山崎亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ地方から都会へと人口が流入していく昨今、
人口が減り高齢化がすすむ〝ふるさと〟に
活気を取り戻すためのコミュニティデザインという
仕事についての入門書です。
地方を活性化させるためのコミュニティデザインは、
そこに住むひとびとの参加があってこそやっとできるものらしい。
ただのお客さん状態から参加者状態に、というのだけれど、
それでもまだfastなやり方だとぼくは思うんです。
お客さん状態から参加者状態への途上の段階を一段、
踏んだほうがいいのではないかな、と。
というのも、
ぼくみたいな人見知りなタイプからすれば、
いきなり参加者になってアイデアをだしたり目標を共有したりせよ、
とされるの -
Posted by ブクログ
人と地域とのつながりを生む事を生業とする著者は、これをコミュニティデザインと呼称して活動している。
本書の内容とは少し逸れて、かなり個人的な話になるけれど、読みながら、学生時代に深く関わっていた学生団体での活動を思い出していた。
「デザインとは何か。見た目が良いものを作る事ではなく、人の意識・無意識のところに働きかける何かしらの場や物や仕組みを仕掛ける事だと思う。」とか、
「コミュニティとは何か。完全にフラットな組織はあり得ないが、ワンマンであってもならない。」
「楽しめなければ意味が無いけれどビジネスとして成り立たなければならない。」
「イベントやワークショップなどの場に集まりたがらない -
Posted by ブクログ
とても読みやすく、コミュニティデザインの仕事が何たるかを書いてある本。
コミュニティデザインについてWhat、Why、Howについて書かれているため、イメージがしやすい。
Studio-Lについても触れられている。
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■地方の繋がりの衰退
つながりとしがらみのあるコミュニティから、仕事の専門化と分担により、つながりが希薄化した。
しかし行政の弱体化などにより、昔の様につながりが必要となって来た。
■街が寂しくなった理由
・地縁型コミュニティ:自治会や町内会などの地域密着型。
こちらのコミュニティの衰退により、屋外(公共スペース)の活動が少なくなり、街の活気がなくなった。
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Posted by ブクログ
2012年7月7日に出た。
このタイミングは、いま思うとなかなか意味深長かも。
2011年3月11日の東日本大震災と
2013年8月の『里山資本主義』の間にあたる。
藻谷浩介が、『デフレの正体』(2010年)を出して
ベストセラーとなった。
独特の人口論で、なぜ消費が延びないかを謎解いた。
なんのことはない、消費したくとも若い働き盛りの世代に余裕がないからで、その機会を奪い取っているのが団塊世代という仕組み。
そして震災。
ここから考え方が大きく変わった。
お金で買えないものへの価値。
普通に家に帰って、普通に家族と語らってという暮らしの尊さに気付いた。
山崎亮が『コミュニティーデザイン -
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Posted by ブクログ
なんとなく、わかったようなわからないような結論の本。もちろん、藻谷さんは、経済成長がなくたって幸せになるといったような感じで話している。
自分だったらこう説明する。
経済成長の前提のGNPというのは、技術的な微妙な差を無視すれば、国民のその年の所得合計額。
この所得合計額というのが、日本は生産年齢人口が減少するというマイナス要因、イノベーションが起こりにくくなっていることなど、かなり深刻な理由で伸びなくなっている。これを無視してのばそうとしてもかなり難しい。
その中で、所得を維持し、もしかしたらマクロでは微減する中で、これまで先輩、自分たちがつちかったストックを活かして、幸せ