品

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    2022年10月23日
  • 巡査長 真行寺弘道

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     介護施設での介護ロボットの不可解なバグ、続いて与党反主流派議員の暗殺と進みます。53歳ヒラの刑事と凄腕ハッカーのコンビが小気味良く絡み合っていきます。
    後半やや長すぎ。また、最後の終わり方はあれ?と。
    続編に期待します。
    著者が映画監督とかでちょっと映像感覚的なシーンもあるなと感じました。★4

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    2022年09月25日
  • エアー2.0

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    東日本大震災の後、東京五輪の前、そんな時代に書かれた一冊。テーマはタイトルどおり「空気を読む」。
    世の中の空気を読むことで作り出したものを、世の中の空気を読まない破天荒な方法で還元していく。
    非現実的な夢物語と言ってしまえばそれまでかもしれないが、単純明快なビジョンに魅かれたのは確か。
    空気を読むって何なんだろう。

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    2022年09月21日