あらすじ
東京で仕事に勤しみ、オーストリアで暮らしを楽しむ。
女優・中谷美紀の二拠点生活の日々。
ご縁あってドイツ人男性と結婚して始まった二拠点生活。一年の半分は日本でドラマや映画の撮影に勤しみ、残りはオーストリアで暮らしを楽しむ。肝試し代わりにタクシー運転手にドイツ語で話しかけたり、サイクリングやコンサートを楽しんだり。夏は自然に囲まれた山荘で、料理や庭造りにご近所付き合い。不便だけれど自由な日々を綴ったエッセイ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
子供の頃からドラマも見てたしカラオケで歌も歌った事がある、有名な俳優さんだけど大人になってからも綺麗でカッコイイはもちろん、ミステリアスな中谷さんが気になっていました。
私自信、副腎疲労が原因の低血糖症なんですが、ある日ヤフーニュースをみていたら、彼女も低血糖症であると言うではないか。成人されて低血糖を自認している方は珍しく、びっくりして親近感から一気にファンになりました。
オーディブルの無料期間を良い事に、色々探していたら中谷さんの本に出会いました。しかもご本人が話されており本気度が伺える。聞いてみるとナレーションが非常に上手い。やっぱり声が素敵。音楽やアート、仕事、アノニマスに詐欺に遭った話まで、様々な情熱や感情がとても洗練されていて、耳が喜んでいた。
日本ではあまり周知されていないオーソモレキュラーの話しも聞けて凄く嬉しかった。
このかけがえのない時間にいたく感謝している。
Posted by ブクログ
中谷美紀さんのエッセイは何冊か持っていますが、今回は直近でオーストリア旅行に行く機会もあったため、今だと思い旅のお供に連れ立ちました。
日々の事柄をこうも巧みに表現なさるのかと、(言い方は悪いですが)下手なエッセイストよりも自然と読めてしまう。酔わせる文章を書いている感もない、中谷美紀さんの視点が120%感じられるストーリーと文章でした。
コロナ禍の隔離生活や、オレオレ詐欺まがいの話など、口を押さえて笑ってしまうエピソードもあり、おちゃめな一面も見え、より一層好きになりました。
また中谷さんのご著者は読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
『小説幻冬』で2016年〜2023年にかけて連載された中谷美紀さんのエッセイを書籍化したのが本書。中谷美紀さんと会話をしているような読み心地だった。言葉を大切にし、伝え方も繊細で胸にスッと入ってくる。オーストリアと日本を行き来し、人生を謳歌する彼女の姿が魅力的だ。
クラシックに造詣が深く、随所にコンサートに出かけ、その演奏に涙する姿が描かれているのだが、状況の言語化が上手く、そうかこうやって楽しめばいいのかと自分もクラシックを知れたような気持ちになれた。
ドラマの撮影、結婚、コロナ、食、コンサート、様々な出来事に心を震わせる才能が中谷さんにはあり、彼女の文章を通してもっと人生を楽しめばいいのだと前向きな気持ちにさせてくれる。
とても心地よい読書体験だった。
Posted by ブクログ
女優でありエッセイも定評の方。ドラマ "仁“の薄幸な主人公の役がかなりよかった。このエッセイは期待以上に才能ある文章で綴られており驚きました。住まいのオーストリアザルツブルクでのコロナ禍の生活に加え、ロシアのウクライナ侵攻の憂いなど遠い国の他人事ではない様子が描かれている。そのような時の中で、音楽家の旦那様が団員として世界各地を演奏活動しながら飛び廻っておられる中で、諸外国とくらべ日本という国の若者にクラシックが馴染まないことを危惧する様子が心を痛めました。防衛費に費される予算はあっても社会保障の確保がままならないまま、文化予算まで追加の枠が増えるとは思えない日本の政治を嘆くのは著者だけではないと思いました。
日本を離れて日本を想う気持ちが伝わってきました。
Posted by ブクログ
前作「オーストリア滞在期」以来、中谷美紀さんのエッセイの大ファンになった私。
購入後すぐに読みたくランチを食べながら本を開いたら、冒頭はお世辞にも食事中に読むようではない内容が続き、中谷さんの勇気ある行動と強い好奇心に驚愕しつつ、半ば心が折れかけた。
しかしその後読み進めるに連れ、様々なジャンルの思慮深い考察に感心し、やっぱりこの方の文章が好きだと思った。
これまで刊行されている本も多々あるようなので、ぜひ読みたいと思った。
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「オーストリア滞在記」と時期はかぶってるけど女優仕事のことなども。
日本ものやるのに体重増やした中、ブランドのイベントで宝石つけるから体型を戻さないといけないとか大変だ。
痩せなくなったとかコロナ禍の帰国でのホテル待機など愚痴ることは素直に愚痴る。
Posted by ブクログ
幅広い知識と感性をお持ちの方なんだなぁという印象。特に音楽的な叙述場面では、その魅力を上手く言語化していた。一般人にとっては非日常的な事柄を嫌味なくさりげなく綴ったエッセイであった。
Posted by ブクログ
少々クラシックに関して傾倒しすぎ感があり、クラシックに興味がないものとしては、オーケストラコンサートを聴いて『失神しそう』とゆうのは、
またそれは大仰な!!とちょっと冷めた目で読んでしまう。その点、前作のオーストリア滞在記は日常の話が多く良かった。
Posted by ブクログ
才色兼備とは正にこのような方をいうんだな。始めて中谷美紀さんの文章を読んだけど、お上品な中にユーモアもあっていつまでも読んでいられる。
そんじゃそこらの作家のエッセイよりも面白い。コロナ太りの脂肪冷却やフォトショップでの修正など赤裸々に綴っていて親近感がわく。
もはやコロナの事なんて、忘却の彼方だけど、二拠点生活だと煩わしさがすごい。
ドライで、時にはユーモアでさらっと流してこういう方が魑魅魍魎の芸能界で精神を正し長く生きていけるのだなと。
今珍獣だらけの職場にいるけど、見習いたい。
Posted by ブクログ
日経ウーマンのインタビューで紹介されていた。
雑誌の連載をまとめたエッセー。6年に渡っているので、途中からコロナ禍のことになり、海外との行き来が大変だった経験なども書かれている。
すごく自分の芯がある人だなと思った。芸能界で成功している人はみんなそうかも知れないが。
音楽への造詣が深くて、音楽家と結婚したのはすごくピッタリだったのだなと思う。いくらでも結婚や交際の機会はあっただろうに、やはり出会うべくして出会ったということだろう。出会いは偶然だったということだが。
手に入れている物のあまりに違いに、もはや羨ましいとも思わないが、もう少し自分もちゃんとしないとと思わされる。
Posted by ブクログ
中谷さんのエッセイは、その感性が大好きなのですが、
なにせ、文章が読みづらい。。。
言い回しに特徴があり、なかなか難しい。
それさえなければ、もっとオススメしたい。
Posted by ブクログ
テレビで拝見するだけでも、超然とした美しさ。他人にも自分にも厳しい人かと思っていたら、太る時は太るらしく、近親感増し増し。
音楽の造詣が深すぎて、私には難しいところも、、、
Posted by ブクログ
完璧な人だと思っても影では努力していることや海外の文化を知れる良いエッセイでした。
中谷美紀の生態と思考が知りたくて読んでみました。
日本の女優で和美人の印象が強くて、完璧な人のイメージしかなかったが、イメージが大きく変わりました。
日本では考えられないような海外の文化を知れるのも楽しくてよかったです。
そして、この中谷美紀さん自身がすごい努力家でもあり、周りの人達の大差がない人と思うと親近感を感じました。
凄い人達は影で努力されているのを知れてよかった。