戸塚啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
時代は戦術論全盛である。
日本のサッカーファンは戦術を好んで議論し、メディアでは布陣のトレンドが度々とりあげられる。
だが、戦術は選手のコンディションにとどまらず、ピッチや気象条件などの外的要因からも影響を受ける、繊細で脆いものだ。
そもそもサッカーとは、相手の長所を潰し合うものであり、チーム戦術や選手個人の技術に頼っていたら、どこかで破綻が生じる。
それは、今まで国際舞台で日本サッカーが繰り返してきた過ちを見れば明らかだ。
本書は、インタビューを行なったブラジル人選手の多くが、「日本人にはマリーシアが足りない」と語る、その「マリーシア」の本当の意味に迫る。
そして、日本が世界で勝つために、「マリーシア」を身につけることが必要不可欠であることを提言する。
[ 目次 ]
第1章 マリーシアとはなにか?カカが問いかけたもの
第2章 賢さが勝敗を決める
第3章 いつも正直者ではいけない
第4章 ボールの行方はマリーシアとともに
第5章 知性と創造性
第6章 ジーコはなぜ怒ったのか
第7章 マリーシアはブラジルの「産業」
第8章 日本人よ、リスクを冒せ!
第9章 駆け引きの先に「楽しみ」がある
第10章 マリーシアを持った日本人は誰か?
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
「ベンゲル・ノート」
中西哲生は、名古屋グランパス選手時代に、ベンゲル監督のトレーニングメニュー、ミーティングでの発言などを一冊のノートにメモしていた。
2018年4月20日、ついにその時はやってきた。イングランドの名門アーセナルは、1996年10月1日から長期にわたってチームを指揮してきたアーセン・ベンゲル監督が今シーズン終了をもって退任することを正式に発表した。約21年と半年。ファーガソンに続く長期政権。色々あったベンゲルのアーセナル。。。
ベンゲルが、モナコを経てJリーグ創世記のグランパスを指揮していたのは周知の事実。当時のグランパスは、リネカーが在籍していたり、小倉が新人だったり、ストイコビッチが健在だったり、平野孝もいたりとメンツは派手だが、イマイチ勝てないチーム。
そんな時、日本では無名のフランス人が舞い降りた。しかも、マネジメントまで関わりたいという要望付きで。当時は、監督と言えば、選手の主流と同じくブラジル人が信頼されており、欧州出身監督は、厳しい成績を残していたから、尚のことグランパスは大丈夫か?となっていたんだろう。しかし、1人喜ぶ選手がいた。ストイコビッチである。彼は中西に「凄い監督がくる。もうグランパスは大丈夫だ」と嬉々として話したそうだ。実際にベンゲルが就任してからじわじわとグランパスは順位を上げていく。
本書のポイントは、①サッカージャーナリスト戸塚氏によるジャーナル的な章と②中西氏によるグランパスの選手視点による章で構成されている点である。特に②は、金はあるが使わないスポンサートヨタによるイケてないチームであるグランパスがどう変わっていったのかを外の我々に伝える意味ではとても新鮮である。
例えば、ベンゲルは、コートを大体4種類のカテゴライズの下、目的に合わせた練習を組んでいたとかコーチを全面的に信頼していたとか、もちろん、ベンゲルの名を冠した著者を出すくらいだから悪いことは必要最低限書かないものだろうけど、兎にも角にも“アーセン、GOOD”と言っちゃうことばかりなのである。確かに、ベンゲルって名将の前に人格者ってイメージがまず来る。少なくとも内面で言ったらハリルよりは、日本に馴染みやすそうなイメージですけどね。
更に、その日のトレーニングを時間毎に記載し、何をトレーニングしたか、ベンゲルは何を選手に話したか等、思っていた以上に細かめに記載されている点もポイント。しっかりメモっていないと再現出来ないことを考えると、当時の中西氏の努力が垣間見える。
そして驚きなのは、グランパスを離れ、アーセナルに降り立ったベンゲルが実践していたトレーニングは、グランパス時代と同じであったということ。そもそも、中西氏との約束を果たし(しかも4年後)、アーセナルで再開し、平野孝とトレーニングにも参加させる辺りも凄いのだが、そこで実践していたトレーニングが彼らが馴染んでいたそれであったというのは、首尾一貫した監督だったのだなと感じますね。それと同時に、あのアーセナルでも実践するトレーニングだったという点も驚きではないでしょうか。
それから数十年たった今、ベンゲルはアーセナルを去りますが、監督引退はしない模様。イニエスタのヴィッセル入団か?の報道も盛り上がりを見せる中、ベンゲルが日本代表やJの監督にでもなってくれれば更にインパクトがあるのですが、それはさすがにないだろうかw -
Posted by ブクログ
レアルマドリッドvsアントラーズのクラブワールドカップ決勝の試合中継が最近の日本代表戦を上回るような視聴率を取って終わった2016年の日本サッカー。イタリア代表よりACミランのことが大切というミラニスタのような存在がJリーグにも代々続いていく可能性を感じました。それはジーコの巻いた種を鹿島の強化担当者が25年間一貫して育てて来たという継続性の結果だとの論評を読んだことがあります。そういう一貫したサッカーを「湘南スタイル」として積み重ねていこうとしているベルマーレ湘南の挑戦の物語。出てくる人、みんな熱いです。曺貴裁監督体制6年目の今年はJ2での戦いになりますが「湘南スタイル」はどう続いていくのでしょうか?それはバルサのサッカーのようにJから生まれた魅力あるサッカー文化になっていくのでしょうか?注目です。
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Posted by ブクログ
著者がイタリアのW杯を終えたザッケローニに直接取材し、W杯でのそれぞれの試合について、あのような采配をなぜしたのか指揮官に直接尋ねている。指宿のコンディショニングの失敗ということが通説になりつつあるが、日本人のメンタリティである勇気のなさ、相手をリスペクトしすぎることに問題があるのかもしれない。
インテンシスタのあるサッカーをするためには、日本代表が海外でアウェイの戦いを経る中で、自分の立ち位置を少しずつ感じていくことしか、本当の意味での強化はできないのかもしれない。
全てをザッケローニに同意することはできないが、ある部分は共感や今後の強化について考えさせられることが多かった。 -
Posted by ブクログ
2011年のベガルタ仙台に密着。
手倉森監督の熱い想いと、それに応える選手たち の姿に共感(^-^)v。
震災から立ち上がろうと……、
復興へのシンボルになろうと……、
被災各県の皆の心の希望になろうと努めた選手のほとんどが、実は東北出身者ではないという事実。
そんな彼らを、岩手出身の監督が“東北人の想い”を胸にまとめ上げていく過程が格好良い。
……けれど、せっかくベガルタをずうっと追いか けたのならば、シーズン終了までを描いて欲し かった。 “残り4節”の時点でおしまいって…ちょっと中 途半端。あと2ヶ月、出版を待てなかったものだ ろうか?と……。
★3つ、7ポイント。
2013.08.26.了。図。