坂村健のレビュー一覧
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DX デジタルトランスフォーメーションとは 単に 情報改革 社内の情報管理 利用制度を変更するだけではないことが 本書を読むと身をもってわかる
誰が推進してやるべきなのか 企業は買える勇気を持つのだろうか
オープンカーについては難しい問題を孕む
全て オープンにしてしまうことで 著作者の意図する方向と違うものになってしまう可能性もあるだろう
データ オープンについては どれだけ公開するのか 基準を設けることが非常に難しいと思う
しかしそれを行わないと DX 世界は完成しない
突き詰めると哲学の問題になっていくようだ コンピューターとはいえ 二律背反の世界ではない
相互に依存しながらお互いにと -
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ネタバレ話が盛り上がるわけではないけど、いろんなこと考えるきっかけになるし地球温暖化を実際止めるためのアイディアとして興味深いのがいっぱいある。
氷河のくだりとか硫化硫黄の散布とか、どの程度可能性があるのか?面白そうなので参考論文つけてほしい。
私はこのあたりの分野に詳しい方なので困らなかったけれど、これを解説無しで出すの?というような専門的な単語がいくつもあった。生息回廊とか何度も出てくるけどほとんど説明なかったと思う。ブロックチェーンについてはもっと深く調べてみようという気になった。
文章としてはかなり読みにくい。語り手が誰かはっきりしないし、抽象的な話も多い。言い回しがところどころ読み物として不 -
Posted by ブクログ
この本から14年くらい前に書かれた「変われる国、日本へ」という、坂村健の本を読んだ時にも感じたことだが、なぜ日本は自ら変われないのだろう?大切なことを先送りし、無駄なことをいつまでも続けている。ウチの会社もそんな感じだし、一部の優秀な会社を除いて恐らく殆どの会社がこの国と同じような閉塞感の中から抜け出せない状況なのだろう。とても勉強になる。自分が変わらないと。
■RPAはDXではない
■オープンという考え方
■程度の問題
■インターネットはユーザーも含め、関係者間で問題が
ないように最大限の努力をすることで成り立っている。
→諦観をベースとするベストエフォート型 -
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Posted by ブクログ
DXの解説から掘り下げ、新型コロナ渦における事例も引きながら、何故、DXが進まないかまで考察する。技術ではなく、考え方や制度の問題だと。例えば、台湾はオードリータンが仕組みを作り、マスクの転売を防ぎ、必要な数を国民に配分した。しかし、同じ仕組みを適用しようとも、日本は国民がマイナンバーカードなどのデジタルツールの活用が普及していない。これは国民の意識の問題だと言う。また、DX化の人減らしの側面は、労働組合とも衝突しかねない。この本では、綺麗事ではないDX化における「リアル」が語られている。
だからこそ、破壊を伴う革命、革新の精神で臨まなければならないという事。必要なのは意識、覚悟か。 -
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企業のDX推進の勘所を知りたくて読み出したが、内容は社会全般の意識に関することだった、が、非常に面白かった。
技術や知見やインフラはオープンにすることで威力を発揮する(道路交通網もインターネットもGitHubも)こと、行政も企業も個人もクレンジングされた良質なデータを適切に提供し利用し合うことで社会がより便利になること、そのためには「絶対安全」の思い込み(100%の安全が本来あるべき姿で、リスクがあるのは誰かのミスであるという思想)から安全度もスペックの一つであるとする「機能安全」の思想への転換とセキュリティと利便性の適切なバランス感覚を社会全体で持つことが重要であること、「正しさ」もまた確率 -
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猫も杓子もDXで、そろそろ真面目に勉強しなければ…と大先生の新刊を手に取った。
『DXとは何か』が分かった!というほどでもないにしても、基本的な考え方は理解できた(ように思う)。学生時代にプログラミング(BASICとか)もかじっていて、最近の言語でプログラミングを始めようかと思っていたのだが、当時とは基本的な考え方が変わっているようだ(昔より、葉ハードルは低そうだ)。
ちょっと本題とはズレるが、「『選択と集中』が、こと科学技術の分野では望ましくない」「現在のデフレ傾向も、中間層の圧縮により、そこにかかっていたコストが消えたことが根底にある」とか、PCR検査に関する考察とか、さまざまな社会事 -
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DXについて、そもそものところから議論した本。
そもそもというのは、テクノロジー、コンピュータサイエンス、統計学の哲学レベルともいえるところでありつつ、それは人間とか、社会とはそもそもというところからの議論。
結局のところ、すべては「程度の問題」。
世の中、白か、黒かで切り分けることはできない。といって、すべては相対的であるというのも、それまた極端で変な話し。「程度の問題」なのだ。そして、「程度」とは、統計の問題である。「ベイズ統計」ですね。。。。
すっきり「分かりたい」人は、気持ちわるいが、まあ、そんなもんだという一種の諦念のもとに、ベスト・エフォートするということ。
という「ベイ -
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カメラの例が分かりやすい。
シャッターがエッジノードで、画像処理はクラウド、画像の出力はネット経由で別ノード。
物は分解されネットで1つになる。
この時、シャッター、画像処理、画像の出力が同じベンダでは意味がない。カスタマがそれぞれの機能についてベストのベンダを選ぶべき(VRM?)。そのためには機能をユーザが自由にデザインできるように疎結合する仕組みが必須になる(オープンAPI?)。
IoTの壮大な理想像が初めて分かった。
加えて、IoT実現のために解決すべき技術的側面以外の問題点(ガバナンスの問題点)についても非常に熱く書かれている。僕としては、技術的な面よりこちらのほうに多く賛同できた。今 -
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IoTのつかみとして書店で見つけ購入.仕事で組み込み機器開発をしているものの,まだネットワークに接続される機器開発には携わったことがない.
機器の末端には軽い処理をさせ,本処理といえる重たい処理はクラウド上で処理させるようにさせるとか;
各機器メーカー独自の通信規格にこだわるのではなく共通の規格を作りメーカーを越えた機器連携をおこなうようにするべきとか;
APIを公開して,これからは全部自分(たち)自身でソフトウェアを作成するのではなく組み合わせてものを作っていく
という考え方に驚かされた.そもそも私にはそういう考え方がなかったから.Raspberry PiやArduinoに代表されるオープ