川端康雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
途中まではオーディブルで聴き、最後は岩波文庫からの単行本を購入して読んだ。
オーディブルの口コミでナレーションが絶賛されていたので聴いてみたら、確かにとても聴きとりやすく動物それぞれ声質まで変わりすごくよかった!
ただオーディブルは早川文庫のもので、そちらは翻訳が残念だった。物語の根幹にも関わる大事な用語(荘園農場)があえてなのか翻訳されておらず、メイナー農場となってて、固有名詞に聞こえてしまう。更に物語が悲劇的展開を迎えていくその最中「ギャロップした」といきなりのルー大柴調、ずっこけそうになった。意味は分かるけど、心音を表す時くらいしか聞いたことないよ!と思わず心の中でつっこみを入れる。それ -
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304P
本名エリックブレア
オーウェルはギッシングとキプリングが好きらしい
川端康雄
かわばた・やすお
1955年、横浜に生まれる。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化研究。横浜市生まれ。明治大学文学部文学科英米文学専攻、同大学院博士課程中退。小野二郎、平野敬一に師事。十文字学園女子短期大学教養学科専任講師、助教授、十文字学園女子大学社会情報学部助教授、教授を経て、2002年より日本女子大学文学部英文学科教授。2016年度より日本ヴィクトリア朝文化研究学会会長、2019年度より日本ワイルド協会会長。
「オーウェルは一九〇 -
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Posted by ブクログ
あまりにも有名な寓話……なんだけど、私はあらすじすらほぼ知らない状態でaudibleで聴いて、あまりのラストに紙本でしっかり最初から読み直すというなかなか特殊な読み方をした一冊。
おとぎばなし……なんだけど……ねぇ
1回目はaudibleだったのもあり、冒頭の動物たちの反乱を興味深く聴きつつ、後半ナポレオンが不穏だなーってかスクィーラーがやな奴だな、とか、ボクサーァァァァって感じでラストのラストでゾクリとした感じだったんだけど、2回目、しっかりと紙本で読み返したらスノーボールのあたりからもうめちゃくちゃ怖い。まさに、坂道を転げ落ちる感覚。これ、当事者だと気づかないんだろうな、と思う。
頭を -
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Posted by ブクログ
立場上、学生に「どうして勉強をしなくてはならないのか?」訊かれることがある。これにシンプルに答えるのは難しい。
頭脳労働と社会運営を他者に任せきりにした動物達の行末を描いたこの本は、その回答のひとつとして比較的分かりやすいと思う。
知識を蓄えること、頭を使うことの重要さが、全体主義への風刺を込めて描かれている。学生にこそ読んでもらいたい。
本書を読んでしまうと、会社員と家畜をかけて"社畜"と呼ぶ皮肉はそう笑えない。自分のために生きることを決意しなければ、本当に豚と人間の見分けがつかなくなってしまう。
また、トップさえすげ替えれば自分の暮らしは良くなるに違いないと信じる考え -
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購入済み
オーウェルは自分の言葉で語っている。
当時も今も多くの人は自分の言葉で語っていると思ってもその実党派性の塊だったり、結局政治的ポジショニングのことだけを考えている人が多いよなと思う。
その中でオーウェルは自身の信じる原理原則に従って色々な判断を下していた。 -
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Posted by ブクログ
物語形式で誰でも読みやすい。
シンプルなようで非常に面白い。
国と大衆のありようが非常に鋭く描かれている。
無残なほどにおバカな動物達と、いつのまにか全体にとっての正義が利己的な利益の追求にすり替わりつつも、これは全体のための犠牲であるという、このように客観的に見れば、アホらしく思えることも、現実世界では実際に起こっていることだと思うと、ただただ笑ってはいられなくなる。
最後の「ボクサー」という豚の末路は、悲惨すぎて只事ではないように思えるが、これは現実の世界でも今起こっていることだ。
今や古典的ロングセラーであるこの本も当社は出版社がなかなかokを出してくれず、出版もスムーズではなかった。し -
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Posted by ブクログ
オーウェルの人生史及び生み出してきた作品群に沿って、当時のオーウェル(エリック)や社会・政治の様子が解説されている。
ビルマで帝国警察官の身分で働きつつも帝国主義に対して嫌気がさしたり、かと思えば英国人に対して敵意を剥き出しにする現地の僧侶に対して嫌悪感を抱いたりなど、一見整合性が取れていないように見えるけれど誰でも有しているような"矛盾"を受け止めているところに、オーウェルの誠実さ(この本で言われているところの「人間らしさ」)を感じる。
他にも、上層中流階級へのある意味での居心地の悪さや、自らの作品への自己評価の低さなど、人生全体が微笑ましいほど人間らしく、個人的にはとて -
Posted by ブクログ
ジョージ・オーウェルの生涯を追跡することで、その思想や行動を浮き彫りにした一冊。オーウェルを主題にした新書はこれが最初だろうか。『動物農場』、『1984年』、「像を撃つ」といった作品自体は知っていても、それ以上のことは知らなった者としては、とても有り難い。decency(人間らしさ)への信頼がオーウェル作品の明るさを支えている、ということが、全体として強調されている。
細かい点だが、オーウェルの大衆文化への注目が、オーウェル紹介者でもある鶴見俊輔の仕事(『太夫歳歳伝』など)と共通するとの指摘は面白い。そういえば、鶴見が『戦時期日本の精神史』でリリアン・ヘルマンに拠りつつ強調したのも、dece -
Posted by ブクログ
スコットランド啓蒙と空想社会主義の交錯地点という感じがする。原文を読んでいないからなんともいえないが、勤労と技芸の洗練の賞賛はまさにヒューム的発想であると思えるし、楽しい労働というのはフーリエの専売特許である。
翻訳が非常にこなれていて、解説も詳しい。ロンドンという街を詳しく知っていたらもっと楽しく読めるのだろう。現代においては、1989年以来のトラウマというか、ユートピアを描いた物語は必ずディストピアとなる帰結を伴うのであるが、この小説はそんなことはない。
とはいえ、読み方によってはその側面がないとはいえない。たとえば、怠惰であることは病気とみなされるほどなのである。まぁ、スコットランドの哲