柘植久慶のレビュー一覧
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統帥綱領は昭和3年に編纂されたもので、日本人の気質にあった闘い方を記した日本版の兵法書と言える。それは高級指揮官や参謀のみが閲覧を許された軍事機密文書であり、戦略や作戦立案、そしてそれを統帥する立場にある高級指揮官が実行するにあたっての基本的な考え方を纏めた書である。なお日露戦争に勝利した日本軍の闘い方は同じくロシアを敵視するドイツにも影響を与え、ドイツ自ら独自の「大軍師兵の必携書」という書籍にまとめたが、それをドイツ陸軍に学ぶ日本が逆輸入したものとされている。太平洋戦争敗戦時にこれら書籍は全て焼却処分されたため、後に当時中身を知る元高級軍人たちの手によって(記憶などを頼りに)復元されたものが
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「統帥綱領」の存在を初めて知ったのは「目黒警察署物語―佐々警部補パトロール日記」(佐々淳行)だったと思う。その後「陸軍士官学校の人間学」(中條高徳)でも取り上げられていて、ぜひ読んでみたいと思っていた。
今回、読んでみて感じたのは、書かれている多くの場面が具体的に想像できなかった(=内容が理解できなかった)こと。そのため、それをどのように職場に応用すれば良いか(これが読んでみたいと思っていた大きな理由)もよく分からなかった。
著者はポイントとして、ビジネスシーンへの応用例を挙げているのだが、どうも本論とは的外れなような気がして仕方ない。
結局、これを読むには、その内容を理解する能力が必要 -
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いろいろ災害法制を考える上で、これまで起こったことのない災害を想定するので、小説家のアイディアを参考にする。
(1)総理官邸で、総理がいない間、官房長官と防衛大臣で権限争いが起きる。
(2)環状線、首都高で自動車事故から火災が発生し、延焼遮断機能どころか、発火源となる。
(3)火災による黒煙がひどくて、通常のヘリコプターから撮影できず、自衛隊の偵察機の赤外線による撮影が必要になる。
(4)湾岸部や地盤のわるいところでの震度が大きく、また、液状化が発生する。また、密集市街地で火災が発生する。
(5)マンションの扉が開かず、閉じ込め案件が多数発生する。
(6)黒煙がひどく、マスクが避 -
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ノルマンディ前の状況など、よく分かって、面白かった。
「史上最大の作戦」で、パラシュートで降下した兵が、みんな
迷子になる、みたいな話があったが、
あえて、嵐の夜に、作戦を実施したせい、と分かった。
アイゼンハワー(だったか?)は、事務職上がりとか、
色々エピソードが入っている。
スターリングラード、クルスク、など、有名な戦場も
ちらっと出てくるのだが、ほとんど触れられていない。
パットンも、名前が少し出てくるだけ。
ただし、ノルマンディー上陸作戦には、意外な形で
貢献している(パットンだけに注目していたので、
ノルマンディーから来るとは思わなかった)
とにかく、この本だけだと、戦争の全体像は -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
日露戦争を彩った日本とロシアの将星それぞれの事跡を紹介。 名将とその他に分類されているが、その他扱いされている将軍の中にも卓越した働きをした人がいる。 普段あまり脚光を浴びない将軍についても、どのような功績があってどのような生涯を送ったのかが一通り分かるので、「坂の上の雲」の副読本として便利。
しかし人物評価については、一面的であるように感じた。 例えば乃木将軍など、世評の低い人物については、その置かれた状況を無視した評価がなされているのでは。 一例として、奉天会戦で大勝を逃した理由を、第三軍が包囲を完遂できなかったことにのみ求めるのは、最激戦を戦い抜いた第三軍に公平とは思えない。 会戦の始