杉基イクラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこういうマイナー競技を漫画化する場合、主人公がその競技の魅力に気付く時に読者も同時に共感させないといけない。その描くのが難しいシーンを、この1巻は見事に描いているのが凄い。
部活紹介の場でクイズをやることになる識。そこでヒロインの真理がクイズを答える姿から、クイズに答えるテクニックに気付く(と同時に読者への解説になる)。そして段々ワクワクして、「どうしよ、答えたい、(ボタンを)押してみようかな…」と気持ちが盛り上がる(と同時に読者もワクワクする)。
そこで提示された、識への問題。「問題です。『恋をしたのだ。そんなことは、全くはじめてであった…』」
この美しい文章を、識が答える最初の問題に選ぶ作者が凄い。もうこの作品は4巻まで読んでるけど、未だにこの問題が一番印象的だ。それくらい美しい文章を選び、その前後に緊張と緩和による快感を演出した。
つくづくこの作者は漫画を書くのが上手いなぁって思う。ストーリーが上手い、絵が上手い、キャラが上手いなど漫画家さんには色んな持ち味があるけれど、杉基イクラさんはコマ割や演出を含めた「漫画の技術」が卓越していると思います。