梓河人のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
面白かった
昔、TVドラマの冒頭シーンだけ見たことがあり、ずーーっと気になっていた小説です。今回やっと読みました。面白かったです。最初はショッキングな描写に少し驚きましたが、事件が繰り返されるうちに慣れていき(笑)、どんどん物語に入り込んでいきました。ただ、最後が「え~ここで終わっちゃうの??」という終わり方で多少物足りなかったので☆一つマイナスで…。
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Posted by ブクログ
ネタバレ続きが気になってしょうがないわけではないのに、結構いいペースで読めたのは、文章が読みやすかったからなのかもしれない。
ただ、さらさらと読めはするけれど、この小説にはいくつもの引っ掛かりがある。
一番大きな引っ掛かりは、アナンの修学だ。
小学校の入学式、戸籍がないから当然名簿に名前のないアナン。
流が「就学通知書は届いています」というだけで、入学しちゃう。
その後6年間、一度も市役所に確認したりしないの?
作者たちが書きたいこと、調べたことは丁寧に筆を尽して記述しているのに、作者たちが重きを置いていない出来事はさらっと流されてしまって、リアリティがない。
ファンタジーだからというのは違う -
Posted by ブクログ
ネタバレまだ上巻しか読んでいないけれど、多分これは感動系のエンディングが待っていると思われます。
まだへその緒もついたままの生まれたばかりの赤ん坊が、ゴミと一緒にビニール袋に入れて捨てられていて、それを拾った記憶喪失のホームレスの男とその仲間たちが赤ん坊を育てることによって、自分の過去と向き合い、精神が浄化されていくのが第一章。
上巻はその後の第二章まで。
ホームレスの人たちの生活については、いろいろ調べたのでしょう、とてもリアルです。
で、生まれたての、戸籍もない赤ん坊を育てていくことが、現代の日本でできるのか?
当然無理です。
だからこれは、リアルな社会を舞台にした、ファンタジーなのでしょう。