谷川史子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恋愛話かと思ったら、小説の翻訳家のお姉さんと小学生の男の子の心温まるお話でした。
元カレに「夫が働き、妻が家を守る、夢のあったかマイホーム」の話をされて、「ごめん」っていう主人公の気持ち。切ないけどわかるよね。
あと、二話目の男の子&男の子のお母さん目線の話がよかった!!
お別れのときに「またね」って言ってほしいのにそうはいってくれないことに悲しくてしょうがなくなるとか、超かわいい。
お母さんの“初めは私と二人だけの世界だった あなたが初めて歩いた日は私の方に向かって歩いてきた それがいつの間にこんなに大きく …” みたいな感じのモノローグは年のせいか、ジーンとしました。
同時収録のRO -
Posted by ブクログ
ぽかぽかと田中清(さや)は、高台にある名門女子校、鈴蘭女学院に入学する。憧れの制服に浮かれる清だったが、本物のお嬢様に囲まれ、自分が「からっぽ」であることに気付かされ、焦る。自分のやりたい事を探し、もがく、爽やか青春グラフィティ。百合もアルヨ。言い方は悪いが、谷川史子の手癖で描いたような作品で、読むと心がぽかぽかしてくる。やっぱ女学院モノってのは、吉田秋生の鎌倉シリーズにしろ、『青い花』にしろ、鉄板。良い。まだ大きな展開は見えないのに、4話で早くもサイドストーリーを挿入してくるあたり、行き詰まっているのかも。でも珍しく長編なのと、連載誌が『くらしのいずみ』以来のアワーズってことで、新境地もある
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Posted by ブクログ
これの画像があるのにびっくりした。
谷川史子の世界が一貫して流れているマンガ。谷川の初期の常套手段でもある「年上のお兄さんモノ」なのですが、これは鶴ちゃんのキャラクターが素敵です。
谷川史子の描く女の子は、どうしても画一的なのですが(だから印象があんまない)、男の子はいつも優しくて可愛くて素敵です。キーパーソンでもある亀くんの強さが切ない。鶴ちゃんと違って”ズルさ”がないところが子どもなんですが、そのキラキラしたところに胸が熱くなりますなあ。
きっとこの人は、男の子を描く方が楽しかったんじゃないかなと思います。
現在の谷川作品は真逆で、女性の強さと切なさがまぶしいものが多いので、作者自身の