作品一覧

  • 中国「軍事強国」への夢
    4.4
    1巻1,200円 (税込)
    習近平に最も近いブレーンが明かす、具体的かつリアルな台湾統一のシナリオ。 本書の著者は中国国防大学教授(上級大佐)で、中国軍人の中でもタカ派として知られている劉明福氏。2010年、中国が世界一の国家になるための構想を綴った著書『中国の夢』が国内でベストセラーとなり、その文言は2012年に発足した習近平政権の政治スローガンにも採用された。 ここから分かるように、劉氏は習政権の政策決定に大きな影響を与えるブレーンだ。政権の看板政策である「反腐敗キャンペーン」についても、早期から軍幹部の汚職事件に関する報告書を作成するなど、理論的支柱の役割を果たした。 本書は『中国の夢』の続編として、2020年に中国で出版された。人民解放軍を世界一流の軍隊にするための戦略を綴ったものだが、台湾統一のシナリオなど中国の安全保障戦略の機微に触れる部分は、掲載の許可が下りずに大幅削除となっていた。 今回、監訳者の峯村健司氏、訳者の加藤嘉一氏は削除された部分を含む完全版原稿を入手。劉氏から編集権、出版権を預かったうえで日本語版の刊行が実現した。

ユーザーレビュー

  • 中国「軍事強国」への夢

    Posted by ブクログ

    ★ 習近平政権以降、軍部の発言力は強まっており、外務省の権限は弱まっている。軍部の方がより大きな力を持っていることは間違いない。

    ★ 米国の偵察情報の95%、軍事通信の90%、GPSの100%、気象情報100%が宇宙における軍用衛生システムを利用

    ★ 世界秩序の中心は、「欧州中心」、「米国中心」、「アジア中心」へと変革

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    2025年06月01日
  • 中国「軍事強国」への夢

    Posted by ブクログ

    「敵を知る」為に読んだ。途中かなりつらかったが。それでも、「習近平のブレーン」の言葉を読めて良かったと思う。
    ただ、

    中国は平和的発展を堅持するが、発展は平和よりも尊い
    中国は平和的台頭を堅持するが、台頭は平和よりも尊い
    中国は平和的解決を堅持するが、主権は平和よりも尊い
    中国は平和的統一を堅持するが、統一は平和よりも尊い
    中国は平和的外交を堅持するが、中国外交の原則は平和よりも尊い

    コレを真顔で言われてもつらい。大日本帝国の興亡を中国人は学ばないのかと。。。
    台湾併合のために南北戦争を研究していると言われても、「ああ、あなた方とは150年ほど時差があるようですね」としか言い様がない。

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    2025年02月06日
  • 中国「軍事強国」への夢

    Posted by ブクログ

    正しいかは別として、中国の戦略的思想は、どの側面からも考え抜かれており、行動との整合性がある。
    中国側からの視点に触れた後は、日本国内での中国論がいかに的外れであるかを痛感する。
    国産装備が優秀だとか、水陸機動団が精強でだとか、防衛力のみが強調され、マスコミやネットで喧伝されること自体が中国の情報戦の効果なのではないかと考えてしまう。

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    2024年04月10日
  • 中国「軍事強国」への夢

    Posted by ブクログ

    習近平のブレーンとされる劉明福国防大学教授(上級大佐)の著書。極めて鮮明に中国の発展観・国防観が明らかにされていて、(当然同意はできないが)率直で読んでいて気持ちが良い。ハイライトは第5章の「反台湾独立から祖国の完全統一へ」ということで、基本的には武力統一が出来て、台湾も米国も(日本も)抑止される強固な態勢を以て無血開城を目指している。その際、米国が反論し難いように、南北戦争における北部のスタンスを行動の指針に据えているところがとても興味深い。

    全般的には、中国が目指すべき理想とそれに向けたナラティブが散りばめられていて実現可能性は未知数だが、このような長期目標を立てていることを念頭に置いて

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    2024年03月23日
  • 中国「軍事強国」への夢

    Posted by ブクログ

    まず著者が凄い軍人らしくて、会った人がみな強烈な印象を抱いている。高身長で姿勢もよく、メールの中身もぴちっとして時間も書かれ、待ち合わせではケータイをいじるでもなく時間に遅れることもない。威圧感があるように思いつつ、決して人の話を遮ったりせず、謙虚で質素らしい。
    習近平の反腐敗や中国の夢とか、ブレーン的存在らしい。
    中国では半分以上削除された原稿を、日本語に訳してエッセンスを抜き出したものとのことで、いかに世界最強の人民解放軍を作るかということ。2019年頃から中国の台湾政策が変わったと受け止められているが、その嚆矢とも言えるのが中国で削除された5章部分らしい。これはやはり出版して中国の政策が

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    2024年02月26日

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