梓河人のレビュー一覧

  • アナン、(上)

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    「アナザヘブン」や「ナイトヘッド」などを書いた飯田譲二の作品です。
    上のニ作品は少し、おどろおどろしい感じがありましたが、この本は少し印象が違います。
    新宿の浮浪者、流(ながれ)は、その年、初雪の降った日に自殺をしようと町をさまよいます。
    自分の死に場所をここだ、と決めたそのとき、ゴミ捨て場の中から、ビニール袋に詰められ捨てられた赤ちゃんを見つけ、
    ひょんなことからその子供を育てることになります。
    アナンと名付けられたその子供は、不思議な力を持っていて、ふと手に抱くと、自分の心の奥底の感情をつい吐露したくなり
    まるで懺悔をするかのように、言葉を吐き出させ、その純真な瞳でなだめ、いつのまにかその

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    2009年10月04日
  • アナン、(上)

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    兎に角最初から食いつきの良い作品だった。涙したりもしたけど、話し長いのでは??引っ張りすぎぃ〜〜〜。

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    2009年10月04日
  • アナン、(下)

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    この本を読んで、私が一番感じたことは『人は話しながら浄化するのだ』ってことです。

    アナンに接する人は、心にとどめている”過去や秘密や蓄積されたモノ”を赤子のアナンに語りかけながらゆったりとした気持ちとなって”浄化”していくのです。

    日頃、インターネットという媒体(=アナン?)を使って”発信”をしている私も、きっと情報や思いを文字にしながら浄化されてるんだろうな・・と感じています。

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    2009年10月04日