戸塚啓のレビュー一覧

  • 不動の絆 ベガルタ仙台と手倉森監督の思い
    2011年、東日本大震災の被害を受けながらも宮城、東北のために戦い、当時チーム史上最高となるJ1リーグ4位となったベガルタ仙台のシーズンを、手倉森誠監督の言葉を中心に綴ったノンフィクション。
    インタビューが主なので、8年ぶりに読み返してみると、自分の視点も変わり、この本の印象に残る部分も変わった気が...続きを読む
  • マリーシア~〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする~
    日本語では”狡猾”や”狡賢さ”と訳されるポルトガル語「マリーシア」。日本では忌み嫌われやすい意味ではあるが、サッカーにとっては切っても切り離せない技術であり戦略であり、サッカーを構成する大事な一部である。
    日本人に足りない部分でもあるこの「マリーシア」について、さまざまな立場の目線で考察しています。...続きを読む
  • 僕らはつよくなりたい 東北高校野球部 震災の中のセンバツ
    地震発生からたったの9日で甲子園にやってきた宮城県代表・東北高校。
    被災、避難所での現実、そして甲子園での生活・マスコミ対応を通して、「自分たちは野球をやってもいいのだろうか?」という葛藤を乗り越えていく(あるいは、自分なりの折り合いのつけ方を模索していく)選手たちの姿に胸を打たれた。

    震災から1...続きを読む
  • 不動の絆 ベガルタ仙台と手倉森監督の思い
    お腹をすかせた人に食べ物を分け与える。寒さに震える人に毛布を送る。
    それと同じように、打ちひしがれた人に勇気を与える一つの手段として、改めてスポーツの持つ力を知った。

    私はごく一般的なレベルでしかサッカーを知らないけれど、人々に夢や勇気を与えるプロたちの記録として読んでも非常に興味深い。
  • ベンゲル・ノート
    最初の中西と平野がアーセナルの練習場を訪れるシーンが面白い。
    練習ノートを読んでいると、当時の名古屋のサッカーが思い出される。
  • マリーシア~〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする~
    単なるサッカー論にとどまらず文化論、社会論としても読みごたえがあり、極めておすすめである。味付けを変えればビジネス自己啓発書にも仕立てられそうな本だった。
  • マリーシア~〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする~
    戸塚さんの著書。

    個人的にはマリーシアっていう単語は知らなかったけど、これを読んで色々考えさせてもらった。
    日本で言う「マリーシア」は狡賢いイメージだけれど、ブラジルやドイツの人には、もっとポジティブなイメージで捉えられているようだ。

    民放のスポンサー主義や、協会の資金稼ぎによる試合の放映が日常...続きを読む
  • マリーシア~〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする~
    マリーシアと言うと「ズルイ」と言うイメージがあって、否定的に捉えている人は多いはず。
    もちろん自分もそうだった。

    でも実際は違うんだよねって一冊。

    マリーシアは賢さ。
    マリーシアはクリエイティブ。
    そしてマリーシアが日本サッカーのレベルを向上させる。

    Jのブラジル人の話が多く登場します。
    とり...続きを読む
  • マリーシア~〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする~
    「マリーシア」と漫然と語られているものの正体を、ブラジル人選手へのインタビューなどを通して明かしていっています。
    たしかに日本人選手はバカ正直な面はありますが、それは「そこまでしてまで勝つのはダサイ」みたいな空気がそこにはあるような気がします。
    ちなみに、私はマリーシアなプレーは大変得意です、どうで...続きを読む
  • ベンゲル・ノート
    選手たちにサッカーを語るという監督としての基本的な仕事をシンプルかつ深遠に行うということ。ベンゲルはそれを高度なレベルで行っている。人に伝えるということについてとても示唆的な内容だった。
  • 必ず、愛は勝つ! 車イスサッカー監督 羽中田昌の挑戦
    この本を読むのに半年ぐらいかかった。
    トイレに置いておき、気分が向いたら読む。

    本好きな私がなぜこんなに時間がかかったかというと、たぶん、3つ。
    サッカーという興味のない話だったから。
    専門用語が入ってくるから。
    文章が面白くない部分が多かったから。

    でも全体を通すと暖かい、羽中田昌さんという人...続きを読む
  • 低予算でもなぜ強い?~湘南ベルマーレと日本サッカーの現在地~
    この本が書かれたあとにベルマーレはまたもやJ2へ降格したわけで、タイトルの「なぜ強い?」には若干違和感があります。だけど、予算が潤沢なように見えるのになかなか勝てないチームがある中で、ベルマーレはもう一度J1に昇格しました。これからのベルマーレに注目していきたいと思います。
  • 必ず、愛は勝つ! 車イスサッカー監督 羽中田昌の挑戦
    「自分が諦めなければ夢は逃げない」
    羽中田が言うからこそ説得力がある。きっと気持ちはグラウンドを走り回っていた高校生のままなんじゃないかな。いやもっとピュアになっているのかも。ボールを蹴れなくてもサッカーのそばにいたいというのは本当に好きに違いない。そして自分に対して真っ直ぐだ。嘘は言えない人なんだ...続きを読む
  • 結果を出し続ける~フィジカルトレーナーの仕事~
    母校の箱根駅伝三連覇、大学駅伝三冠に導いてくださったフィジカルトレーナーの話です。
    母校の好成績は、この人の"熱さ"があったおかげだと痛感しました。
  • 惨敗の理由
    足りなかった「勇気」。
    戦術でもフィジカルでもなく。
    僕も同じように感じた疑問。
    だが考えてみると納得した。勇気。それは経験に裏打ちされた覚悟。「勝者のメンタリティ」も同義だと思う。
    それの獲得には、甘えの余地のない場で闘いの蓄積しかない。それが文化になる。その文化が世界との差。
    文化の違いといわれ...続きを読む
  • 低予算でもなぜ強い?~湘南ベルマーレと日本サッカーの現在地~
    サッカーだけじゃなく、社会貢献活動やサッカー以外のスポーツにも活動の幅を広げている湘南ベルマーレ。サッカーチームは予算ありきで動くところもあるけれど、潤沢な資金があるチームばかりじゃない。低予算のベルマーレがどのような活動をしているのか、勝つためにどのような努力をしているのかよく分かる1冊です。
  • 不動の絆 ベガルタ仙台と手倉森監督の思い
    ジュビロJ1時代の好敵手であり

    男気太田吉彰の在籍したチーム。



    あの震災があった2011年のベガルタ仙台の戦いの軌跡を追った本ですが

    この本を読むとさらに仙台や手倉森監督の熱さを感じます。



    人情に熱く、それでいて戦略家であり、

    さらにどんなことも自分の経験として積み上げられる素敵な...続きを読む
  • ベンゲル・ノート
    一番の本質は、2章のベンゲルが指揮した名古屋での、練習等を記した中西氏の記録。練習をロジックを組み立てていることなどがよくわかる。

    序章は中西氏がベンゲルに再開する時の話であり、1章はライターとしての戸塚氏のベンゲル名古屋が当時どう見えたのか、3章はアーセナルでの様子を書いてある。

    2002年の...続きを読む
  • 不動の絆 ベガルタ仙台と手倉森監督の思い
    2011年の震災から始まり、復興のシンボルとしてベガルタ仙台がたどった道をたどる話。

    震災直後はいろいろな問題もありながら、チーム一丸となって勝利を積み重ねるが、その後、連敗に陥る。最後には、また持ち直すのだが、そこにはチームとしての生き物が抱える、不平や不満の解消、勝てないときのメンタル免などが...続きを読む
  • 僕らはつよくなりたい 東北高校野球部 震災の中のセンバツ
    僕は高校野球はキライです。
    高校生らしくとかベンチ入りできなかった誰かのためとか、スポーツってそういうもんじゃない。自分が自分のために必死でがんばって、その結果、姿が尊い。そう思ってきたし、今でも思ってる。
    でも、この本を読んで、「誰かのため」に頑張るときもあっていいのかな、と少しだけ思えました。...続きを読む