水壬楓子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新装版も4冊目。年内にオール書き下ろしの完全新作が出ると帯とあとがきにありました。待ち遠しいです。
肩の力を抜いて読める893モノって貴重です。裏社会をデフォルメしてコメディの形をとっていながらも、しっかり読ませるところは読ませるのがこのシリーズのよさだと思います。
そして、今回は二人のバカップルっぷりをたっぷり楽しめたばかりじゃなく、遙の「覚悟」の決め方を受けとめることができました。舞台は暴力団の盛大な法事です。893の群衆の中で柾鷹の姐さんとしてデビュー?しなければいけなくなった遙の当惑と矜持と勇気が物語のテーマです。
あれだけ逃げ回って、現実逃避していた遙も、根性は男前でした。三島の叔母に会って柾鷹のことを託された遙が、腹をくくって幹部たちと対面したシーンは、彼の精神的な成長振りに感動しました。
それに比べて柾鷹は、ますます遙にラブラブで人目を気にしていない脂下がり加減…組長としてどうよ、と思ったり。
でも、遙がトレーディングで失敗して巨額の損失を出した時、柾鷹が「神様に惚れたわけじゃない」と責めずにさりげなくなぐさめたその一言にジーンときました。シモネタだけじゃなく、あんないいセリフも吐けるんだなー。見直しました。器がでかい。
そんなラブラブな二人なので、濡れ場はますます濃厚です。ちょっと、長年連れ添ったメオト的なとこもありますが…遙が一番嫌いそうな、まったく品のない柾鷹の言葉攻めが最高です。
書き下ろし「極妻たちの宴」では、舎弟の妻がママを勤める高級クラブの開店祝いに顔を出すことになった遙の気苦労が描かれています。臨場感あふれていてかなり面白いです。柾鷹がちゃんとベッドで濃厚にフォローしていて、両氏にお疲れ様ですと言いたくなりました。 -
Posted by ブクログ
新装版ではない方を以前読みました。
相変わらず、あきれるほどに遙に執着の柾鷹ですね~これぐらい愛されたら男同士でもヤクザの組長でももうどうでもいい感じです。
遙も中学からの腐れ縁で半ば強姦に近い始まりでしたが、諦めたのか吹っ切れたのか他の極道にもさらりと「。。。最高にいいですよ。こいつのは。」とまで言える様になって、かっこよかった。
柾鷹も遙の為ならば大きいお金もポーンと動かして遊ばせてやれるその器量が素晴らしい。
愛ですね~☆そのお陰で結局は遙かのディーリングでかなりの儲けが返って来て組の為にもなっているのですが。それが裏目に出て、遙は稼ぎ頭として他のヤクザに目をつけられて引き抜きされそうになったりと不本意みたいです。
最後に書下ろしが載っていますが、舎弟の開店した店に柾鷹に誘われた遙は本当は組長の妻が舎弟の妻達の姐にならなければならないのに自分は男で№2の狩屋も妻帯しておらず、従ってこの幹部の寺川の妻であるママが皆のケアをしていると知り申し訳なく思う。
ママが元芸妓でヤクザの寺川を追いかけて結婚したと聞いて、自分もなんでこの男がなんだろうと自問してみたり。
好きってそういうものなのでしょうね、損得無しに。
組の人達にも遙しか柾鷹を扱えないと頼られている遙です☆
あっ、完全新作が年内に発売!!と帯に書いてありました~
すっごく楽しみ~♪ -
Posted by ブクログ
「エスコート」シリーズ1作目。
ボディーガードという職種だけで、かなりツボります。
不労所得者というふれこみの志岐×新米ボディーガードのユカリ。オヤジと若造の組み合わせ。莫大な財産をクリスマス・イブに相続する志岐を、一人で2週間警護する初仕事にユカリは気合充分。しかし、上から目線で体格も勝っていて年齢も10以上年上の志岐にすっかりお子ちゃま扱いされてしまい、ユカリは初日から反発心をあおられます。
とにかく、キャラクターがどれをとっても魅力的。30過ぎのオトナで余裕をかます志岐と、20歳のわりに子供っぽくて生意気で、でも可愛気のあるユカリのやりとりが読んでいて楽しい。キャラクターの魅力が飛び抜けてるというか、インパクトがあるというか、秀でています。直ぐに感情を表に出して、喜んだりしゅんとしたりするユカリと、からかったり憎まれ口を叩いてもいざと言う時には頼もしい志岐のCPはすてきです。榎本、真城も少ししか出番がなくてもきちんと魅力が伝わってくるところがすごい。
Hシーンも充分。ストーリーは、身体の関係ができても、つまらない?喧嘩でくっついたり離れたりの二人の心にハラハラさせられたり、財産絡みで危険な目にあってドキドキさせられたり、エンタメレベルがとても高いなーと感じる作品。ひねりのあるストーリー展開にやられました。最後まで面白くて引き込まれます。 -
Posted by ブクログ
文庫化新装版です。イラストが高久尚子センセになって、いっそう爽やかなかんじです。
竹叡学院を舞台にした3cpの話。それぞれの主人公が、生徒会を軸にリンクしていて、オムニバス形式で楽しめます。
「答辞」は生徒会副会長箕方に密かな想いを寄せる、美人生徒会長志野のお話。アウトローで倣岸不遜な箕方を少しでも近くに感じたくて、副会長に指名した志野。恋心を知られたくない一念で、不器用なりにツンデレを通すいじらしさが何とも言えません。
遠野に愛し合ってるところをを目撃されてしまうシーンや、答辞のドラマチックなシーンがとても印象的です。
「送辞」は陸上部ハイジャンプの選手泰斗に告白された次期生徒会長、遠野が主役。遠野は、幼馴染みで自分の何もかもを知っている仲である泰斗に、今さら恋してるというのは照れ臭い。素直にその胸に飛び込むことができないオトコゴコロが、大切な人を遠ざける結果に。すれちがいにハラハラドキドキします…
高校生らしい心の揺れが好感度高く描かれています。
「記念品」、とても爽やかないいエピソードです。「送辞」の生徒会長遠野に指名された、明るくてよく気の効く副会長森崎のストーリー。先輩のバスケ部マネージャー俊紀に「ヒナの刷り込み」よろしく懐いている森崎。同じバスケ部の和久に片思い中で、ひとりせつない涙を流している俊紀をさりげなくフォローできる意外な包容力を持っています。次第に森崎の存在を意識するようになる俊紀との恋の行方、甘酸っぱく胸キュンものでした。
この森崎×俊紀のその後を描いた書下ろしも甘くて、くすぐったくなるかんじです。
共学なのに、ここまで全員♂×♂cpは多すぎ、なんてヤボなことは言わずに、いろいろな片恋の形を楽しむのが一番。読むとHAPPYになれます。 -
Posted by ブクログ
遺産相続をめぐる恋愛騒動。着地点はわかってるのに、楽しく一気読みしちゃいました。
莫大な財産が絡んでいるにもかかわらず、ドロドロ感はゼロ。あとがきにもあるように、喪服エロもありません。どっちかっていうと、長年好きだったけれどすれちがっていた二人が、不器用に恋のかけ引きをくり広げる話です。
本編には、借金を抱えるカメラマンの桜×売れっ子モデル恭吾。出会った頃から、美形の恭吾に少なからず惹かれていたのに、借金のある引け目から恭吾に告られても受け入れることができなかった桜。
その複雑な気持ちは充分察することができますが、恭吾の方のせつない胸の内も、もっともっと知りたかったかな。華さんが肩入れしてしまうほどなんだから相当だとは思うけど、その辺の説明不足が残念。
「金のために大事なものをなくすのはバカらしい」ことに、桜が気付くことができて一安心です。
終わり方が、え、そこで?という感じですが、そこから書き下ろしにうまく繋がっていて絶妙。
書き下ろしは、謎がいっぱいで色男なコンサルタント業38歳、英之×八色家の顧問弁護士31歳、史。アダルトcpです。
こっちの方が面白かった。何が目的なのか、とても謎の多い英之と、そんな彼にだんだんほだされていく史のやりとりは、かなり楽しめます。ツンデレでかなり辛辣なセリフを吐く史に、それを軽くいなす余裕の英之がすてきです。
書き下ろしの最後まで真相を引っ張られて、種明かしも期待通り、満足な読後感です。 -
Posted by ブクログ
攻め:千住柾鷹
受け:朝木遥
最凶の恋人の2
高校で身体の関係を持っていたものの卒業と同時に音信不通にしていた同級生で今はヤクザの組を継いで組長になっている柾鷹に再会し、囲われるように関係を続けている遥。
自分の立ち位置や柾鷹との関係を考えるべくアメリカに留学する。
留学先に訪ねてきた柾鷹の部下・狩谷を通して柾鷹から電話で淫らな行為をされ…。
柾鷹のものを象ったバイブ、アイマスクで目隠しされることに因って与えられる快感。
遥は柾鷹から逃げたい訳ではなく、自分自身を確かめるために一旦離れるけれど、更に柾鷹に対する気持ちを強くする。
柾鷹が撃たれた事で自分の意志で柾鷹といることを決心。
書き下ろしは柾鷹の家に引っ越しした当日の二人の話。
間に狩谷が遥を訪ねた翌日の恋の橋渡しの話。
Hはシチュがハードでエロい。