梓河人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「アナザヘブン」や「ナイトヘッド」などを書いた飯田譲二の作品です。
上のニ作品は少し、おどろおどろしい感じがありましたが、この本は少し印象が違います。
新宿の浮浪者、流(ながれ)は、その年、初雪の降った日に自殺をしようと町をさまよいます。
自分の死に場所をここだ、と決めたそのとき、ゴミ捨て場の中から、ビニール袋に詰められ捨てられた赤ちゃんを見つけ、
ひょんなことからその子供を育てることになります。
アナンと名付けられたその子供は、不思議な力を持っていて、ふと手に抱くと、自分の心の奥底の感情をつい吐露したくなり
まるで懺悔をするかのように、言葉を吐き出させ、その純真な瞳でなだめ、いつのまにかその