谷原秋桜子のレビュー一覧

  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1
    表題作のタイトルのダブルミーニングが素敵。ミステリとしてネタはわかってしまうけれど、主人公のドジっぷりと、ほんわかした作品の雰囲気に癒されてしまう。競歩を題材にした短編も面白かったし。
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5
    誰も死なないミステリィ作品のうちの一作。
    今回は、前の作品に出てきたワードを引き継ぎながら物語が展開していきます。
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1
    出会ったのは富士見ミステリー時代。
    その後新刊が出ない(そもそも富士見ミステリ自体が…)のを残念に思っていたら、ある日創元推理でのコレを見つけたという。思わず本屋で小躍りしてしまいました。
    富士見の方で持っているのに、書き下ろし短編の為にまた買いましたとも!

    ライトノベルで発行されたものの、中身は...続きを読む
  • 砂の城の殺人 美波の事件簿3
    三作目。こちらから創元推理で出版され始めました。新作を見つけた時の喜びが蘇ります。

    今回も、美波がアルバイトをした事から事件が始まります。舞台はとある朽ちかけた屋敷。昔の事件、遺産を巡って兄弟が……というある意味わかりやすい始まり方なのに、トリックは相変わらず冴え冴えとしています。
    特に今回は、か...続きを読む
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4
    シリーズ4作目で初の連作短編集。前日譚です。
    今までの長編はそれなりやなあと思てましたが、これは好き。
    連作短編集やからかな??
    また同じようなものも出そうらしい。楽しみ。
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1
    小学4年生の頃だっただろうか。はじめて自分で小説――それも推理系の小説を買ったので、よく憶えている。
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4
    一見関連性のない事件の数々、本編で、主人公とその周りの人々が関係するまでが描かれていてとてもわくわくしました。読みながらあれこれと想像できるのが楽しかったです。
    まだ彼らが未熟な頃、本編では故人となっている、彼らの共通する人物が初めて出てきて、ようやく、彼らを繋いでいたものがいかにすごい人物であった...続きを読む
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2
    『龍の館の秘密』
    托鉢のアルバイト。留学生支援団体の不正。有名画家の息子の失踪。庭の龍に隠された秘密。
    『善人だらけの街』
    新薬実験のアルバイト。病院での放火事件。犯人に狙われる美波。
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2
    ずいぶん前に新書版辺りで出たのですが、手を出していなかった一冊。
    ぶっちゃけ、ものすごく面白かったです!主人公の話し口調で物語りは進みますが、ミステリーのトリックに至ってはもう脱帽ものです。読み応えのある一冊。ミステリー好きにオススメ。
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5
    『イタリア国旗の食卓』

    『失せ物は丼』

    『鏡の迷宮、白い蝶』

    『子蝶の夢』

    『二つの真実』
  • 砂の城の殺人 美波の事件簿3
     アルバイトに行くたびに殺人事件に巻き込まれる高校生を主人公にした青春ミステリのシリーズ。こんがらがるだけこんがらがったところで、隣の家に住む美青年が名探偵ぶりを発揮する。主人公の友人たちも個性的で魅力的で、楽しみながら共感しながら読める素敵な作品群である。

     今回は、廃墟での写真撮影のアシスタン...続きを読む
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2
    美波の事件簿シリーズ第二弾。

    京都にある、龍をモチーフにした洋館で殺人が起きて、それに美波が巻き込まれてしまうと言うストーリー。
    美波の友達が権力者の令嬢ばかりで、ちょっとご都合主義なのは気になるけど、トリックとかは面白かったです。
    地味かもしれないけど、斬新なだけの奇想天外実現不可能な物より余程...続きを読む
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1
    主人公の女子高生がアルバイト中に殺人事件に巻き込まれ、ピンチに陥ったところを隣の家に住む大学生が安楽椅子探偵として事件を解決する。なんとも乙女チックな表紙にびっくりするけれど、中身はなかなかのミステリではないかと思う。

    主人公と探偵役もそうだし、主人公を取り囲むメインキャラの方々がなかなか個性的で...続きを読む
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2
    二作目。舞台は京都のとある芸術家の屋敷です。まずは今まさにな被害者の独白から始まるので、思わずぎょっとしたのは私だけではないはず。

    タイトルにもあるように、キーワードは龍です。話の始めや、富士見時代の表紙から見ると、まるで托鉢がキーワードのようですが(笑

    トリックにはちょっとした専門知識が混ざっ...続きを読む
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5
    五作目も短編です。この巻の見どころを一言で言うと、『修矢、かのこに翻弄される』(笑
    この二人にこんな過去があったとは!という驚きが強くて、他の作品より印象が強く残っています。

    他にも、相変わらずちゃっきちゃきな直と美波のお話とか、まさしく本編の前日譚。直接本編に関わっているわけではないけれど、まだ...続きを読む
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4
    四作目は短編集。主に幼いころの美波や修矢を主人公に、本編では故人の水島のおじいちゃんが探偵役となって活躍しています。
    まだまだツメが甘い子供修矢に、にやにやしてしまいます(笑

    短編は死人が出たり出なかったりな展開ではなく、いわゆる日常の中のミステリーです。こういうのをなんて言うか、ちょっと忘れてし...続きを読む
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1
    美波の事件簿シリーズ第一弾。

    ワケあって、自宅で寝ているだけで毎晩5千円のお給料と言うバイトを引き受けた女子高生倉西美波が巻き込まれた殺人事件。
    衆人環視の密室となった病院の霊安室で、美波の上司が殺害され、美波に殺人容疑がかけられて…と言う内容ですが、何となく犯人は分かります。

    文章は読みやすく...続きを読む
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1
    ラノベ的な要素には野暮ったいところもあるが、本格ミステリの部分がきっちりしていて好印象。泣かせる話でもある。タイトルのダブルミーニングも見事。
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5
    ラノベ出身のシリーズなだけにキャラ設定はやや突飛だけど、ミステリーとしては本物。ただ、解説にも書かれているけど、やや後読感は寂しい。元々本シリーズではすでにいない人を中心に据えたサイドストーリーだけど、次あたりがこのシリーズの最終巻なのかもしれない。
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4
    シリーズものの番外編で、第0巻という感じでした。題名に惹かれて手に取っりました。短編連作になっていて読みやすかったです。
    キャラクターがしっかりしていて、このシリーズのほかの作品は読んだことがなかったけど分かりやすかったです。