鳥羽亮のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
実業之日本文庫創刊で新シリーズ~弘化年間,非役の二百石の旗本24歳の青井市之介は飲み屋からの帰りに斬り合いを見かけたが,関わりを避けた。同門の目付・糸川はお納戸衆の有馬と供が斬殺され,喉が横一文字に切り裂かれたと伝え,特異な剣捌きから糸口を探ろうと誘われた。伯父は目付で剣術の腕を活かせと指示してきた。小人目付の佐々野が同様の手口で殺され,糸川も襲われ,大奥にも出入りしている室町の呉服商・筒井屋の番頭も殺された。横川という剣客が横雲という秘剣を使う。御納戸頭に出世しようという多賀が黒幕として浮かび上がり,将軍が下賜する時服を五分ほど水増しして納品し,上がりは多賀が吸い上げて幕閣への賄賂として遣わ