松尾芭蕉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少し前にドナルド・キーン大先生の「百代の過客」を読んだら,おくのほそ道のことが絶賛されていたため,そういえばちゃんと読んだことがないなあ,と思い購入.他社からも色々なバージョンが出ているのだけど,一番詳しそうなものを買ってみた.
いや,松尾芭蕉は天才である.研ぎ澄まされ,かつ繊細な感覚は俳句のみならず,その間をつなぐ散文部分にも発揮され,しかも文章に全く無駄がない.
解説等によれば,芭蕉は草稿を何度も推敲し,際限なく修正を繰り返していたようだ.そのこだわりが紀行文の金字塔ともいえる おくのほそ道 を生み出している.
不勉強で知らなかったのだが,そもそもこの旅の目的は歌枕を巡ることであって,歌枕に到着してそれを目にした芭蕉の感慨が綴られているわけである.しかし上記のように,単なる日記ではなく,場合によっては話の順序を入れ替えることもして,完成度が高められたのが おくのほそ道 である. -
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日本文学研究者のドナルド・キーン氏による英訳がついた『奥の細道』。表紙から読み進めれば日本語版の原文が、裏表紙から読めばキーン氏の翻訳による英語版が読めます。
これを読むまで『奥の細道』が単なる旅先での俳句を集めただけのものではなく、紀行文としてきちんとした文章があり、その中でちょこちょこと俳句が置かれているというものなのだ、ということを知りませんでした。そんな浅学な自分であっても、日本語版を読むと芭蕉の文章の美しさというか、まさに「流麗でさらっと読み進められる」という感覚を味わうことができました。昔の仮名遣いの文章でそれが感じられるというのは、やはり凄いことだと思います。
そんな中で、読んでいて日本語の意味が分からない部分については、英語の方を読むことで理解できたりするのがまた面白い。対訳のメリットを感じることができました。
教養としても娯楽としても、本棚に置いておくメリットは大きいと思います。 -
Posted by ブクログ
本文と巻末の解説のみ読んだ。江戸時代の文章なので、古文の知識がなくても読める。『おくの細道』といえば、書き出しの部分や「兵ども、「最上川、「月と萩、等の句しか知らなかったが、作品全体の流れの中でそれらの句を読むと、いつも以上にグッとくる。何ヶ月にもわたる旅の紀行文であるが、文章は淡々として簡潔で量的にもかなりコンパクト。であるにもかかわらず、読後何だか自分もいい旅をしたような気になるところが、この作品のすごいところなのかもしれない。
あと、芭蕉の旅が、各地の歌枕を自分の目で確認する旅であったことや各地にいる俳句仲間のネットワークに支えられて旅を続けていたことなど、(知っている人には常識なのだろうが、)自分なりに発見があって、よい読書だった。 -
Posted by ブクログ
先ず構成がなかなか良かった。
芭蕉にお供して一緒に東北地方を旅した2人の俳句や日記も読めるのでお得感がある。
本文の冒頭、行く春は、、が最後の、行く秋に、に呼応していると分かって感動。
人生は旅であり、たとえ家と仕事場の往復の生活であったとしても、自らが生きて立っていることがすでに、路は開かれているのだと教えてくれた。
数々の名所や神社仏閣を巡りながら、その土地に暮らす人たちとの温かい交流が書かれている。
そしてその間に詠まれる俳句がまた本当に素晴らしい。土地ごとの美しさや、人の温かさを素直に俳句に封じ込める芭蕉の才能。
美しい絵を見ているような読書だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ源氏、平氏の名前も出てくるし、日本の地理の勉強にもつながる。
俳句って究極の日記だよな。
そこまで言葉を研ぎ澄まし研ぎ澄まし、散歩をする。
素敵な人生だなー!
芭蕉と曾良の旅。泊まるところすら決めていない2500kmの旅。
昔の俳人や歴史上の人物に想いを馳せながら、同じ景色を感じる。とっても贅沢な時間。わたしもこんな旅してみたい。って思った。
地図もついていてよかったし、俳句の説明などよい入門編。原文を読むことはないかもしれないが、芭蕉に影響を受けたまたは与えた人たちと、歴史と照らし合わせながら何度も繰り返し名句への
理解を深めたい作品。
芭蕉が俳句のこういう「さび」の部分を深めた人物だったのね。 -
Posted by ブクログ
昔の優れた人の跡を(そのまま)模倣するのでなく、その人が追求した本質を学び取れ。松尾芭蕉『許六離別詞』
古池や 蛙飛びこむ 水の音(静寂・動・静寂)▼夏草やつわものどもが夢の跡(悠久の自然vs儚い人間)▼閑(しずけ)さや 岩にしみ入る 蝉(せみ)の声(音=動の中に静寂がある)。※立石寺りっしゃくじ、山形▼やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声▼命なり わづかの笠の 下涼み▼この道を 行く人なしに 秋の暮(くれ)▼もの言えば くちびる寒し 秋の風▼木枯しや 竹に隠れて しづまりぬ▼命二つの 中に生きたる さくらかな。松尾芭蕉『奥の細道』1702 みちのく陸奥
松尾芭蕉『野ざらし紀行』
※芭蕉。伊賀の武士。
ひねもす(朝から晩まで)のたり(のどかにゆったり)与謝蕪村
②元禄文化