高田純次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
笑いを抑えるのに苦労するので通勤途中やスタバで読むのはNG
実際、僕も咳してるフリで何度口元を隠したことか。
平成テキトー男こと高田純次の人生相談。昭和の無責任男に比べると下ネタが多いような気がするけど、テレビやラジオ、CM等などでおなじみの表情やユニークな間、しゃべり口などがすっかり脳内に刷り込まれてしまっているから、本書の文体においても高田純次がそのまま乗り移ったかのように、目の前でいろいろやらかしてくれます。
高田先生のビビッドな解答にのけぞりながら、ときおり図らずも煮こぼれてしまう教養汁や真面目さのチラリズムに襟を正す場面もあったりしますが、各章ごとに全国の悩める子羊たちの感謝のお便りを紹介するコーナーでは高田先生の暴走コスプレが見れたり、同じく章の終わりに挿入される「癒しの写真館」とポエムにはそのレロト感にむせる事必至。章扉の肉筆格言も高田先生がどうだどうだとばかりに迫ってくるようで、何だか訳のわかぬまま勢いで笑い転がされます。
それにつけても「適当」という言葉についてつい思いを寄せてしまいます。
「不適当」という用語があるのだから、「テキトー」は大いに結構なはずなのに、「いい加減にしろよ」(=過少)や「いい加減にするな」(=過剰)というように、とかくこの世はこの両面しかないような雰囲気です。
いい加減=テキトーはゼロではないけど、限りなくそれに近い無限小のプラスでいいんじゃないかな。トポロジー的なあるふくらみを持った一点。ひどく入り組んだ想像しがたい空間、そういうわけの分からないものについても、その「内部、外部、境界」をはっきりさせるために、この「点の周囲のふくらみ」(=テキトー)を利用をできる。
今日、前のめりで後退してるような社会にあってそれぞれが自らの足場を見据えるために、ぜひともこのテキトーな立ち振る舞いの見直しを計らねばならないと思いました。