坂村健のレビュー一覧
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IoTのつかみとして書店で見つけ購入.仕事で組み込み機器開発をしているものの,まだネットワークに接続される機器開発には携わったことがない.
機器の末端には軽い処理をさせ,本処理といえる重たい処理はクラウド上で処理させるようにさせるとか;
各機器メーカー独自の通信規格にこだわるのではなく共通の規格を作りメーカーを越えた機器連携をおこなうようにするべきとか;
APIを公開して,これからは全部自分(たち)自身でソフトウェアを作成するのではなく組み合わせてものを作っていく
という考え方に驚かされた.そもそも私にはそういう考え方がなかったから.Raspberry PiやArduinoに代表されるオープンハードウェアおよびオープンソースソフトウェアの組み合わせで,ハードウェアうんぬんよりもソフトウェアで勝負していく時代なのかと痛感. -
Posted by ブクログ
◯「VRMーVendor Relationship Management」は、まさに管理の向きがCRMと真逆。カスタマーが自分に関係するベンダーを管理するという考え方だ。(106p)
◯カメラの機能を撮像素子とディスプレイとユーザーインタフェースに分解して、環境中に分散する。そしてクラウドから部屋全体に置かれたカメラを操作する。(144p)
◯日本の組織・個人は、一般に責任感が強く失敗を恐れる傾向が強い、いわばギャランティ志向である。ギャランティ志向は、ベストエフォートにより成り立たざるを得ないオープンなシステムと親和性が悪い。(160p) -
Posted by ブクログ
ネタバレIoTとは何か。なんのための技術で、どういった技術なのか。私たちの生活がどうなっていくのかを簡単にまとめた本。小難しい説明はなく、かといって思想だけではなく実例も踏まえた説明がされる。インダストリ4.0など、世界の動向も簡単にまとめており、「IoTって何?」と思う人には丁度よい本だろう。ただ、中身はどうしてもシステム関連の話が出てしまうので、その辺りを気にしない人でないと、少し辛いのかもしれない。
●メモ
・細分化した技術は「なぜ、こう設計したのか」が抜けている
・モノをインターネットで繋ぐのではなく、Internetのようにモノをつなげていく。会社、組織、ビル、住宅…
・情報処理OS(LINUX)、組込用OS(TRON)
・IoTを実現することで、「世界が人間の入力、調整なしにコンピュータが自動制御、最適な制御を行う」ことに。
・インダストリ4.0で成し遂げようとしていることは、トヨタのJIT、カンバン方式と変わらない。違いは、一企業のクローズされた中か、世界にオープンなのかどうか
・トレーサビリティ機能も「特定の何かのため」ではなく、汎用的にして社会へ貢献していく。電子タグ(ucode)の紹介。課題はコスト負担をどうするか
・IoTの活用は「ヒト対モノ」ではなく「モノ対モノ」に可能性を見出す。オートメーション化された向上。インダストリ4.0はそれを実現するが「製造業」に絞られている
・GEのインダストリアル・インターネットは設備機器の運用・メンテナンスのIoT化。ビッグデータで故障発見前にメンテナンス。ただし特定メーカーに絞られている
・「モノ」だけでなく「場所」にIDをふる。住所ではなくビルの何回会議室
・日本に今後必要な、電子貨幣。各社が複雑化してしまっている。
・2020年以降、日本経済は厳しくなるからこそ、それまでに価値のあるインフラを作り上げなければならない
・個人情報をカードではなくクラウドに保持
・行政データをAPIで利用可能。単なるデータ、PDFでは他の用途へ利用できない
・日本は責任感が強く、失敗を恐れる傾向が強いため、ベストエフォートで成り立つオープンなシステムと相性が悪い。電子タグでも間違った時の責任をどうするのかなどで前へ進まない。ガバナンスをどうしていくかが最大のテーマとなる
・IoTで謳っている理想は全て政府、自治体・民間・個人の連携によって成り立つ。日本の組織が最も苦手とする分野。それに比べて米国は失敗しても、~だから失敗したとして体制を変えて挑戦する
・イノベーションを達成させるには回数が必要 -
Posted by ブクログ
ネタバレThe author is an inventor of TRON, the most prevalent embedded OS. His points of view for real society is absolutely original and convincing. As the title says, he turns an acute eye to the contradictions in this real society - World is imperfect - , dilemmas between science and emotion.
The points are just "We are in imperfect generation. We should keep our own eye on this world."
My favorite quoted points of view are … Please refer to my booklog. -
Posted by ブクログ
坂村教授が時事ネタについての見解をまとめた本。
それぞれ独特で、それでいて的確な考えなのはさすが。
文中でかなりの書籍が引用されていたので、そのまとめ。
SF小説が多いのが坂村教授らしい。
『二つの文化と科学革命』C・P・スノー (みすず書房 1984.11)
『これからの「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル(早川書房 2010.5)
『ダイヤモンド・エイジ』ニール・スティーヴンスン(早川書房 2001.12)
『代替医療のトリック』サイモン・シン(新潮社 2010.1)
『地球幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク(東京創元社 1969.4 他)
『2001年宇宙の旅』アーサー・C・クラーク(早川書房 1993.2)
『宇宙のランデヴー』 アーサー・C・クラーク(早川書房 1985.9)
『楽園の泉』 アーサー・C・クラーク(早川書房 2006.1)
『海底牧場』 アーサー・C・クラーク(早川書房 2006.9)
『渇きの海』 アーサー・C・クラーク(早川書房 2005.7)
『未来のプロフィル』アーサー・C・クラーク(早川書房 1980.2)
『忠誠の誓い』ラリイ・ニーヴン(早川書房 1984) -
Posted by ブクログ
坂村健推奨の近未来SF
著者のアイデアの羅列で小説としての興奮感はいまいち。ただし冒頭のインドの熱波の描写は圧倒される。温暖化対策をなおざりにすると、こんな未来が待っていると思うと怖い。
良かったっと思うアイデア
・南極の氷河の進行を遅れさせるために、氷河の下の水をくみ取る
・貧富の差をなくすために、個人の年収の上限を最低額の10倍に規制する。
・ブロックチェーンを用いてお金の流れを見える化して税金逃れをなくす
・実力行使でダボス会議をのっとる
実現性の説明が足りないと思うアイデア
・狂牛病を流行らせて?牛肉消費を減らす
・ハーフアースプロジェクトで地球の半分を自然に返す
・カーボンコインを発行して環境に良いことにのみお金が回るようにする
ビットコインに価値を見出すならば、カーボンコインも有りかもしれないが、
環境に良いことの判定基準と判定する組織の維持が難しい。ここを掘り下げて欲しかった。
議論が必要なアイデア
・実力行使で環境破壊している企業経営者を脅す
・CO2を排出する飛行機を実力行使で撃墜する