谷原秋桜子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
“わたしの名前は、倉西美波。年齢は十三歳。東京都郊外のH市に住んでいる。
(中略)
本名は水島啓輔さん。うちの隣に建つ洋館の主だ。もちろん血はつながっていないけれど、わたしにとっては本当の祖父も同様の存在だった。
水島のじいちゃんは若い頃、世界中を旅したそうで、そうした経験に加え、大の読書家だから、非常な博識で、わたしがどんな質問をしても、たちどころに正確な答えが返ってくる。
そして、先月初めてわかったのだが、水島のじいちゃんは人並外れた鋭い推理力をもつ、名探偵だったのだ。”
内容は、まだ、美波と修矢が会う前。美波+直海とかのこが会う前。水島のじいちゃんが生きていた頃の短編集。
探偵役を担う -
Posted by ブクログ
スペインに行って行方不明になった父親を探す為にアルバイトに励んでいる倉西美波。
冬休み目前に成り行きで今回は、2日で5万のアルバイトをする事になった。
アルバイトは、廃墟専門カメラマン阿賀野瑞姫の撮影の助手を務める事に・・・。
初日は、あっちこっちに連れて行かれて大変だったが二日目は、午後まで自宅で待機。
美波の親友の直海は、廃墟を無断で立ち入る事は犯罪であるといい、文句を言うために一緒に付いて行く事に・・・。
午後に瑞姫から連絡が入り二人で待ち合わせ場所に行くとすぐに車に乗せられ山梨の瑞姫の実家だった廃墟に着いた。
12年も使われて無く窓ガラスが割れた部屋に埃が積もっている部屋ま -
Posted by ブクログ
倉西美波は、高校一年生の女の子。父親は、5年前「アンダルシアの丘陵地を撮りに行く」と言ってスペインに旅立ったまま行方不明。母親は、その父が帰って来ると信じていて一昔前の「日本の母」のような人。得意技は・・・泣き落とし。
学校では、父親が刑事でスラット背が高く江戸っ子気質の美女の直海さんと、先祖をたどれば公家の超お嬢様とっても顔が広いかのこがいた。近所には最近引っ越してきた天敵の大学生の修矢。
美波は、お父さんを探すための資金を貯めるためにコンビニでバイトをしていた。
しかし、コンビニの店内でお弁当を勝手に開けたおばさんを注意しに行ったら、いざこざになりおばさんの陶器が割れてしまう。コン