加藤嘉一のレビュー一覧
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ネタバレタイトルで購入してしまった本。そして期待を越えた本だった。日中の関係は、あらゆる部分で大きくなっている今、お互いを理解し、より実質的未来志向の問題において他を携えることが重要という。第7章の歴史認識での言及も著者らしい。最終章では、「日中両国民は’どうやってつきあうか’を明らかにする前に、まずは’どうやってお互いを知るか’ということをかんがえるべきだ」という。両国民が、どのように相手と自分を知るかを考えなくてはならない。そして、他人への理解が自分の利益を決定せることもあるのだ。と言及している。最後のコメント「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いか」にこたえた部分がいい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ今日、中国で最も有名な日本人と言われる、加藤嘉一氏の著書。
北京大学に留学して8年、今では北京大で教鞭をとる以外にも、
中国・香港メディアへの出演や、昨今では日本メディアへの出演も増え、
日中間を跨いだジャーナリストとしての活動をなされている氏だが、
著書の中では、中国に偏ってるわけでもなく、
一方で、日本の肩をもっているわけでもない。
いくつかの側面から、双方の立場を分析し、
どちらが良い・悪い関係なく、どちらにも尊厳を示しながらも、
正すべき点は明示さえ、自身の主張をはっきりの述べておられる。
その中で、個人的に注目した点の1つを紹介。
【中国は自由な国か、日本は自由な国か】
日本人の -
Posted by ブクログ
(2012/5/12)
新渡戸稲造の「我太平洋の橋とならん」からタイトルを取ったと著者。
小学校の時から日本固有の「空気」に違和感を持ち、高校時代にチャンスをつかみ
北京大学に特待生として呼ばれ、またまたたまたまメディアの生放送のチャンスに
日中どちらにも媚びないしっかり自分の意見を述べたことで一躍中国メディアに
引っ張りだこ、いまや中国で一番有名な日本人になった著者。
1984年生まれ。まだ三十前。
大前研一さんの中国研究で、外の目から見た中国は少しは理解しているつもりだったが、
中国語を完璧に学び、中国にどっぷりつかって、中から中国を、そして日本を見ている
著者の分析は興味深い。
また主