坂村健のレビュー一覧

  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    DXとは何か、どうあるべきか、そしてその背景にある原因について、事例を交えてわかりやすく説明されており、とても説得力があった。
    技術的な話にとどまらず、それに対する人々の考え方など、哲学的な観点からも掘り下げられていて、読んでいて非常に面白かった。
    また、今話題のAIに対する考え方についても自分の中でアップデートすることができ、IT企業に勤める自分にとって非常に実用的で役立つ内容だった。

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    2025年07月06日
  • 未来省(The Ministry for the Future)

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    #未来省 近年の夏の暑さと来たら、この本の熱波の描写も本当にあり得るんじゃないかと思っちゃう
    SF小説って現実世界への警鐘みたいな側面があると思っているんだけど、そう思って読んでみると「これは小説世界の出来事だから」って割り切れない、暑い日々でもちょっと肝が冷えるような気のする一冊です
    それでも、人の持てる技術を注ぎ込み、解決に向かおうとする姿勢は、私の好きなSF「星を継ぐもの」を思い起こさせられたし、希望を書いた小説だと思います

    あと解説めっちゃ漢字多くて内容が濃いので、解説読むのに結構時間かかりました

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    2024年08月07日
  • 未来省(The Ministry for the Future)

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    近年の気候変動対策の動きを見ていて、こんなふうに進めてもどうやったって気候変動止まらないでしょ?という諦念を感じ始めていた際に書店で目についた本書。
    全く聞いたことのない出版社から出版されているが、著者を調べてみるとSFの名だたる賞を総ナメした書き手による最新の気候変動対策SFを大出版社に先立って翻訳した作品だった。
    本書のすごいところは、多少楽観的に感じるものの、困難な気候変動対策の道を政治・経済・科学の積み重ねに裏打ちされた形で描き切っていることだろう。
    本書を読んで、「気候変動を止める」という未来を思い描けないのは自分の想像力の限界によるものだと思い知らされた。
    この通りに全てが進んでほ

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    2024年07月25日
  • 教養としてのコンピューターサイエンス講義 第2版 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識

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    内容は体系的かつ非常にわかりやすい
    資格取得のための勉強よりも、実態がわかりやすかった
    ただし、技術的な説明において図が少ないため、別途画像検索を併用した方が、わかりが良い

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    2024年06月16日
  • 教養としてのコンピューターサイエンス講義 第2版 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識

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    # 1周目 読み終えた
    「コンピューターサイエンス講義」というタイトルよりも、横に少し小さく書かれている「今こそ知っておくべきデジタル世界の基礎知識」の方が内容をよく表している。特にプライバシーとセキュリティについての警句が各所に置かれているので、コンピューターとインターネットに触るのが少し怖くなるくらいだった。インターネットが怖く思えるのは、最近はすっかり薄れていた感覚で、知らずに麻痺していたのが解けたようだった。

    ## 14章を読んだ
    次にくるものは?

    締めくくりの章。ここまで読んでくればおそらくは予想がつくとおり、決して技術の発達によって未来が明るくなるような楽天的な予想をしていない

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    2023年09月26日
  • 教養としてのコンピューターサイエンス講義 第2版 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識

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    コンピュータサイエンスの入り口を幅広く初学者向けに解説されている。しかし、易しく理解できる分野だけではない。
    この本で学習できることは多い、有益。これだけ体系的に解説されているのはすばらしい。

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    2022年09月03日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    「DX」日経新聞には毎日のようにこの言葉が載っているといっても過言ではないほど頻繁に目にするようになった。「デジタルトランスフォーメンション」の略だが、「え?じゃ、どうして”DT”じゃないの?」という素朴な疑問をもった私に、本書は回答を提示してくれた。スッキリ。さらに、DXは手段ではあり、目的ではないこと。やり方を変えるのは技術力ではなく、我々の意識改革であり、変える「勇気」であること。第1章から「勇気」が沸いてくる構成だ。
    印象に残ったのは第5章のオープンの哲学。100%の安全を大前提としてしまう日本人気質に警鐘を鳴らしている。高品質を得意とする日本の技術力に対し、プロセス認証に基づく機能安

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    2022年06月30日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    バランス感覚に長けており、事なかれ主義の打破を目指している印象を受け、ロジックレトリックのある文章だなと感じた。
    内容面でいくと、統計に関する教養が全くないときついかもしれない部分も一部あるが、DXをテーマの中心に据え置き、幅広い分野をカバーしていて読み応えがあった。

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    2022年01月15日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    DX デジタルトランスフォーメーション ITを社会のプラットフォームとしてDXによる新しい民主主義社会を築こうと坂村先生は提唱している。非常にバランス感覚のあるウィングの広い見識を持った先生だ。文科系の知識も兼ね備えた先生が執筆した、非常に奥深い内容ある本だった。
     今までの役所の仕事のあり方セットアップして、新しい仕組みを作ろうと言っている。僕はフェーストーフェースも大事だと思うけど、DXはコロナによって必然の社会になるのだろう。

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    2021年11月25日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    単に淡々と説明しているだけかなと思ったら、有用な情報が多かった。
    参照できるようなサイトや仕組みの紹介や、歴史まで。オープン化の考え方にも非常に納得感がある。

    全数PCRが有用なのでは?と思ってた人なので、それがあまり良くない理由を読んで納得した。

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    2021年08月20日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    「TORON」の開発者の人のDX論
    単に企業の組織論に終始せず、「新しいものを恐れる」日本の抱える足枷についても掘り下げてあって読み応えがあった
    1番最初にRPAはDXではなく制度改革こそが本質と言い切るところに小気味のよさを感じる
    オープンデータ、アジャイルといったエンジニアにはお馴染みの話題から、「正しさ」とはデジタルではなくアナログな指標といった哲学的な話題まで隙なく揃えている印象

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    2021年07月19日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    DXを基本的に理解するに最適な内容。
    このような本を多くの人が読んでおくことが今の日本に必要でしょう。
    (DXの技術的な面での解説は少ない。仕事でDXを担当する人はこの本では不足でしょう。)
    現今の大きな問題点を取りあえげて根源的な問題解決への道を説いている。

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    2021年05月15日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    コロナ禍によって、日本のデジタル化が世界から遅れていることが明らかになったタイミングで、DX(デジタルトランスフォーメーション)について書かれている本書を読めてよかった。
    取り上げられている話題は、AIやPCR検査から行政手続きまで幅広いが、著者が強調しているのは、社会それも日本社会が変わること。いつまで従来のやり方の日本に強烈な危機感を持っているのが分かる。
    時に過激な言質も混じるが、コロナ禍を契機に日本が変われるかどうかの瀬戸際に立っているとの認識故だろう。

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    2021年05月08日
  • DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

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    機会があり著者・坂村健先生のお話を聞くことがあった。
    工学博士としては勿論、とても引き込まれるお話で是非とも著作を手に取ってみたいと思いあまり馴染みのない世界に足を踏み入れてみました。
    なかなか聞きなれない単語もありながらも、解りやすい解説でボンヤリながら情報の世界の入り口が見えたような気がする。
    DXが進まないのは、日本人の国民性も大きいのだということは根本的な所での躓きでこの国では世代交代が進まない限り抵抗が大きいのでは・・・。だいたい、国会があんなに密で行われているようではこの議論は国主体では絶対に進まないだろう。折角のデジタル庁が上手く進められることをきたいしよう。

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    2021年05月02日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

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    今まで「モノをインターネットにつなぐ」という文字通りの理解しかしていなかったIoTについて、具体的な活用シーンや仕組みについて知ることができ、理解を深められた。
    オープンな仕組みであることがしきりに強調され、これからの普及は技術的な問題でなく制度面に左右されると知った。日本はオープンな技術に乗り遅れていて、インターネットに続いてIoTにおいても同じ轍を踏むのは避けたいと思った。

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    2020年02月21日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

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    IoTとは何か、という書名に正面から答えをもらったような気がする。読んで良かった。TRONプロジェクトはすごく理想的で、社会への出口まで考えられているのに、それでもまだ実現していないのはどこに問題があるのだろう。なかなか自ら悪いとこは書かないだろうから、違う方面からの話も必要なのだろうけれど、API含めたオープン化は避けられないんじゃないだろうか。
    180424

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    2018年04月25日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

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    IoT=ユビキタス=どこでもコンピュータ=HFDS(超機能分散システム)

    社会認知度のカーブ「ハイプ・サイクル」
    黎明期→「過度な期待」のピーク期→幻滅期→啓蒙活動期→生産性の安定期

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    2016年08月06日
  • IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

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    IoT社会の実現には、技術革新のみでなくネットのようなオープン化のための社会制度改革が必要であり、日本は特にこの制度改革を急ぐ必要がある。
    例えば、利用者や企業から取得する情報のアクセス権限をその情報の使用者によって適切にコントロールする徹底したガバナンス管理によるプライバシー問題への対処や、情報をオープン化する事によって発生する問題の責任所在を一局集中ではなく曖昧な境界線のベストエフォートのギャランティにする。
    これにより、特定の場所や企業、メーカーで閉じるネットワークではなく、あらゆる物が製造元を越えたネットワークの形成が可能となり、イノベーションが加速する。

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    2016年06月25日
  • 不完全な時代 ──科学と感情の間で

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    坂村教授のフィールドの広さに感動。サマータイムへの指摘など科学者ならではの冷静な視点も今だからこそ押さえておきたい。

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    2011年08月04日
  • 未来省(The Ministry for the Future)

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    SFだがノンフィクションのよう。地球温暖化対策は、一筋縄では行かないと痛感させれられる。銀の弾丸など無い。我々は充分に行動しているだろうと思っていても、客観的に見ればまだまだ不充分で、うだうだと現状維持と先延ばしをしている間に、人類というか文明が崩壊してしまうのだ。

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    2025年09月04日