梓河人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上・下巻。
感想は同じものを掲載。
なんでわたしなんかにあの絵が描けたのだろう?
でも、あの時は本物だった。
わたしだけにあの創作の嵐はやってきた。
まぎれもなくわたしの手が動き、細胞の全部が反応したのだ。
一枚の絵に向かって。
自他ともに認める“平凡”な少女、彩子はある日、不思議な夢を見、起きてすぐに衝動に駆られて一枚の絵を描き上げてしまう。
見る人見る人がとんでもない感動を覚えてしまう絵を。
本人はただその絵が大切なだけだったけれど、周囲のひとが放ってはおかず、どんどん大事になる。
でも、実はその絵は過去に世に出た作品であった…あまりにもそっくりな作品であったため、疑惑ではなく、ほぼ確 -
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上・下巻。
感想は同じものを掲載。
なんでわたしなんかにあの絵が描けたのだろう?
でも、あの時は本物だった。
わたしだけにあの創作の嵐はやってきた。
まぎれもなくわたしの手が動き、細胞の全部が反応したのだ。
一枚の絵に向かって。
自他ともに認める“平凡”な少女、彩子はある日、不思議な夢を見、起きてすぐに衝動に駆られて一枚の絵を描き上げてしまう。
見る人見る人がとんでもない感動を覚えてしまう絵を。
本人はただその絵が大切なだけだったけれど、周囲のひとが放ってはおかず、どんどん大事になる。
でも、実はその絵は過去に世に出た作品であった…あまりにもそっくりな作品であったため、疑惑ではなく、ほぼ確 -
Posted by ブクログ
下巻を読み終えて、気分屋。は長い長いため息をつきました。
もう・・・なんて言うのかな?
ファンタジーであり、ファンタジーではなく
スピリチュアルなものであり、そうでもなく
一つのカテゴリーに収まるようなジャンルじゃないんですよね、『アナン、』って。
そして、何か大きな傑作って感じ。
そう、この解説者が感じてるように、『アナザヘヴン』と『ギフト』のそれぞれの隠れたテーマを詰め込んだような作品だと気分屋。は思いました。
『アナザヘヴン』と『ギフト』を読んだ後、この『アナン、』を読むとなんだか、アナザヘヴンで感じたものやギフトで感じたものが出てくる感じです。
ってか、言ってることが滅茶苦茶ですね -
Posted by ブクログ
いやー最初から衝撃ですね。
死ぬつもりで居た人間が、いきなり赤ん坊見つけるんですから。
ってか、猫のバケツが無茶苦茶可愛かったのに・・・シャドウマンのばかああああああああああああ!!!!!(涙)
でも、アナンって、不思議な子ですよね・・・・。
いくら、社会から【はみ出し者】の烙印を押された人間達を、ここまで引き寄せ離さないなんて。
むしろ、人の闇を吸い取って、誰かを幸せにする為に産まれた子なんでしょうかね・・・・?
自分の住処から(って言い方酷いですが)離れる時、アナンを守る為だけに自分を省みず、助けに行く。
例え、【はみ出し者】でもそうでないものでも、勇気の居る行動ですよね?
下手すれ -
Posted by ブクログ
でも、下巻でアナンは言うんですよね。
『運命に抗うんだ』的な事を。
それが、越ヶ谷 彩子に『与えられた力』だと。
これは、本当にどう言葉で表すべきか?
どのような感想を言うべきか?
気分屋。の文章では、上手く伝えられないもどかしさが有ります。
意図的にやる人間なら、論外な話ですよ?勿論
けど、この越ヶ谷 彩子は意図的ではなかった。
無かったからこそ、言われも無い誹謗中傷の嵐
自分一人ならまだしも、共に歩んだ仲間でさえ、疑われた。
そして、その仲間の一人は・・・・・・。
オリジナルであるのに、オリジナルではない
ただ、先に発表されていただけのこと
そう思った瞬間、何故この世の中 -
Posted by ブクログ
とても、とても、深い内容でした。
ある意味『アナン、』の時に感じた、『長い旅が終わった』感が、本を読んだ余韻として残していきました。
正直、本のタイトルからして、『何だ?!』と思いましたね。
この二人の書いた本を漁りまくって、読み齧っていますが・・・こんな衝撃的なタイトルを見た時は、本当に驚きました。
でも、中を読んで、再び衝撃。
主人公・越ヶ谷 彩子が、いきなり一つの名画とも呼ぶべき作品を書き、大賞まで取るに至った。
が、それはアナンの未公開作品の『盗作』疑惑が浮上するという展開から始まります。
はっきり言える事は、越ヶ谷 彩子は意図して作品を作り上げた訳では無い所。
神の啓示と言うか -
Posted by ブクログ
記憶喪失で自殺志願のホームレス、流(ながれ)は、
初雪の日、自殺しようと最後の晩餐に訪れた高級料亭のゴミ置き場で捨て子を拾う。
一緒に捨てられていた新聞紙の記事から
「アナン」と名づけられた生まれたての赤ん坊は、
ホームレスたちに育てられ、彼らにとっての天使となる。
しかしアナンは「人の心の奥に凝っている過去を聞きいてしまう」不思議な力を持っていた…
ホームレスたちの子育て四苦八苦のエピソードにぐんぐんひきつけられ、最後の千草の独白に涙せずに入られません。
どうして人は、愛するだけでは生きていけないのでしょう?
流のエピソードは「ギフト」の正当な後継って感じです。
「