【感想・ネタバレ】盗作(下)のレビュー

あらすじ

迫真の絵、魅惑の旋律。この美しい作品が偽物だというのか? 「芸術とは何か」を問う衝撃の感動のストーリー! ――自分が描いた絵の盗作疑惑で、心に深い傷を負った彩子は、高校を卒業すると、東京で働き始める。平凡に暮らしたいと願って生きる彼女に、またあの夢が訪れた。深い陶酔感に心が溶けるような夢の中に現れたのは、今度は絵ではなく一曲の旋律だった……。意想外の展開と壮大なエンディングが感動を呼ぶ傑作長編。<上下巻>

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Posted by ブクログ

とてもスケールの大きい話で一気に読む。「芸術とは何か」。人に生きる喜びを与える物が芸術。最初は、不思議な力で絵そして次に音楽を創作するが、後で盗作とわかる。最後が自分で本物の小説書き上げる。そのストーリは桁違いである。もう一度ゆっくりと読みたい一冊。2008年5月16日

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

そこまで期待してなかったんだけど、面白くて一気読みw

アナンが出てくるのにもビックリで、サプライズ的な嬉しさ♪

なかなか壮大な物語でした〜!!

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2021年07月12日

Posted by ブクログ

作者2人が好きで購入。
上下巻だけど、ストーリーがしっかりしてるから読みやすい。映像化してほしい作品。

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2013年04月20日

Posted by ブクログ

関東の海に面した田舎町に暮らす女子高生・彩子は、存在が目立たず地味で無口な平凡な女の子。
幼馴染のミチは、田舎のビーナスと呼ばれる程の美少女で、彩子はミチの友達として知られていた。
彩子は、雨の匂いを嗅ぐと眠くなる。
その日も雨で学校でも頭が回らずに、美術の時間ではキャンパスを白紙のまま過ごしてしまった。
先生に宿題だと言われ、白紙のキャンパスを持ち帰ったが、雨の匂いが眠気を誘い再び眠り始める。
そして、彩子は不思議な夢を見る。
その夢で出てきた物を書かなければいけない衝動に駆られた。
何かに突き動かされ、寝ることも食べることもせずに一心不乱に一日でキャンパスを埋め尽くす。
完成した絵は、見るものを一瞬にして虜にする傑作だった。
その絵は、やがて日本中に知れ渡るようになったが、まったく同じ作品がすでに存在していた事が明らかになり・・・・。

数年後・・・。
彩子は、東京に出てきてOLとして地味に過ごしていた。
そしてある雨の日に、また不思議な夢を見る。
今度は、カセットテープを持ち出し、夢で出てきた音楽を録音した・・・・。

突然何かに突き動かされるように、傑作を産み出す彩子を描いた創作の根源を問う作品です。

ジャンルは、ん〜なんだろう?
ん〜SFかな?
奇才・飯田譲治は、本当に不思議な物語を書きます。
これお勧めしていいのかな?
ん〜個人的には面白いのだけど・・・。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

結局上下を一気に数時間で読んでしまいました。
なんだかスピリチュアルな話になりがちですが、柔らかい感じで読んでもらえれば良いかと。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

私には神様は降りてこないし、情報の受信感度も悪い。
だから、彼女のような感動を味わうことは出来ないだろうし、恐怖も感じることはないだろう。
本の帯にあった。
『芸術の神様』
私も信じたくなった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

(上巻)

田舎町に暮らす平凡な女子高生の彩子は、

ある晩不思議な夢を見る。

何かに突き動かされるように夢の光景をキャンバスに描きあげた彼女。

見る者すべてを魅了してしまうその絵は、

やがて日本中に知れ渡る。

しかし、全く同じ作品がすでに存在していたことが明らかになり、

彼女は盗作というバッシングの非難に遭う――――。



(下巻)

自分が描いた絵の盗作問題で心に深い傷を負った彩子は、

高校を卒業すると故郷を離れ東京で働き始める。

平凡に暮らしたいと願って生きる彼女に、

またあの夢が訪れた。

深い陶酔感に心が溶けるような夢の中に現れたのは、

今度は絵ではなく一曲の旋律だった――――。







2冊合わせても612ページなんだから、

別に分冊しなくても良かったのにと思ったけど、

そこは商売上の事あるんでしょうね。



平凡な女子高生が、特に絵の才能も無いのに、

有名なコンクールでいきなり特選を撮ってしまうという、

およそ考えられない物語である。

絵心もない素人が、絵筆の使い方も色の使い方も分からないのに、

いきなり傑作が描けるわけがない、と思ってしまったが、

それはそれ、あくまでもフィクションの小説ですからね。





おおきなイメージの世界がすべての人とつがっていて、

受け手の器によってその芸術のイメージを受け取るため、

ごくまれに同じイメージを持つ人がいるというのは、

何となく分かるような気もする。



私自身、音楽をやっていた頃は自分で曲を作っていたし、

それは何かを受け取るみたいに自然にメロディーが出てきた。

そのインスピレーションはイメージの世界からの電波を受信したからのかも知れない。

同じようなイメージを受け取ってしまう人も世界のどこかに居るかも知れない。

そんなことを考えてしまった。

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2020年10月24日

Posted by ブクログ

上巻はワクワクして読み終わったが、下巻途中で息切れしてきた。
やはり上巻のエネルギーに満ちた若い時代、主人公を取り巻く家族・友人たちの存在感が良かったのだと思う。

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2012年04月06日

Posted by ブクログ

『ミステリ』だと思って読み始めたので
なんだか「あらら」でシタ。
こういうスピリチュアルめいたものは
正直、敬遠したいデス。
(↑須藤元気さんのファンだけど。w)

それでも
読みやすかったのと
ラストの後味が悪くなかったので
評価は星3つでシタ。

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2010年12月24日

Posted by ブクログ

上・下巻。
感想は同じものを掲載。

なんでわたしなんかにあの絵が描けたのだろう?
でも、あの時は本物だった。
わたしだけにあの創作の嵐はやってきた。
まぎれもなくわたしの手が動き、細胞の全部が反応したのだ。
一枚の絵に向かって。

自他ともに認める“平凡”な少女、彩子はある日、不思議な夢を見、起きてすぐに衝動に駆られて一枚の絵を描き上げてしまう。
見る人見る人がとんでもない感動を覚えてしまう絵を。
本人はただその絵が大切なだけだったけれど、周囲のひとが放ってはおかず、どんどん大事になる。
でも、実はその絵は過去に世に出た作品であった…あまりにもそっくりな作品であったため、疑惑ではなく、ほぼ確定という“盗作”の烙印を押されてしまう彩子の絵。
ただ、頭に浮かんだものを描いただけであったのに-。
一気に寄ってきていた人々は同じくらい急激に離れていく…勿論、離れずに彼女を支える人々の姿もそこにはあった。
幼なじみの友太郎、少年らしい少年、いいヤツ。
彩子を見守る読者としては根拠はなくとも彩子を信じる彼の姿に、救われた。
しかし、一転して、どん底に落ちてしまった彩子は誰も自分と絵のことを知るひとがいない都会へと移るが、そこでもまた“あの夢”がやってきて…。

アイディアが浮かぶ瞬間って、こういう感じなのだろうか。
創作に縁がない私にはイメージすることしかできないけれど。
“創造”とは、“芸術”とは何であるのか-?
すごく、不思議な感覚を味わえる小説。
そして、上記のことを含んだ上で、喜怒哀楽ある物語。
上下巻通して紡がれる彩子の一生を、見届けてほしい。

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2010年05月31日

Posted by ブクログ

でも、下巻でアナンは言うんですよね。
『運命に抗うんだ』的な事を。
それが、越ヶ谷 彩子に『与えられた力』だと。


これは、本当にどう言葉で表すべきか?
どのような感想を言うべきか?
気分屋。の文章では、上手く伝えられないもどかしさが有ります。


意図的にやる人間なら、論外な話ですよ?勿論
けど、この越ヶ谷 彩子は意図的ではなかった。
無かったからこそ、言われも無い誹謗中傷の嵐
自分一人ならまだしも、共に歩んだ仲間でさえ、疑われた。
そして、その仲間の一人は・・・・・・。


オリジナルであるのに、オリジナルではない

ただ、先に発表されていただけのこと


そう思った瞬間、何故この世の中は不条理なんだろうとさえ思いました。
いえ、不条理と言うのはおかしいですね。
ですが、そう感じてしまうのも、また事実。



飯田 譲治と梓 河人が、書いた作品は何かを訴えるものがありますね。
特に、『アナン』と『盗作』については。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

次代に流れるある種の発明的なレーダーを同時期にキャッチする人びとの話。キングの短編にもそんな一節があった。なんだったっけな。08.4.20読む。

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2009年10月04日

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