山崎亮のレビュー一覧

  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    コミュニケーションのアーキテクチュアを設計する。
    「何を目的として」「誰のために」「どうやって」、それぞれについての二人の意見、主張、哲学が悉く異なっているのに、何か共通するものを感じるのは何故なのか。

    同じことを繰り返したり、言い換えたり、アプローチを変えてみたり、テーマをスライドさせたり、何というか・・・小賢しい印象が強いです。

    二人が歩み寄ろうとしているからこそ、そうなってしまうのでしょうか。

    最もしっくりきたのは「物語性」を重視するという点において、二人が楽しみながらそれぞれの仕事をしているし、また建築家やデザイナーは、その部分をこそ語る熱意・技術を持つべきであるというところ。

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    2013年03月21日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    ネタバレ

    経済学のうわべ、一般論だけをなぞっただけではわからない、
    数字の意味や統計のからくり、そして現実との擦り合わせ。

    今後、日本の地域社会を考える上で、
    地域経済、国の成長、地域の成長やストックについてどのように捉えるべきか、
    今後20年の課題として何を考えるべきか、
    何を指標としたどのような地域づくり、社会づくり、国づくりを目指すべきか。



    一つ確かなのは、
    確固とした指標やものさしも、あるわけではないということです。
    地域が抱える問題はそれぞれだし、
    今後の日本の未来だって誰かが正確に占えるわけではないのですから。
    良い本です。

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    2013年03月15日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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     金持ちはそれだけで幸せか?そんなんではないと思い始めた僕。お金は確かに必要さ。でもぼくは必要な分の少し多めにあればいいと思うんだ。必要以上の銭を稼ぐためにあくせく働くよりも、持っているお金を使ってみんなで楽しく生きていった方がいいんじゃないかな。

     という仕事を実践している山崎さんが街づくりで関わった地域の人たちの生き方に、経済学者の藻谷さんがコメントをつけてわかりやすく山崎さんの思考に迫ります。

     読んでください。

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    2013年01月19日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    コミュニティから建築へと進んだ藤村さん、建築からコミュニティへ進んだ山崎さんの、つくることと、つくらないことについての対談集。
    学生の頃、有名建築家の設計した建物を見に行き「建築を勉強してるんです」と言うと、たいていそこで働く方が建物の使い心地などを話してくれた。学生だという気安さからか、建物の悪口も多かった。いくら形がカッコ良くても、使う人たちが不便ならば、その建物は存在する意味があるのだろうか?というようなことを考えていたような記憶がある。本書を読んで、その頃のことを思い出した。
    すでに建物を建てれば地域の課題が解決できる時代ではないし、公共建築の数は減る一方だ。建築家は、つくらない世の中

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    2012年10月18日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    人って比較しないと生きられないのかなあと 思った。
    国の経済成長が 去年より劣っていても、
    個人個人の幸福度が、去年より高まっていれば、いいんだよね。
    でも、やっぱり昨年比で経済が縮小しましたとかいうニュースみると、
    不幸感ただよるし、 んー。。。 
    もっと、自分のやっていることに自信を持っていこう
    上記のような感想がでる、そんな本

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    2012年10月17日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    社会の「財」の捉え方。
    フローとストックの総体で評価すると言う事。
    グローバリズムと自由化を「僭称」する新自由主義者へのリージョナルな世界からのカウンターとし実践の可能性。
    手をつなぐべきは誰なのか。
    闘いの思考にはかかせない視点を含んだ良書。

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    2012年09月18日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    ネタバレ

    自分がいわゆる地方出身、現在都市部に住んでいるので、今後の人生を考えさせられる一冊でした。


    都市部にはおもしろい事が多数ある反面、暮らしにくい部分も多々あり、今後今以上に地方が発展し、日本に多様性が生まれ、おもろい国になるチャンスがあるのかなと、明るい未来を想像したくなる一冊でした。

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    2012年09月04日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    地域のコミュニティデザインをしている山崎亮と、藻谷浩介の対談。

    経済成長し続けないと、果たして幸せになれないのでしょうか??
    地域には経済の数字に表れない豊かさやストックがある、と言うことを、一つづつ数字を見ながら丁寧に説明してくれます。

    隠岐の島の高校留学などかなり魅力的です。行くのは子どもだけど・・。

    日本が老人的鬱の論調に包まれている中、前向きになれる爽やかな一冊でした。

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    2012年08月20日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    集合財として、まちを捉えた場合、まちが地域の人々に与える機能は何だろうか?そのまちに住むことで、幸福をどう感じるのだろうか。

    良く使われる言葉「地域活性化」は=経済成長(経済効果)である、という既成概念は、多くの方が持っている。

    そもそも論として「地域活性化」とは何ぞや?

    その定義は曖昧で、学者も含め、自分の展開するロジックの中で、都度定義付けされ使われているのが現状である。

    という難しい話はおいといて、経済成長無しでも私たちは幸せなんだという考え方を示している本。

    根底には、まちが持っているストックがあるから、成り立っているのだが…

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    2012年08月16日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    タイトルの件はまさに誰もが疑問に思うところ。
    まして建築なんかやっていたら、やれ都市間競争だ、再開発だ、とそういうものばかりに晒され、「ホントにそれ正しいの?」と思いつつ、「仕事だから仕方ないじゃん・・・。」と。まあそういう忸怩たる思いはあるわけです。

    この本を読んでいて思ったのは、結局のところ地域ごとにいろいろな目標や考え方があっていいのだということ。
    グローバルな競争に乗る(経済成長をめざす)のは、東京、大阪の2都市くらいでいいわけで、日本全体がそれをめざす必要は全くない。
    その他大勢は、金儲けではなく、多様な儲けでみんながハッピーに暮らせるようになればいい。
    多様な儲けとは、美味いもの

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    2012年08月11日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    気鋭の経済学者とコミニュケーションデザイナーの「地域の豊かさ」を通して、「これからの経済と豊かさ、お金」を問う対談。
    ともに現役で地域に関わる2人の対談なので、実感を伴った考察や提言が並ぶ。藻谷氏の物議を醸す辛辣さもここでは影を潜め、明るいトーンで「自給自足の豊かさ」「バブルまでため込んだ日本の物的、文化的ストックの価値」を語り、未来の希望を肯定的に語る。
    明るい気分になるし、自分でも未来を考えたくなる内容だが、少し物足りないのは、やはり地方や高齢化とは切り離せない医療に関する話題が出なかった事。
    次に同じ筆者の論を読む時には是非そこんとこ期待したい。

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    2012年08月10日
  • 藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

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    都市部では地縁型コミュニティーではなくてテーマ型コミュニティー作りを進めること。これ、なんとなくもやもやしてた自分としてはスッキリした。

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    2012年07月23日
  • ふるさとを元気にする仕事

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    特徴的な街作りをすれば、それを気に入って移住する人もでてくる。10年後はどう変わってるかな。

    コミュニティデザイナーの仕事は、営業、企画、現地調査、ワークショップ運営、計画策定、各種デザイン、報告書作成など。外注するとしたら、営業マン、プランナー、リサーチャー、ワークショップファシリテーター、コピーライター、グラフィックデザイナー、カメラマンなど。大変。

    しがらみが嫌で田舎をでていく人が多いのに、務めをはたす若者が田舎にくるのかな。務めを我慢してでも価値がある街作りって難しい。田舎も欲しいのは若者で、老後移住はやめてほしいらしい。今は都会の各企業が若者獲得競争をしてるから、これからはなかな

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    2024年12月13日
  • コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる

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    自分の生まれ育った街の事を、良いところ悪いところ、この先数十年どの様にしたいか、そしてそうなるにはどんな課題があって、解決するには誰が必要か。大学時代までしかその街では暮らしていないから、凡そ同世代の未熟な人間の1人として、「我が街どうすべきか」などという考え方は持ち合わせていなかった。ただ、当時は田んぼと畑と深い森、その先には河童でも出てきそうな沼地が続く様な風景だったから、今になって考えると、だいぶおどろおどろしく無茶な場所で育って来たと感じる。現代の小学生なら絶対に陽が落ちたら怖くて学校から1人では帰れない様な田舎だった。今の時代から見たら、安全性とか治安(実際に通学路は変質者が多く出た

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    2024年09月15日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    コミュニティデザイナー・山崎亮さんと建築家・藤村龍二さんの対談で構成される本である。
    お二人とも建築業界の方なのだが読み進めるほど福祉の視点から学ぶことがたくさんあり、今回はそれを簡単にまとめる

    ●多様な要素を統合してビジョンを描く
     ものをつくれば売れた時代は終わり、今は「作る」「造る」のではなく「創る」時代。そんな時代に前者を専門としてきた建築家(アーキテクト)は何ができるのか。山崎さんはこう述べる

    テクネ―に、設備や法規や予算を代入して、それらを一つに美しく統合(アーク)していく職能が建築家だと言われてきました。アーキテクトだと言われてきました。しかし、これからはものが建たない時代に

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    2023年02月01日
  • ふるさとを元気にする仕事

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    感想
    地域コミュニケーションのイノベーション。コロナによる人口流入という急進。これから求められるのは集まった人が自ら考え動いて起こす漸進。

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    2022年10月21日
  • コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる

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    コンサルティングの仕事をする中で、発注部門の人はさすがにやる気あるのだが、後から参加をお願いした人たちがどうにも主体者意識がないということがあり、不特定多数を巻き込む地域のコミュニティデザインの考え方が応用できないかと購読。さすがにちょっと違ったかなという印象で、自分の目的に照らして★3つ。

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    2022年10月19日
  • コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる

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    コミュニティデザイナーの行動特性や素質について山崎亮さんならではの視点で分析されていた。
    不確定要素をいかに楽しんでいくか、地域との関わり方を模索する人がいたら新しい発見になりそうな一冊

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    2022年07月23日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    NHK Eテレで放送されていた『ニッポンのジレンマ』
    2013年3月に放送された回の未公開部分を含めた書籍化。

    この番組を知ったときには、もう後半戦というか、残り回数が少なくなっていて。
    もっと早く知りたかった番組でした。

    一度だけ番組の公開収録にも行きましたが、本当に楽しくて有意義な時間で。
    盛り上がる議論というのは、聞いていてとてもおもしろいです。
    もっと続いてほしかったなぁ。

    本書は「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦会議」の2回をまとめたもの。
    当時は東日本大震災の後ということですが、この時の議論が今どこまで実現されているのか。
    そんな風に見てもおもしろかったです。

    難しい

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    2021年07月15日
  • コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる

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    コミュニティデザインの第一人者によるFAQ集。
    コミュニティデザインって定義が難しいけど、そんなことを仕事にできたら楽しいだろうなと思う。よくある質問への回答的な本だからだろうか……つまり質問者の質問が深くないからだろうか、いまひとつ踏み込んでいない印象。何だかワークショップファシリテーションのノウハウにだいぶ紙幅が割かれている感じがするんだけど、それがコミュニティデザインってことなの?

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    2020年06月27日