谷原秋桜子のレビュー一覧

  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1

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    ネタバレ

    表題作のタイトルのダブルミーニングが素敵。ミステリとしてネタはわかってしまうけれど、主人公のドジっぷりと、ほんわかした作品の雰囲気に癒されてしまう。競歩を題材にした短編も面白かったし。

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    2012年05月30日
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5

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    誰も死なないミステリィ作品のうちの一作。
    今回は、前の作品に出てきたワードを引き継ぎながら物語が展開していきます。

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    2011年09月23日
  • 砂の城の殺人 美波の事件簿3

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    三作目。こちらから創元推理で出版され始めました。新作を見つけた時の喜びが蘇ります。

    今回も、美波がアルバイトをした事から事件が始まります。舞台はとある朽ちかけた屋敷。昔の事件、遺産を巡って兄弟が……というある意味わかりやすい始まり方なのに、トリックは相変わらず冴え冴えとしています。
    特に今回は、かのこが探偵役となり大活躍します。かなり楽しんでいる気もします(笑

    そしてやはり、最後にくるっとひっくり返されるのも、「騙された!」と嬉しくなる一瞬。やっぱり私はミスリードにはまりやすいみたいです。

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    2011年09月10日
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1

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    出会ったのは富士見ミステリー時代。
    その後新刊が出ない(そもそも富士見ミステリ自体が…)のを残念に思っていたら、ある日創元推理でのコレを見つけたという。思わず本屋で小躍りしてしまいました。
    富士見の方で持っているのに、書き下ろし短編の為にまた買いましたとも!

    ライトノベルで発行されたものの、中身は本格ミステリ。主人公の美波と、お隣さんで探偵役の修矢のやりとりや関係も気になるけど、やっぱり目からウロコのトリックが心地いいです。

    加えて、解決までにあちこち散りばめられているミスリードにはまりっぱなしです。伏線もさることながら、美波の友達の、かのこや直の自作推理なんかも妙に説得力があって、「そう

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    2011年09月10日
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4

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    シリーズ4作目で初の連作短編集。前日譚です。
    今までの長編はそれなりやなあと思てましたが、これは好き。
    連作短編集やからかな??
    また同じようなものも出そうらしい。楽しみ。

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    2010年01月10日
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1

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    小学4年生の頃だっただろうか。はじめて自分で小説――それも推理系の小説を買ったので、よく憶えている。

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    2012年05月06日
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4

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    一見関連性のない事件の数々、本編で、主人公とその周りの人々が関係するまでが描かれていてとてもわくわくしました。読みながらあれこれと想像できるのが楽しかったです。
    まだ彼らが未熟な頃、本編では故人となっている、彼らの共通する人物が初めて出てきて、ようやく、彼らを繋いでいたものがいかにすごい人物であったかが分かって、本編がさらに面白くなる短編集でした。

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    2009年10月11日
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2

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    『龍の館の秘密』
    托鉢のアルバイト。留学生支援団体の不正。有名画家の息子の失踪。庭の龍に隠された秘密。
    『善人だらけの街』
    新薬実験のアルバイト。病院での放火事件。犯人に狙われる美波。

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    2010年01月23日
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2

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    ずいぶん前に新書版辺りで出たのですが、手を出していなかった一冊。
    ぶっちゃけ、ものすごく面白かったです!主人公の話し口調で物語りは進みますが、ミステリーのトリックに至ってはもう脱帽ものです。読み応えのある一冊。ミステリー好きにオススメ。

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    2009年10月04日
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5

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    ネタバレ

    『イタリア国旗の食卓』

    『失せ物は丼』

    『鏡の迷宮、白い蝶』

    『子蝶の夢』

    『二つの真実』

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    2014年03月28日
  • 砂の城の殺人 美波の事件簿3

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     アルバイトに行くたびに殺人事件に巻き込まれる高校生を主人公にした青春ミステリのシリーズ。こんがらがるだけこんがらがったところで、隣の家に住む美青年が名探偵ぶりを発揮する。主人公の友人たちも個性的で魅力的で、楽しみながら共感しながら読める素敵な作品群である。

     今回は、廃墟での写真撮影のアシスタントに出かけるのだが、事件は見事な「孤島」もの。まともすぎるくらいの王道なのだ。前半は、ディクスン・カーのごとき不可能状況と怪奇趣味、そして二階堂黎人を思わせるような「これでもかこれでもか」的に話が展開していく。ミイラが動いたり廃屋のプールから死体があがったり、とにかく派手である。

     後半になると、

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    2012年12月05日
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2

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    美波の事件簿シリーズ第二弾。

    京都にある、龍をモチーフにした洋館で殺人が起きて、それに美波が巻き込まれてしまうと言うストーリー。
    美波の友達が権力者の令嬢ばかりで、ちょっとご都合主義なのは気になるけど、トリックとかは面白かったです。
    地味かもしれないけど、斬新なだけの奇想天外実現不可能な物より余程いいです。

    併録の短編は、面白かったけど、ちょっと読めてしまったかな…

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    2011年12月30日
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1

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    主人公の女子高生がアルバイト中に殺人事件に巻き込まれ、ピンチに陥ったところを隣の家に住む大学生が安楽椅子探偵として事件を解決する。なんとも乙女チックな表紙にびっくりするけれど、中身はなかなかのミステリではないかと思う。

    主人公と探偵役もそうだし、主人公を取り囲むメインキャラの方々がなかなか個性的で楽しい。ある意味、お約束というキライはないでもないのだけれど、それぞれが主人公になってもおかしくないくらいの存在感がある。なかなか事件が起きず、主人公の一種の冒険談が延々と続くのだけど、なんとなく読まされてしまうのは、それだけ物語世界が魅力的だからだろう。最初にアルバイトと書いたけど、その中身に驚く

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    2011年12月01日
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5

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    五作目も短編です。この巻の見どころを一言で言うと、『修矢、かのこに翻弄される』(笑
    この二人にこんな過去があったとは!という驚きが強くて、他の作品より印象が強く残っています。

    他にも、相変わらずちゃっきちゃきな直と美波のお話とか、まさしく本編の前日譚。直接本編に関わっているわけではないけれど、まだ幼いころのキャラ達が色んな事件に関わっていく姿が何だか微笑ましいです。
    決してほんわりした事件ばかりではありませんが(汗

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    2011年09月10日
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4

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    四作目は短編集。主に幼いころの美波や修矢を主人公に、本編では故人の水島のおじいちゃんが探偵役となって活躍しています。
    まだまだツメが甘い子供修矢に、にやにやしてしまいます(笑

    短編は死人が出たり出なかったりな展開ではなく、いわゆる日常の中のミステリーです。こういうのをなんて言うか、ちょっと忘れてしまいましたが(汗
    作品が多いので一つ一つの紹介は避けますが、手焼き煎餅は題が可愛らしくてお気に入りです。

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    2011年09月10日
  • 龍の館の秘密 美波の事件簿2

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    二作目。舞台は京都のとある芸術家の屋敷です。まずは今まさにな被害者の独白から始まるので、思わずぎょっとしたのは私だけではないはず。

    タイトルにもあるように、キーワードは龍です。話の始めや、富士見時代の表紙から見ると、まるで托鉢がキーワードのようですが(笑

    トリックにはちょっとした専門知識が混ざっていて、前作よりは自力で推理するのが難しいかもしれません。私は数学が苦手なので、途中の『容積と水と時間の関係』にぶち当たった時はしばらく頭をなやませてしまいました。

    推理小説を読む時に、自分で解いてみようとする人と、解決までの過程をただ楽しむ人、大別すれば二つのタイプがあるのではないかと。どちらが

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    2011年09月10日
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1

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    美波の事件簿シリーズ第一弾。

    ワケあって、自宅で寝ているだけで毎晩5千円のお給料と言うバイトを引き受けた女子高生倉西美波が巻き込まれた殺人事件。
    衆人環視の密室となった病院の霊安室で、美波の上司が殺害され、美波に殺人容疑がかけられて…と言う内容ですが、何となく犯人は分かります。

    文章は読みやすく、トリックもちゃんとしていてまずまず面白かったです。

    ラブラドールのモネちゃんや、ロシアンブルーのケンゾウくんが可愛かったです。

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    2011年09月08日
  • 天使が開けた密室 美波の事件簿1

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    ラノベ的な要素には野暮ったいところもあるが、本格ミステリの部分がきっちりしていて好印象。泣かせる話でもある。タイトルのダブルミーニングも見事。

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    2011年08月12日
  • 鏡の迷宮、白い蝶 美波の事件簿5

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    ラノベ出身のシリーズなだけにキャラ設定はやや突飛だけど、ミステリーとしては本物。ただ、解説にも書かれているけど、やや後読感は寂しい。元々本シリーズではすでにいない人を中心に据えたサイドストーリーだけど、次あたりがこのシリーズの最終巻なのかもしれない。

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    2011年05月10日
  • 手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4

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    シリーズものの番外編で、第0巻という感じでした。題名に惹かれて手に取っりました。短編連作になっていて読みやすかったです。
    キャラクターがしっかりしていて、このシリーズのほかの作品は読んだことがなかったけど分かりやすかったです。

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    2011年06月29日