坂村健のレビュー一覧

  • 未来省(The Ministry for the Future)

    Posted by ブクログ

    やっと読み終わった。
    正直な感想。

    後書きの、坂村健先生が、邦訳されてないので是非にと持ち込んだ企画らしい。
    温暖化を中心とする環境問題に正面から切り込んでおり、海外では世界の名だたる面々が絶賛しているのだと。

    初っ端、インドの熱波で、数えきれないほどの人が死ぬ。
    そこで世界を環境悪化の地獄への道一直線から救おうとするのが、未来省だ。

    勧善懲悪でなく、善悪で切り分けられるものでなく、リアルな世界をシミュレートしながら、話は「展開」する。

    坂村先生も後書きで、欠点?はある、と言うように、リアルと言いながら美味しいところどりだし、明らかに一定の思想と国がお好きなのね、見えるところはある。
    それでも読むべきだし、理系と文系分ける必要はないし、理系から文系にかけての幅広い知識が必要だから、日本で紹介されなかったんだよと坂村先生は言う。

    だが正直、面白くないからじゃないかな。

    環境破壊についての、かなり科学的で具体的なアイデアが示されているのは事実だが、所詮はフィクションでしょう。
    その、作品としての、文学としてのところが面白くなければ、小説としていいとは思えない。

    章が分割されすぎて、エピソードの羅列で状況を把握し辛く、三分の一くらい読み飛ばしても全く影響ないし、主人公のドラマが無駄でうざい。
    若干の知的興奮はあるが、アイデア部分に過ぎない。

    やっぱり、理系と文系の区別は、あると思いましたよ、先生。
    別段、理系優位じゃありませんよ。

    0
    2024年01月12日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

    Posted by ブクログ

    2016年の書籍。オープン化の世界的な流れに逆らう囲い込みは望ましくないが、ビジネス的に成り立たなければ社会に受け入れられない。孤立しない囲い込みとして、自社クラウドに直結してAPIを公開することで、独占性というビジネス要求を満たしつつ、オープン化による連携を可能にするアグリゲートコンピューティング(著者・坂村健氏提唱)を推奨。

    0
    2023年07月16日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

    Posted by ブクログ

    DXが単なる情報化と違うのは「構造改革」という意味を本質的に持っている点、と。
    また、「変わることへのモチベージョン」が大事という指摘もなるほどと思った。
    エストニアのように、先進国を追い越すために、多くの国民が納得してこそ、行政手続き含めて「国のやり方を変える」ことこそDX、
    ―そうだとすれば、社会インフラも経済も成熟した先進国よりもカエル跳び(Leapfrogging)が起こり易い途上国のほうが有利なんだよな、本質的に。

    フランス北部のスーパーで、自作のセルフスキャンレジを備えたという事例も、「やり方を変える」ことの説得力がある。クレジットカードやメアドのない客や、不正入力や間違いは、せいぜい1%前後だとして気にしないという姿勢が本質なのだろう。
    北欧のトラムでも感じたように、「客を信用する」ことで、「ほめられた気になり裏切らない」ということになるのだな。
    それにひきかえ、確かに本書のいうとおり日本のスーパーのセルフレジの精密さたるや。。
    こういう、いわば「性善説」的な受け止め・仕組みがないと社会は変容しないよな。マイナンバーへの食わず嫌い(?)な、厳しい反応や拒否感も然り。

    「考え方を考える」ためには、旧来から染まっている価値観を相対化して改める努力が必要、、、
    そういうことなのだとすれば、海外(とくに感度高い途上国)の施策に学ぶことも不可欠なのだろう。

    ※但し、序盤とラスト以外は本論から外れていてDXの理解とは程遠く、内容が薄い本であった。
    言いたいこと→(関係ない話)→言いたいこと(再掲)、という文章構造。。

    0
    2022年02月20日
  • イノベーションはいかに起こすか AI・IoT時代の社会革新

    Posted by ブクログ

    ネット時代の今日、イノベーションを起こすには?IoTを先導してきたコンピューター学者が、イノベーションを起こす上での日本の問題点を挙げ、この国を変えるためのヒントを示す書籍。

    「イノベーション」は、日本では「技術革新」と訳されることが多い。
    だが、本来は「経済活動において利益を生むための差を新たにつくる行為」という意味。利益を生むなら、その“差”は技術革新によるものでも、原料の調達先を変えて価格を下げたことによるものでも、何でもいい。

    IoTの時代における変化の本質は、次の3つにある。
    ①オープン:
    他者と連携、共有し、資源を効率的に利用しながらエコシステムを作り生産性を高めること。
    こうした全体最適を実現する経済が基本となる。
    ②マッシュアップ:
    異なるコンテンツや技術を組み合わせて新しいサービスをつくること。
    ネットワーク技術が進化した今日、色々な人とつながれば、これが簡単にできる。
    ③ベストエフォート:
    可能な限り努力はするが、結果は保証しないということ。
    「柔軟性」や「自由度の高さ」が長所で、大きな変化に強靭に対応できる。

    法律には、大陸法(できる限り法律で決める)と英米法(法律で決めることは最小限にとどめる)という2つの体系がある。
    大陸法を採用する日本では、法律に書いていないことはしてはいけない。一方、英米法を採用するアメリカなどは、まずやってみる。よってスピードも速く、チャレンジも多くなる。

    IoTの時代、セキュリティーは最重要課題で、個人情報は厳重に秘匿されるべきだ。だが、病歴の類などは、匿名化されたビッグデータにすれば皆の役に立つ。こうした点を踏まえ、公共とプライバシーのバランスの問題として議論すべき。

    0
    2021年10月20日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

    Posted by ブクログ

    @Bunkyodo
    DXそのものではなく、
    DX以前のコンピュータの進展、データ活用などを、坂村教授の視点で述べている感じ。

    0
    2021年07月21日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

    Posted by ブクログ

    タイトルの通りIoTとは何かを解説した本。IoTが生まれた背景とその歴史、現在の実用化と今後の可能性、IoT社会について語られている。

    0
    2020年06月14日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

    Posted by ブクログ

    IOTとはユビキタスのことで定義は全く同じである。
    それは書くコンピューター、物が相互に連絡しあって効率的に動くことである
    こういうものっていう紹介はあるけど心には響かないな。

    情報たくさん集めていろいろ活用する社会になればいいのにね

    0
    2018年12月08日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

    Posted by ブクログ

    【由来】
    ・MediaMarkerのトップページで

    【期待したもの】
    ・坂村さんがIoTを解説する新書となれば、読まない理由がない。

    【要約】
    ・IoTはオープンでなければ本来のビジョンを達成できない。そして、そのためにはガバナンスの取り決め方が重要になってくるが、この点において日本は弱いのが懸念事項。

    ・TRONな坂村先生の本。IoTの普及による素晴らしい世界の礼賛には若干の危うさを感じます。でも文明の発展ってのは、そういうもんかな。ガバナンスの意識の問題が、特に日本においては重要との指摘。でも、だったら日本ではなかなか進まないんじゃないかなあ。
    【ノート】
    ・TORN:リアルタムOS に対してはタイムシェアリング

    【HARA無双】
    ・最近、どんな事を言っているのか、気になるところですが。というのも、言ったことは貧弱ながら、すでに現実化していて、ユビキタスの夢も色褪せた感じなので。楽観主義は昔からですが、結局、敗北してしまう、負け癖は直さないとね。

    【目次】

    0
    2018年10月28日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

    Posted by ブクログ

    IoTに関する本は、何冊も読んできましたが共通点を見つけることが難しい。。。それだけ、まだまだ定義も曖昧なんだということが、よくわかります。裏を返せば、これから大きな変革を秘めている領域ということも言えると思います。

    0
    2018年04月04日
  • 毛沢東の赤ワイン 電脳建築家、世界を食べる

    Posted by ブクログ

    美味しそうな料理表現と、たくさんの写真で、異文化料理を目で楽しめた。
    著者は、マメな人だなーという印象。

    0
    2017年07月01日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

    Posted by ブクログ

    IoTとは社会全体のロボット化である。
    高効率化、安全性向上、個々の利便性向上

    これらを叶えるまでの大きな壁は、哲学的議論(トロッコ問題)や法律・制度の対応である

    ゼロリスクはありえない。
    交通道路だって年間で何人もの方がなくなっている。
    社会全体におけるコンセンサスとるために、議論をし続けて、国民の理解を進めていく必要がある。

    0
    2016年12月19日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

    Posted by ブクログ

    坂村先生,最近見かけなくなったと思ったが,ずっと同じことを続けていたのか.
    この本を読むと,数年前にTRONについて書かれたものを読んだときと同じことが書いているような気がする.(実際に同じことが書いている訳ではないが,受ける印象のようなものが)
    時代が追いついてきたということなのかな.
    相変わらず後半部が少し冗長だけれど,オープンソースではないオープンという概念について言わんとすることは分かる.

    0
    2016年10月29日
  • 不完全な時代 ──科学と感情の間で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新聞のコラムに掲載されていたものをまとめた1冊。震災直後に書かれたこともあり、科学と社会をテーマにした指摘が並ぶ。コラムのまとめだけに、本書では一貫してまとまった提言をされているわけではないが、科学を活かすには社会制度設計が重要など、なるほどと思わせる内容が並んでいる。

    0
    2015年09月09日
  • 角川インターネット講座14 コンピューターがネットと出会ったら モノとモノがつながりあう世界へ

    Posted by ブクログ

    TRONの坂村先生監修のIoTの本。2015/5/25初版。各章毎に別々の人が書いている。IoT概要として良い本だと思うが、坂村先生監修だけあってTRONの記載が多いという印象。

    0
    2015年07月11日
  • 不完全な時代 ──科学と感情の間で

    Posted by ブクログ

    前半にある科学リテラシについては完全に同意する内容.ただ,教育において科学的な基礎と文化的な基礎に優先順位をつけるのは難しいそうだ.どちらを押す陣営の言い分も理解できる.

    その他,坂村先生なので情報系のネタや世界的な情勢の話が多く,いろいろな話題が面白い.

    0
    2015年05月02日
  • 不完全な時代 ──科学と感情の間で

    Posted by ブクログ

    フランスのあるスーパーマーケットのセルフレジ化による経営の黒字化が興味深かった。日本ではセルフレジは高コストなシステムであるが、フランスのそれは簡素なシステムで実現できてしまう国民性の違い。この点が非常に面白かった。

    0
    2014年04月16日