小宮輝之のレビュー一覧
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上野動物園の園長を務めあげた著者から見た動物園のいろんな取り組みや動物たちとの奮闘や楽しみや日常。
こういう現場の方の記録を読むと、大好きな動物の事を日々考える現場にいらっしゃる事が羨ましくなるなぁ(^^)。
井の頭公園から鯉がいなくなったほんとの理由。
矢ガモの捕獲劇。
ウサギって飛び跳ねるのが好きなわけじゃないんだ?!
花形動物ではない地味な動物たちの日々の暮らし。
動物を愛し、現実を見つめ、未来を創っていこうとする動物園のスタッフのかたがた。
大好きな動物が死ぬのを見るのが嫌だから…と動物の仕事を選ばなかった私は後悔しかないなぁ〜。
動物好きには知識としても楽しい本。
動物園に行きたく -
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ネタバレ[ 内容 ]
明治五年、湯島の展覧場にオオサンショウウオなどが展示されて以来、140年の歴史を持つ上野動物園。
明治期には、ニホンオオカミやトキが飼われ、徳川慶喜がナポレオン三世からもらったウマも暮らしていた。
戦中には猛獣殺害という悲劇もあったが、いまでは飼育種数では世界有数の動物園に育ち、教育・環境保全などでも重要な役割を担っている。
園長自身が激動の歴史を、代表的な動物たちのエピソードとともに案内する。
[ 目次 ]
第1章 開園前後
第2章 宮内省の動物園
第3章 東京市の動物園に
第4章 平和の回復
第5章 復興から発展へ
第6章 新たな百年、そして二一世紀へ
第7章 上野動物園の -
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きれいな写真が多く、鳥の生態について理解を深めてくれる1冊。
でも、時々、説明が日本語的に読みにくかったり、写真とその説明とが結びつかなかったりする箇所が少しあります。
例えば、カケスが、哺乳類の肉を食べてるように見える写真のところに、果実や種子を食べる、と記載があり、違和感を覚えました。
この「おもしろふしぎ鳥類学の世界」シリーズのうち、
『鳥のなかま&分類・系統図鑑』は割と気に入っていて、よく参照するのですが、それでも、
ツバメが「ツバメ目」と誤って記載されている箇所があって、気になっています。
(正しくは「スズメ目」)
そのため、このシリーズを読むときは、
他の図鑑なども適宜参照し -
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「ホーホケキョ」と声がしたから梅の木を見上げたらメジロが梅の花の密を吸っていて、静かに見回していたら満天星躑躅の生け垣の密集した枝の中をグレーのウグイスが素早く動いていたのを見たことがあります。
ずーと、腑に落ちないことを解決できて良かったです。
「鴬餅」がなぜメジロ色なのか
花札の「梅に鶯」が、なぜメジロ色なのか。
豊臣秀吉が鴬餅の命名をした時のきな粉は、本来の鶯色に近い褐色で、鮮やかな緑色ではありません。
青きな粉のメーカーさんが工夫を重ねきれいな緑色をした青きな粉ができて、その青きな粉を使った鴬餅が主流になって、
うぐいす色のイメージの変化に拍車がかかったのです。
花札の「梅に鶯」 -
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<目次>
第1章 飼育係の仕事(多摩動物公園飼育係時代)
第2章 飼育係長の仕事(上野動物園・井の頭自然文化園飼育係長時代)
第3章 飼育課長の仕事(多摩動物公園・上野動物園飼育課長時代)
第4章 園長の仕事(上野動物園園長時代)
<内容>
ビジネスにするか、自然科学にするか迷った。一応、著者の動物園の仕事を回想録のようにしたもの。なので、「動物園ではたらく」というタイトル通りのところもあるが、一方で従来の「珍しい生き物を陳列する」「可愛らしく見えるように餌付けする」「芸を仕込む」という動物園は過去のもので、「種の保存」であったり、「域外保全」であったり、動物園の仕事が増えたというか -
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「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」は情熱の芸術家・岡本太郎
だが、「動物にだって昆虫にだって表情があってもいいじゃないか」が
本書である。
表紙カバーに掲載された写真だけでも十分楽しめるのだが、各ページの
写真はひとつひとつが面白くて飽きずに眺められる。
特に好きなのは死んだふりをしているヨーロッパヤマカガシ。このまま
ホルマリン漬けになっていても違和感がないくらい見事に死んでいる。笑。
水族館や動物園は好きなので幾度も足を運ぶのだが、これほどつくづく
と生き物の表情を観察したことはなかった。あくびをするライオンにつら
れてあくびをしたことはあるけれど。
ただね、写真につけられ