スエカネクミコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
偉人達のクローンの学園物語という設定の面白さにつられて読み始めたものの、ストーリー的には既刊ではあまり魅力を感じることができていなかった。
いつからか惰性で買うようになっていて、そろそろ買うのを止めようかと思っていたのだけど、五巻目となる本書は非常に興味深く面白かった。
アイデンティティは心の内側の問題だとばかりが取り上げられています。でも例えば、目の前に自分とまったく同じ顔、背格好の人間が現れたらどうなるだろう?
きっと混乱して、自分は誰で目の前にいるこいつは誰だと思うはず。そして、自分の見分けがつかずに混乱する他者を見て、更に相手は自分のなにをもって自分を判断していたのだろうと思うでしょう。容れ物さえ同じであれば、中身なんて結局どうでもよくて、魂なんてものは実は他人にとってみれば、どうでもいいものなのかもしれない。
また、自分にクローンがいたとしてまったく別の姿をしていたらどうなるのかも興味深い。自分の赤ちゃんのクローンや老人のクローンを前にした時、人間は一体どんな反応をするのだろうか?
アーノルド・シュワルツネッガーの「The 6th Day」という映画を思い出した。内容はうろ覚えだが、久々に見てみたい。 -
Posted by ブクログ
漫画の一巻というのはだいたい面白くて二巻でその後の面白さが想像付くものなので、星四つは早急な気がしますが、設定がいいです。歴史上にいる有名人のクローンが在籍する学校、唯一普通の人間である主人公……ここまでは有りがちで惹かれはしたものの買う決断は付かず。先日本屋で試し読みが出来たのでようやく手を伸ばしました。
クローンたちがオリジナルの性格を踏襲しているようでしきれていない感じがいいです。そういう意味では化学的史実的に見て行くとあちこちボロがあると思いますが、私はこのズレがクローンらしさな気がします。オリジナルの存在はあくまで世界設定のため、フレーバーのため、と割り切ればいいのではないかと。各巻の裏を見る限り、後々ただの戦争漫画になりそうで今からやや憂鬱なのですが、登場人物達の一枚岩でないつかみどころのない心理描写にものすごく期待をしています。何気ない一言の使い方も裏表があって面白い。特にヒトラーの活躍と暢気な史朗が、見ていて気持ち悪くなるくらいよかったです。