【感想・ネタバレ】文はやりたしのレビュー

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Posted by ブクログ

『小説幻冬』で2016年〜2023年にかけて連載された中谷美紀さんのエッセイを書籍化したのが本書。中谷美紀さんと会話をしているような読み心地だった。言葉を大切にし、伝え方も繊細で胸にスッと入ってくる。オーストリアと日本を行き来し、人生を謳歌する彼女の姿が魅力的だ。
クラシックに造詣が深く、随所にコンサートに出かけ、その演奏に涙する姿が描かれているのだが、状況の言語化が上手く、そうかこうやって楽しめばいいのかと自分もクラシックを知れたような気持ちになれた。
ドラマの撮影、結婚、コロナ、食、コンサート、様々な出来事に心を震わせる才能が中谷さんにはあり、彼女の文章を通してもっと人生を楽しめばいいのだと前向きな気持ちにさせてくれる。
とても心地よい読書体験だった。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

女優でありエッセイも定評の方。ドラマ "仁“の薄幸な主人公の役がかなりよかった。このエッセイは期待以上に才能ある文章で綴られており驚きました。住まいのオーストリアザルツブルクでのコロナ禍の生活に加え、ロシアのウクライナ侵攻の憂いなど遠い国の他人事ではない様子が描かれている。そのような時の中で、音楽家の旦那様が団員として世界各地を演奏活動しながら飛び廻っておられる中で、諸外国とくらべ日本という国の若者にクラシックが馴染まないことを危惧する様子が心を痛めました。防衛費に費される予算はあっても社会保障の確保がままならないまま、文化予算まで追加の枠が増えるとは思えない日本の政治を嘆くのは著者だけではないと思いました。
日本を離れて日本を想う気持ちが伝わってきました。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

前作「オーストリア滞在期」以来、中谷美紀さんのエッセイの大ファンになった私。

購入後すぐに読みたくランチを食べながら本を開いたら、冒頭はお世辞にも食事中に読むようではない内容が続き、中谷さんの勇気ある行動と強い好奇心に驚愕しつつ、半ば心が折れかけた。
しかしその後読み進めるに連れ、様々なジャンルの思慮深い考察に感心し、やっぱりこの方の文章が好きだと思った。

これまで刊行されている本も多々あるようなので、ぜひ読みたいと思った。

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

日経ウーマンのインタビューで紹介されていた。

雑誌の連載をまとめたエッセー。6年に渡っているので、途中からコロナ禍のことになり、海外との行き来が大変だった経験なども書かれている。

すごく自分の芯がある人だなと思った。芸能界で成功している人はみんなそうかも知れないが。
音楽への造詣が深くて、音楽家と結婚したのはすごくピッタリだったのだなと思う。いくらでも結婚や交際の機会はあっただろうに、やはり出会うべくして出会ったということだろう。出会いは偶然だったということだが。
手に入れている物のあまりに違いに、もはや羨ましいとも思わないが、もう少し自分もちゃんとしないとと思わされる。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

コロナ禍でのオーストリアと日本での暮らし、ヨーロッパの情勢など、住んでいるからこそ知り、感じた話がとても興味深かった。

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2024年01月01日

Posted by ブクログ

オーストリアでの生活、お仕事、コロナのことなど。旦那さんが音楽家だからか元々なのかクラシックの造詣が深い。音楽会楽しそうだな。感動が伝わる。

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

中谷美紀さんのエッセイが好きです。ボキャブラリーが豊かで知的だけど読みやすい。 こう書けたらいなぁと、お手本にしたい文です。

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2023年11月05日

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