スエカネクミコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
偉人達のクローンの学園物語という設定の面白さにつられて読み始めたものの、ストーリー的には既刊ではあまり魅力を感じることができていなかった。
いつからか惰性で買うようになっていて、そろそろ買うのを止めようかと思っていたのだけど、五巻目となる本書は非常に興味深く面白かった。
アイデンティティは心の内側の問題だとばかりが取り上げられています。でも例えば、目の前に自分とまったく同じ顔、背格好の人間が現れたらどうなるだろう?
きっと混乱して、自分は誰で目の前にいるこいつは誰だと思うはず。そして、自分の見分けがつかずに混乱する他者を見て、更に相手は自分のなにをもって自分を判断していたのだろう -
Posted by ブクログ
漫画の一巻というのはだいたい面白くて二巻でその後の面白さが想像付くものなので、星四つは早急な気がしますが、設定がいいです。歴史上にいる有名人のクローンが在籍する学校、唯一普通の人間である主人公……ここまでは有りがちで惹かれはしたものの買う決断は付かず。先日本屋で試し読みが出来たのでようやく手を伸ばしました。
クローンたちがオリジナルの性格を踏襲しているようでしきれていない感じがいいです。そういう意味では化学的史実的に見て行くとあちこちボロがあると思いますが、私はこのズレがクローンらしさな気がします。オリジナルの存在はあくまで世界設定のため、フレーバーのため、と割り切ればいいのではないかと。各 -
Posted by ブクログ
ついに馬脚を現したか、ってカンジの理事長の本性(…なのか!?)に、背筋がウスラ寒くなりました。怖すぎるくらい壊れてますね。パンドラちゃん、とんだとばっちり…(´Д`;) おかげで、史良もやっぱりクローンだった!? という初っ端の驚愕が薄れてしまいました。ちくしょう。…とはいえ、あの学園に在籍している以上、そうだろうな、とは思ってたんですけどね。神谷先生もアヤシイ動きしてたし。でも、まさかその父さんまでクローンだったとは全く思ってもなかったです。つくづく奥が深いですね、この作品。読んでいくほど、底が見えなくなってくカンジ。先の読めない展開にワクワクします。…つか、ナポレオン! 理事長の衝撃がデカ