尾形仂の作品一覧
「尾形仂」の「新版 おくのほそ道 現代語訳/曾良随行日記付き」「芭蕉のこころをよむ 「おくのほそ道」入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
少し前にドナルド・キーン大先生の「百代の過客」を読んだら,おくのほそ道のことが絶賛されていたため,そういえばちゃんと読んだことがないなあ,と思い購入.他社からも色々なバージョンが出ているのだけど,一番詳しそうなものを買ってみた.
いや,松尾芭蕉は天才である.研ぎ澄まされ,かつ繊細な感覚は俳句のみならず,その間をつなぐ散文部分にも発揮され,しかも文章に全く無駄がない.
解説等によれば,芭蕉は草稿を何度も推敲し,際限なく修正を繰り返していたようだ.そのこだわりが紀行文の金字塔ともいえる おくのほそ道 を生み出している.
不勉強で知らなかったのだが,そもそもこの旅の目的は歌枕を巡ることであって,歌枕に到着してそれを目にした芭蕉の感慨が綴られているわけである.しかし上記のように,単なる日記ではなく,場合によっては話の順序を入れ替えることもして,完成度が高められたのが おくのほそ道 である.
Posted by ブクログ
NHK教育でやってた4回シリーズで取り上げられていました。
ちょうどその頃、松島も経由して東北に旅行(といっても、芭蕉の百倍以上のはやさで駆け抜けたわけですが)したこともあって、面白くみていたので、原文にあたる次第。そういえば、ギャグ漫画日和の芭蕉と曾良も結構好きだったりして。
正直、古文はそれほど得意ではなかったので、苦しい部分もありましたが、現代語訳やら、用語、歌枕解説など、きちんとついているので、全部読むというよりは、エッセンスを拾うという感覚で。
テレビの解説は色々目からうろこで、まずは、本作品自体、ノンフィクションの紀行文ではなく、いろいろ、現実から編集が施されたフィクションであるなんてところからもう、全然知りませんでした。そうか、だから、旅程に無理が生じてて(毎日フルマラソンくらい移動してる?)芭蕉=忍者説が生まれたりするわけか、と妙に納得。
そういえば、松島に行ったときに普通に「松島といえば芭蕉の『松島や嗚呼松島や松島や』ですよね」なんて言ってたけど、そんな句は、本作に入ってない(あえて入れなかった)ばかりか、そもそも、芭蕉作ですらない(芭蕉の100年以上あとの狂歌に似たようなのがある)っていうのも結構、驚きました。
「夏草や」の句に現れた無常観と中尊寺金色堂の「廃墟の中に残る金色堂千年の記念して」の「降りのこしてや」の句の対比や七夕をめぐる「文月や六日も常の夜には似ず」、「荒海や佐渡に横たふ天の河」と続く切れ味は、結構感動します。
何回か読み返して、さらに読みこなしてみたいと思える、古典でした。