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行方不明になった父親を捜すための資金稼ぎに、高校一年生のわたし・倉西美波は日々アルバイトに励んでいる。葬儀屋のバイトで巻き込まれた事件のお詫びに、今度紹介してもらったのは「立っているだけで一日二万円」の仕事! なんと留学生と托鉢をすることになってしまった。バイト先の人たちとの宴会の末、なぜかたどり着いたのは「龍の館」と呼ばれる画家の館。龍をモチーフにしたトリックアートの数々に興奮するも、またもや殺人事件が勃発。しかも今度はわたしの目の前で被害者が息を引き取って……。『天使が開けた密室』で注目を浴びた著者が贈る、清新な本格ミステリ第2弾。短編「善人だらけの街」を併録。
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Posted by ブクログ
二作目。舞台は京都のとある芸術家の屋敷です。まずは今まさにな被害者の独白から始まるので、思わずぎょっとしたのは私だけではないはず。
タイトルにもあるように、キーワードは龍です。話の始めや、富士見時代の表紙から見ると、まるで托鉢がキーワードのようですが(笑
トリックにはちょっとした専門知識が混ざっていて、前作よりは自力で推理するのが難しいかもしれません。私は数学が苦手なので、途中の『容積と水と時間の関係』にぶち当たった時はしばらく頭をなやませてしまいました。
推理小説を読む時に、自分で解いてみようとする人と、解決までの過程をただ楽しむ人、大別すれば二つのタイプがあるのではないかと。どちらが多いのかな、なんてどうでもいい事を考えつつ。
ちなみに、私は「解いてみようとして結局挫折する」人なので、こちらも作品の探偵におまかせして楽しんでいました。
というのも、今作には探偵役・修矢のちょっとしたアクションシーンがあるのです。冷めてて主人公ともよくケンカしちゃうのに、結局その主人公の為に頑張っちゃう彼を応援したくなる一作(笑
ケンゾウ(猫)にお株を奪われてる場合じゃないぞ、と(笑
Posted by ブクログ
行方不明の父親を探すために女子高生・倉西美波はアルバイトに励んでいる。
隣に一人で住んでいる大学生の藤代修矢。
美波は、母親と鎌倉に里帰りの時に修矢の車に乗せていってもらう予定だったが、当日に母親が都合が悪くなり修矢と二人で鎌倉に向かうことに・・・。
途中で修矢の態度に頭にきて美波は、車を降りてしまう。
本当はお弁当を一緒に食べたかったのに・・・。
気まずい思いをしてたのだが、アルバイトが見つかった。
立っているだけで一日二万円。
今度のバイトは留学生と托鉢だった。
後ろでお経のテープを流して・・・。
そしてひょんな事から、京都に来てしまった美波。
亡き芸術家の作品がある「龍の館」に来てしまった。
龍の館は、トリックアートが散り張りられた館だった。
そこでまたもや殺人事件が発生。
被害者はなぜ溺死するまで助けを求めなかったのか?
美波の親友の美少女二人夏海・かのこそして修矢が美波の元に集まった。
そして修矢の推理が冴え渡る。
これと未発表の短編「善人だらけの街」を併録したミステリーです。
ん〜美波ちゃんが可愛いです
探偵役の修矢も今回はかっこいいですね
たぶんにゃおさんは、修矢を気に入るのでは?
ライトミステリーなので読みやすくキャラクターも面白いですよ
美少女だけで中身は江戸っ子の夏海、超お嬢様でちょっと天然?かのこ他にも粒ぞろいです。
ではでは
Posted by ブクログ
主人公が変わったバイトに飛び込み、ついでに殺人事件にも飛び込み、危機に陥ったところを隣の家に住む美青年が救い出す趣向は前作と同じ。美青年の性格の悪さも、女子高に通う主人公を取り巻く、ちょっとくせがあってチャーミングな人々の横顔も前回同様。そういう点では、実に安心して読める。
今回のバイトは、立っているだけで2万円というふれこみで、結局は炎天下に托鉢をやることになるのだけれど、これがもうひとつ作品の中で生きていないのが残念なところ。殺人に巻き込まれるきっかけにはなっているのだけど、別にどういうバイトでもあまり本筋に関係ないような…。まあ、彼女はどうなってしまうんだろう、という興味で前半を快調にとばしてはくれるのだけど。そういった点では、一緒に入っている短編の方がよくできている気がする。
肝心のミステリとしては、前作がとっても魅力的なものだった分だけ、個人的にはがっかり感が高かった。心理的トリックと物理的トリックを組み合わせた仕掛けは決して悪くないんだけど、ちょっと底が浅いというか、わりあいあっさりと物語が割れてしまうのである。犯人になりえる登場人物の数より、探偵役になりえる登場人物の数の方がずっと多い、という困った性格を持つシリーズものだから仕方がないのかもしれないけれど、まさに何も考えなくても消去法で犯人のめどが付いてしまうのはいかがかと思う。
シリーズとしての魅力は十分だから、今回は残念でも次回に期待、といったところ。
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小説・文芸
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