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53歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。
そしてこのベテラン刑事、ヒラなのに、やけにデカい事件に当たる。
元警察官僚の尾関一郎衆院議員変死事件に続くヤマは、インド人変死事件。荒川沿いを流していた真行寺は、捜査員たちに出くわす。河川敷で死体が発見されたという。やがてこの死体はインド人男性のものであることが判明。死体の耳の周囲に残る火傷に着目し、事件性を感じた真行寺は、インドを専門とする若き研究者・時任の協力を得て真相に迫るが――。
シリーズ第1巻『巡査長 真行寺弘道』が、読売新聞、しんぶん赤旗、産経新聞、「小説推理」、「stereo」など各紙誌で絶賛された、圧倒的なスケールの痛快エンターテインメント第2弾!
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Posted by ブクログ
巡査長真行寺弘道シリーズ第二弾。
インド人料理人によるインド人旅行者殺人事件。その遺体発見現場に偶然居合わせた真行寺が事件の真相に迫る。そこにはインド社会の宗教の問題や厳しいカースト制度が深く関わっていた。そして北海道のインド人コミュニティである研究所で密かに行われている完全自動運転システムの実証実験。
功利主義に則ったプログラムと、その先に隠されたある計画とは。
今回も真行寺の思想が全開。何より個人の自由を重んじる姿勢は相変わらず青臭いほど。だけど、「善か正義か」では正義を選んだはずなのに、今回のラストシーンで彼が撮った行動は正義と言えるのか疑問。あまりに独善的かつ情緒的で、刑事としてあるまじき行動で酌量の余地はない。
(だけど普通なら、研究所としては所長の特徴くらいは識別させるからこんな結果にならないと思うんだけど。)
カーストに対する思いもわかるが、異国の人間が簡単に口を挟めることではないし、黒木が言うように、そもそも自由主義、民主主義が善だという前提で物事を決めつけることも危険だと思う。
真行寺の考えでいくと、テロさえ容認することになる。刑事にはしておけないね。
さあ、真行寺がどこまで暴走するのか、次の作品を読んでみよう。
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