前田珠子のレビュー一覧

  • イファンの王女
    はじめて自分で購入したコバルト文庫、じゃなかろうか。小学生の頃、塾に通うようになって本屋にいきはじめて、表紙にひかれたのだと思う。そしてきっと、昔からお姫様が好きだったんだと思う…… そういうわけで、子供の頃に書いていたファンタジーっぽい話は前田珠子の影響下にあったんじゃないかな。ずっとずっとあとに...続きを読む
  • 空の呪縛
    「天を支える者」の遙か過去にあった柱神たちの話です。世界観が同じなだけで、全く物語や登場人物は別物です。あちらは恋愛要素が皆無なのに比べ、こちらは恋愛物。
  • トラブル・コンビネーション(下)
    文章が軽くなってきて、少しずつファンタジーにむかない文章になってきたような気が。
    って、これは、SFか。SFか?

    「なんで、ネコの遺伝子をもっているだけで、あんなスゴイ力が…」

    とかは、言ってはいけない?

    「見つからなければ犯罪ではない」

    というのならば、主人公サイドの人たちも、龍サイドの人...続きを読む
  • 破妖の剣3 柘榴の影
    ガンダル・アルスの中心に浮かぶ浮城の結界近く。破妖剣士ラエスリールの前に、突然凄絶なまでの美貌の青年が出現した。問うまでもなく、上級魔性である妖貴であるのは明らか。謎の青年は、ラスに禍々しいまでに赤い柘榴の実を手渡して、消えた。その話を知った護り手・闇主には、いつになく不審の色が走った。そして更に、...続きを読む
  • 破妖の剣5 翡翠の夢1
    一目で好きになった。身を包む炎、深紅と琥珀の瞳、何よりその眼差しが綺麗だった。仲良くなりたい、と生まれて間もない茅菜は思った。「こんにちは」とあくまで呑気に自己紹介した。それが、上級魔性・茅菜とラエスリールとの出会いだった。思いの外、この幼い魔性に懐かれてしまったラエスリールが、騒ぎの種になるだろう...続きを読む
  • 聖石の使徒 其は天秤をかざす者II
    兄を探すため、家を飛び出したソラミイノ。そんな彼女の重荷にならないよう、アラクセイトは必死だった。しかし、正体不明の胸騒ぎにかられ、兄の気配を探っていたソラミイノの邪魔をしてしまう。親友の少女を激怒させた彼女は、困り果てながらも胸騒ぎの原因を彼女なりに考えていた。そこへ異変が生じ、大地から凄まじい『...続きを読む
  • 破妖の剣 外伝5 魂が、引きよせる
    リーヴィは苛立っていた。兄ソルヴァンセスと佳瑠の命懸けの恋。三年前のある事件以来、カラヴィス次期大公絡みの思惑を孕んだ求婚が引きもきらないのである。彩糸の惜しみない愛情さえ彼女を抑えられない。自ずとリーヴィの思いはラス、そして邪羅へと馳せる。時を同じくして異常事態が頻発していた。五人の魅縛師が忽然と...続きを読む
  • 聖石の使徒 蒼の組木箱
    滞納した家賃を大家に払うべく、ファヴランは稼ぎを手に必死に自宅へと向かっていた。だが、間に合ったと思った瞬間、彼の不幸は始まる。ファヴランの帰りを神兵が待ち構えていたのだ。聖石泥棒の汚名を被せられ、彼は神殿へと連行されてしまう。その後、冤罪だと証明はされるが、ファヴランの特異な能力を知る聖石の使徒ら...続きを読む
  • 天を支える者2
    「不幸中の幸いの権化」の異名を持つ少女・ナルレイシア。本に囲まれた静かな生活を望む彼女を、トラブルが次々と襲う!ついには、次代の柱神を見きわめる“選定者”として、王宮に連れてこられてしまう…。そして実際の斎王との対面。スカルトードと離れ、五人の斎王と向かいあったナルレイシアだったが、誰が柱神なのか、...続きを読む
  • 聖石の使徒 其は天秤をかざす者
    黒珊瑚の使徒カーラたちのもと、アラクセイトは親友ソラミイノとともに修行の旅を続けていた。そんなある日、晶花の神殿でソラミイノの行方不明であった兄が帰還したという知らせを受け、一行は彼女の故郷へ向かった。そこで兄と再会したソラミイノは、困惑する。兄の姿は、彼女の記憶にあるまま成長していなかったのだ。そ...続きを読む
  • 聖石の使徒 揺籃の瞳
    祖国にとどまれば災いの種となり、他国にあっては繁栄の源となる。そう予言を受けた紫蘭国の王女エーメンティアは、輿入れのため、翼飛国へと向かう。―輿入れの一団に護衛として参加するセイとイイオーンは、襲いくる賊を連日退けていた。だが、王女をよく思わないイイオーンは、いつしか淡い殺意を抱くようになる。そして...続きを読む
  • ジェスの契約(前編)
    大陸最古にして最強の魔術師「破夜女」の称号を受け継ぐ16歳の少女・瞳輝は、永と名のる青年剣士の訪問をうけた。彼の瞳には深い絶望が秘められ、額には冥界の女王との契約の証「ジェスの刻印」があった。不老不死を強いられるむごい運命の、その目的とは?「不沙山へ案内してくれ。仇敵・魔王を倒す」魔王こそ、瞳輝の母...続きを読む
  • 女神さまのお気の向くまま
    次元壁の彼方から侵入してくる吸血鬼や半獣に手を焼いていた“こちら側”の世界は、ふたりの女神さまの活躍で何とか平穏をたもってきた。ところがこのふたりの女神さま、統括部署の人間たちをキリキリ舞いさせる、強烈な個性の持ち主であり、しかも依巫を得てはじめて力を発揮できる存在だった。なにもわからないまま依巫に...続きを読む
  • 天を支える者3
    天を支える柱神の「選定者」であり、「不幸中の幸いの権化」であるナルレイシアが行方不明になった!ガスカールとスカルトードが奔走した結果、何者かに刃物をつきつけられた格好で馬車に連れ込まれたようなのだが、どうやらそれは次代柱神候補に恋する者の仕業らしく…!?本編、待望の再スタート!また、超絶美形のスカル...続きを読む
  • 聖石の使徒 其は焔をまとう者
    万能の至高神セイトーリによって創造された世界、バルヴァローズ。この世界に生じた瘴気を浄化するために、女神は眠りについた。そして、その眠りを守るため、聖石の使徒は生まれた。―石墨を抱き生まれたアラクセイトは、優秀とはいえない聖石の子供だった。しかし、彼女は副神殿長に呼ばれ、ふたりの珊瑚の使徒と出会う。...続きを読む
  • 破妖の剣6 鬱金の暁闇3
    破妖刀・夢晶結の使い手であるスラヴィエーラは、苛立ちを隠せなかった。紅蓮姫がアーゼンターラに懐いているのに、使い手であるラエスリールは平気な顔でいるからだ。しかも紅蓮姫が惹かれているのは、アーゼンターラではなく、かつてラキスだったときの人間の魂と、幾ばくかの記憶にであった。つまり、ラキスとは意志の疎...続きを読む
  • 聖石の使徒 其は水に遊ぶ者II
    アラクセイトたちが、強制的に留まることになった翠濫。砂漠に隣接したそこは、本来なら滅びるはずの街であった。だが、街は在る。カンラタールの息子、ファーリィンを犠牲にすることで―。アラクセイトたちが街に来てから、翠濫では火事が頻発していた。どこか悪意を感じるそれに、彼女たちは慎重な行動を余儀なくされる。...続きを読む
  • 天を支える者 古戀唄3
    「クランの父君がルーシアルの柱神さま!?」突如クランクレイアの出生の秘密が明らかになり、動揺を隠せないアマンシール。兄妹のような絆をゆっくり育ててきた二人だったが、途端に周囲がそれを許さなくなる。さらに、柱神さまの縁故者という謎の青年、ギスカリールがアマンシールに接近してきて。世界が急変しようとする...続きを読む
  • トラブル・コンビネーション(下)
    茅野研究所から脱出を図る克巳とマイは、白木都の執拗な追撃に、ピンチにおちいっていた。逃亡の途中、カリが捕らわれている再生槽を見つけた克巳たちだったが、目前に追手が迫っている。だがその時、眠っているはずのカリの目が見開かれた。意識を取り戻したカリは、力を解放し、爆弾のような衝撃で追手の男たちを吹き飛ば...続きを読む
  • 破妖の剣 外伝3 忘れえぬ夏
    大きすぎる悲しみが故に、周囲との関わりを拒絶する少女―ラエスリール。その頑さが浮城という組織の中での彼女の存在を、許さざるものにしつつあった。そんなラスの心を癒すべく、セスランとサティンは温泉町の外れにある山荘を訪れる。だが、そこには彼らの訪問を快く思わない妖貴梛薙が邪な罠を用意していた。ラエスリー...続きを読む