オーストリアは大好きな国で何度も訪れているのと、中谷さんの結婚報告の字がとても綺麗で、聡明な人という印象が強かったので本書を手に取った。ちょうどコロナでロックダウンされた5月〜3ヶ月間の日記だ。夫の母国語であるドイツ語の勉強に励み、義娘Jとの関係構築に努力する、ありのままの姿が書かれていてなんだか親近感が湧いた。かなりの博識であり、文章も読みやすく、筋の通った考えをお持ちの方なのだと思った。当初はオーストリアを懐かしめる本かと思ったが、それ以上に中谷美紀という女優さんの魅力を知れた一冊だった。
(読書メーターからの転記)