あらすじ
偉人クローン達が通うセントクレイオ学園を襲撃した集団のひとりであり、見た目が史良に酷似した男=カイ。そのカイが、自らの青春時代…つまり、前世代クローン達の学園生活を語り始めた。それは、今の学園とほとんど変わらぬ平和な日々。しかし、カイの前にもう一人のカイが現れてから、人間関係に微妙な亀裂が走り始める。そんな中で行われた学術研究発表会。それは、紛う事無く「クローン達のオークション」であった。ヒトラーを始めとして、それぞれ「買い手」が見つかり卒業してゆく生徒達。そして、学園に残されたカイ達を待っていた過酷な運命とは…?
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Posted by ブクログ
この作品はすごいところを平気な顔で横切っていくからおそろしい。
この巻は一言でいえば「衝撃」
現世代クローンが前世代クローンを知る巻。
同じもののコピーって本当に同じもの?物に個性なんてないけど、でもそこに意思があったら?
偉人サイドとカイサイドの対比がそれに対する迷いをより深めるようにできててとにかく悩んだ。秀逸です。
さらに次巻で何故、というところまで語られるのみたいなので心待ちにしておく。
ヒトラーが純粋で眩しくていい子でなみだでる……
前世代のフロイトとナイチンゲールが最高でした。
Posted by ブクログ
サイン会行きたかった・・・(´;ω;`)昔話編へと飛びます。現代から軸がずれるのでちょっと寂しい。なんとなく世界観や話の全体図がみえてくる巻。
Posted by ブクログ
偉人達のクローンの学園物語という設定の面白さにつられて読み始めたものの、ストーリー的には既刊ではあまり魅力を感じることができていなかった。
いつからか惰性で買うようになっていて、そろそろ買うのを止めようかと思っていたのだけど、五巻目となる本書は非常に興味深く面白かった。
アイデンティティは心の内側の問題だとばかりが取り上げられています。でも例えば、目の前に自分とまったく同じ顔、背格好の人間が現れたらどうなるだろう?
きっと混乱して、自分は誰で目の前にいるこいつは誰だと思うはず。そして、自分の見分けがつかずに混乱する他者を見て、更に相手は自分のなにをもって自分を判断していたのだろうと思うでしょう。容れ物さえ同じであれば、中身なんて結局どうでもよくて、魂なんてものは実は他人にとってみれば、どうでもいいものなのかもしれない。
また、自分にクローンがいたとしてまったく別の姿をしていたらどうなるのかも興味深い。自分の赤ちゃんのクローンや老人のクローンを前にした時、人間は一体どんな反応をするのだろうか?
アーノルド・シュワルツネッガーの「The 6th Day」という映画を思い出した。内容はうろ覚えだが、久々に見てみたい。
Posted by ブクログ
「カイ」の頃−−一世代前のクローンたちを描いた巻。実際カイのような状況に置かれたら気が狂うだろうと思うと同時、エリザベスとヒトラーの考えることに切なくなる……。
Posted by ブクログ
この巻は、前世代クローンの過去話。
カイがたくさんいた理由とかは分かりましたけど、クローンだから同じというのは間違いだと思います。双子でも育つ環境が違ったら、性格も変わってくると思いますし。
でも、ちっちゃい現世代クローンたちはかわいかったかも。
Posted by ブクログ
史郎と同じ顔を持つ「カイ」
そして、自分たちより一世代前のクローン達になにがあったのか?
なにが彼らをクローン(自分)殺しへとつき動かすのか?
その謎の序編。
Posted by ブクログ
どのカイがどれなのかわかんなくなってきて頭パーンです☆今の時代にいるカイもどのカイなの?同じクローンでも個体が異なれば中身も変わってくる。とはいえやっぱり漫画ではわかりにくいなぁ…
個人的には前世代に一休はいなかった、というのが気になる。何でいなかったの?伏線なんじゃないの…?