坂村健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっと読み終わった。
正直な感想。
後書きの、坂村健先生が、邦訳されてないので是非にと持ち込んだ企画らしい。
温暖化を中心とする環境問題に正面から切り込んでおり、海外では世界の名だたる面々が絶賛しているのだと。
初っ端、インドの熱波で、数えきれないほどの人が死ぬ。
そこで世界を環境悪化の地獄への道一直線から救おうとするのが、未来省だ。
勧善懲悪でなく、善悪で切り分けられるものでなく、リアルな世界をシミュレートしながら、話は「展開」する。
坂村先生も後書きで、欠点?はある、と言うように、リアルと言いながら美味しいところどりだし、明らかに一定の思想と国がお好きなのね、見えるところはある。
それでも読むべきだし、理系と文系分ける必要はないし、理系から文系にかけての幅広い知識が必要だから、日本で紹介されなかったんだよと坂村先生は言う。
だが正直、面白くないからじゃないかな。
環境破壊についての、かなり科学的で具体的なアイデアが示されているのは事実だが、所詮はフィクションでしょう。
その、作品としての、文学としてのところが面白くなければ、小説としていいとは思えない。
章が分割されすぎて、エピソードの羅列で状況を把握し辛く、三分の一くらい読み飛ばしても全く影響ないし、主人公のドラマが無駄でうざい。
若干の知的興奮はあるが、アイデア部分に過ぎない。
やっぱり、理系と文系の区別は、あると思いましたよ、先生。
別段、理系優位じゃありませんよ。 -
Posted by ブクログ
DXが単なる情報化と違うのは「構造改革」という意味を本質的に持っている点、と。
また、「変わることへのモチベージョン」が大事という指摘もなるほどと思った。
エストニアのように、先進国を追い越すために、多くの国民が納得してこそ、行政手続き含めて「国のやり方を変える」ことこそDX、
―そうだとすれば、社会インフラも経済も成熟した先進国よりもカエル跳び(Leapfrogging)が起こり易い途上国のほうが有利なんだよな、本質的に。
フランス北部のスーパーで、自作のセルフスキャンレジを備えたという事例も、「やり方を変える」ことの説得力がある。クレジットカードやメアドのない客や、不正入力や間違いは、せいぜい1%前後だとして気にしないという姿勢が本質なのだろう。
北欧のトラムでも感じたように、「客を信用する」ことで、「ほめられた気になり裏切らない」ということになるのだな。
それにひきかえ、確かに本書のいうとおり日本のスーパーのセルフレジの精密さたるや。。
こういう、いわば「性善説」的な受け止め・仕組みがないと社会は変容しないよな。マイナンバーへの食わず嫌い(?)な、厳しい反応や拒否感も然り。
「考え方を考える」ためには、旧来から染まっている価値観を相対化して改める努力が必要、、、
そういうことなのだとすれば、海外(とくに感度高い途上国)の施策に学ぶことも不可欠なのだろう。
※但し、序盤とラスト以外は本論から外れていてDXの理解とは程遠く、内容が薄い本であった。
言いたいこと→(関係ない話)→言いたいこと(再掲)、という文章構造。。 -
Posted by ブクログ
ネット時代の今日、イノベーションを起こすには?IoTを先導してきたコンピューター学者が、イノベーションを起こす上での日本の問題点を挙げ、この国を変えるためのヒントを示す書籍。
「イノベーション」は、日本では「技術革新」と訳されることが多い。
だが、本来は「経済活動において利益を生むための差を新たにつくる行為」という意味。利益を生むなら、その“差”は技術革新によるものでも、原料の調達先を変えて価格を下げたことによるものでも、何でもいい。
IoTの時代における変化の本質は、次の3つにある。
①オープン:
他者と連携、共有し、資源を効率的に利用しながらエコシステムを作り生産性を高めること。
こうした全体最適を実現する経済が基本となる。
②マッシュアップ:
異なるコンテンツや技術を組み合わせて新しいサービスをつくること。
ネットワーク技術が進化した今日、色々な人とつながれば、これが簡単にできる。
③ベストエフォート:
可能な限り努力はするが、結果は保証しないということ。
「柔軟性」や「自由度の高さ」が長所で、大きな変化に強靭に対応できる。
法律には、大陸法(できる限り法律で決める)と英米法(法律で決めることは最小限にとどめる)という2つの体系がある。
大陸法を採用する日本では、法律に書いていないことはしてはいけない。一方、英米法を採用するアメリカなどは、まずやってみる。よってスピードも速く、チャレンジも多くなる。
IoTの時代、セキュリティーは最重要課題で、個人情報は厳重に秘匿されるべきだ。だが、病歴の類などは、匿名化されたビッグデータにすれば皆の役に立つ。こうした点を踏まえ、公共とプライバシーのバランスの問題として議論すべき。 -
Posted by ブクログ
【由来】
・MediaMarkerのトップページで
【期待したもの】
・坂村さんがIoTを解説する新書となれば、読まない理由がない。
【要約】
・IoTはオープンでなければ本来のビジョンを達成できない。そして、そのためにはガバナンスの取り決め方が重要になってくるが、この点において日本は弱いのが懸念事項。
・TRONな坂村先生の本。IoTの普及による素晴らしい世界の礼賛には若干の危うさを感じます。でも文明の発展ってのは、そういうもんかな。ガバナンスの意識の問題が、特に日本においては重要との指摘。でも、だったら日本ではなかなか進まないんじゃないかなあ。
【ノート】
・TORN:リアルタムOS に対してはタイムシェアリング
【HARA無双】
・最近、どんな事を言っているのか、気になるところですが。というのも、言ったことは貧弱ながら、すでに現実化していて、ユビキタスの夢も色褪せた感じなので。楽観主義は昔からですが、結局、敗北してしまう、負け癖は直さないとね。
【目次】