【感想・ネタバレ】覚醒せよ、日本人ストライカーたち~日本は本当にフォワード不毛の地なのか~のレビュー

あらすじ

ストライカーにまつわる既成概念を、疑ってみよう。
「農耕民族だから」とか「豊かな国だから」といった安易な理由に帰結せず、「農耕民族でも、豊かな国でも、ストライカーは育つはずだ」という発想を出発点にしたい。エゴイストではなくても、点が取れる方法はあることを認識したい。チーム戦術、個人戦術、育成といった視点から、日本人ストライカーの可能性を探っていきたいと思うのだ。
(以上本文より抜粋)

■著者プロフィール
戸塚 啓(とつか・けい)
1968年、神奈川県生まれ。サッカー専門誌記者を経て、フランス・ワールドカップ後の98年秋からフリーに。W杯は4大会連続で取材。日本代表の国際Aマッチは91年から取材し、2000年3月からは180試合連続で取材中(南アフリカ・ワールドカップ終了時)。著書に『マリーシア 〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする』(光文社新書)など。近著に『勝利へ』(光文社文庫・共著)、『世界に一つだけの日本サッカー――日本サッカー改造論』(出版芸術社)、『新・サッカー戦術論』(成美堂出版)がある。02年より大宮アルディージャ公式ライターとしても活動。テレビやラジオでの解説も務める。ツイッターアカウントはkei166。

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Posted by ブクログ

日本から世界的フォワードが生まれづらいのは、背が小さいからでも農耕民族だからでも、豊かで闘争心が足りないからでも縦社会だからでもない。

世界中のプレイヤー、監督、コーチへのインタビュー、試合のデータ分析から著者が描き出し明らかにしてゆくトップクラスのストライカーの姿に感心した。

どんなエリアからどんなシュートでゴールは生まれるのか、ゴールの70%がペナルティエリアのワンタッチシュート、どんな練習をしているのか、オフザボールでどんなプレーをしているのか、どんな気持ちでプレーしているのか、失敗したとき不調のときどう考えるのか・・・

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2010年11月23日

Posted by ブクログ

戸塚さんのコラムはほどよく読みやすくい。そんな彼の本は初めて読んだ、かな?
「Jリーグが外人FWを少なくすること」
「けれど、その外人FWによって日本人のDFは恵まれた環境にいる」
という2点には同意する。
が、春秋制から秋春制への移行はいただけない。
そりゃあ、「日本代表を強くする」だけの点に絞っていえば、正論かもしれない。
それなら、最初から北国の地方にJリ-グを作るな、と言いたい。
サッカー評論家が、ただその点だけについて、言いっぱなしなのが逆にうらやましいくらいだ。

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2011年03月05日

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